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中国語雑誌論文検索の奥の手?(レファレンス事例紹介): アジア情報室通報第1巻第1号

アジア情報室通報 第1巻第1号(2003年3月)
伊東敦子(アジア情報課総括係長)

国立国会図書館には毎日、日本全国の図書館をはじめ海外からも多くのレファレンスが舞い込みます。その中でアジア関係のものは当アジア情報課の担当となります。電話、文書の他、来館利用者へのサービスもアジア情報課員の仕事です。最近ではより新しい情報を、という利用者が多く、雑誌、新聞などをご紹介する機会が増えました。日々依頼のあるレファレンスの中で一番多く質問のある地域は中国です。

関西館アジア情報課所管の中国語雑誌は3,667タイトル。そのうち現在継続受入中の雑誌は1,583タイトル。その中の主要な雑誌380タイトルをアジア情報室で開架しています。(数字は2002年12月末現在)

先日、電話でこんな問い合わせがありました。「中国の音楽雑誌を見たい。中国ではどんな雑誌が刊行されているのか。また、その雑誌はどういう読者を対象としているのか。関西館では所蔵しているか」。矢継ぎ早の質問にあせりつつも、手にとったのは、『中文期刊大词典』(北京大学出版社 2000.3)(当館請求記号UP15-C21)。1815年から1994年までに創刊された33,036タイトルを収録し、タイトルのピンインアルファベット順で排列されています。刊行頻度、出版社、創刊時期、英文タイトルなどの出版事項のほか、簡単な解題がついています。巻末には分野からの検索をするための「中国图书馆分类法」による分類索引、創刊時期順に排列した年代索引がついています。

さっそく分類索引で音楽の項を見ると、120タイトル以上の雑誌があります。その旨、利用者に伝えるといくつかタイトルを教えて欲しいとのこと。『人民音乐』をはじめ『音乐通迅』、『音乐天地』などの数タイトルをお知らせしました。その中の『人民音乐』について、それはどんな雑誌かと聞かれました。出版事項をお知らせするとともに、解題から音楽評論の雑誌であること、当館でも所蔵している旨お伝えすることができました。

参考までに当館の書誌情報をお知らせします。

『人民音乐 = People's music』(北京 人民音楽出版社)1977年1期~(当館請求記号 Z11-AC50)

中国語情報に対するニーズの増加を反映し、参考文献に載っていた雑誌の記事が見たい。インターネットでみた雑誌の記事を読みたい、といった依頼はあとをたちません。このような場合は雑誌名、巻号、年月、論文名、掲載ページ、著者名すべてきちんとわかっている場合がほとんどですので、アジア言語OPACで検索し、当館で所蔵していればその旨お伝えします。また、当館で所蔵していない場合は国内で所蔵している機関を調査し、所蔵機関があればご紹介いたします。

しかし、当館でも国内のどこにも所蔵がない場合はたくさんあります。そこで登場するのが『复印报刊资料』です。中国人民大学で出版されている『复印报刊资料』は中国で発表された主要な論文を主題ごとに採録し、刊行したもので、2001年には「A1马克思主义・列宁主义研究」から「Z1出版工作」まで102の主題ごとに出版されています。採録対象新聞・雑誌は3,000誌以上で採録記事は『报刊资料索引』(中国人民大学书报资料中心 年刊)〈当館請求記号Z21-AC78〉で検索できます。索引は1巻から8巻まであり、1-7巻は分野ごとの索引、8巻は著者名索引になっています。この索引は分野別の雑誌記事索引として利用できる便利なものですが、『复印报刊资料』に原文が採録されているものを検索することができます。つまり、雑誌自体を所蔵していなくても、『复印报刊资料』に採録されていれば当館で該当論文を閲覧し、複写することができます。ちなみに当館ではこの102の主題ごとの『复印报刊资料』すべてを所蔵しています。なお、当館に所蔵がない、国内のどこにも所蔵がない、『复印报刊资料』にも採録されていない雑誌論文については、中国国家図書館の国際複写サービスを利用することもできます。サービスの詳細はアジア情報室のホームページ「海外の複写サービス」で紹介していますので、一度試してみてはいかがでしょうか。

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