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国立国会図書館サーチ、NDL-OPACにおけるアジア言語資料の検索について: アジア情報室通報 第10巻第1号

アジア情報室通報 第10巻1号(2012年3月)
水流添真紀(国立国会図書館関西館アジア情報課)

平成24年1月、国立国会図書館サーチ(以下、NDLサーチ)(注1)が本格稼働し、NDL-OPAC(注2)がリニューアルしました。NDLサーチは、国立国会図書館内外の情報に対する統合的な横断検索サービス(注3)を提供しており、情報探索の出発点となります。

一方、NDL-OPACは当館の蔵書検索システムで、リニューアルによりアジア言語の資料、雑誌記事索引、電子ジャーナルのタイトルも一度に検索できるようになりました。これまで同様、利用者登録をしてログインすることで、各種サービスの申し込みも可能です。

一般的な利用方法については、それぞれのヘルプ(注4)をご参照ください。ここでは、アジア言語資料の検索方法についてご紹介します。

総論

NDLサーチとNDL-OPACにおける当館所蔵アジア言語資料の収録範囲は次の通りです。

  -1985年受入
図書・年鑑
1986年-受入
図書
雑誌・新聞
年鑑(1986-)
中国語
朝鮮語
冊子目録 NDLサーチ/
NDL-OPAC
NDLサーチ/
NDL-OPAC
その他の
アジア言語
NDLサーチ/
NDL-OPAC
ビルマ語 冊子目録/
カード目録

検索する文字については、次のような特徴があります。

翻字・読み仮名による検索
  • NDL-OPAC ⇒○ 書誌データに入力されていれば検索可能
  • NDLサーチ ⇒× 不可能
異体字による検索
  • NDL-OPAC ⇒○ 文字が正規化されているので可能
  • NDLサーチ ⇒× 書誌データと異なる字体は検索不可能

朝鮮語資料の検索

NDLサーチ

ハングル・朝鮮漢字による検索のほか、NDLサーチに備わった翻訳機能も利用できます。日本語でキーワードを入力し、「韓国語に翻訳」を指定してから検索すると、ハングルに翻訳されたキーワードによる検索結果が表示されます。また、「すべての連携先を検索する」にチェックを入れると、韓国国立中央図書館の蔵書も検索対象になります。

ただし、朝鮮漢字で表記された資料をハングル(または翻訳機能)で検索することはできません。

なお、ハングル表記の資料については、一部のデータに日本語の翻訳タイトルを付しているため、日本語で検索することができます。

NDL-OPAC

漢字での検索は、日本漢字、朝鮮漢字いずれも可能です。また、NDLサーチと同様、ハングル表記の資料については、一部のデータに日本語の翻訳タイトルを付しているため、日本語で検索することができます。

ハングルでの検索では、朝鮮漢字のタイトルであっても書誌データにハングル読みがあれば検索可能です。ただし、朝鮮漢字のタイトルをハングルで検索する際は、詳細検索画面で「広範囲に検索する」のチェックをはずして検索してください。

中国語資料の検索

NDLサーチ

日本漢字、簡体字、繁体字は別字として認識されます。例えば『中国统计年鉴』は「中国統計年鑑」ではヒットしません。翻訳機能で「中国語に翻訳」を選択するか、簡体字で入力する必要があります。

NDL-OPAC

漢字、日本語カナ読み、ピンインで検索できます。漢字は日本漢字、簡体字、繁体字のいずれでも検索可能です。例えば、「伝説」「デンセツ」「chuan shuo」で、「传说」「傳說」がヒットします(注5)。

ただし、複数の正体字が同じ簡体字に置き換わる場合は文字が正規化されておらず、別の字として認識されます。例えば検索語を「雑誌」とした場合、「志」と「誌」が別の文字として認識されるため、「雜誌」はヒットするが「杂志」はヒットしないという結果になります。

その他のアジア言語資料の検索

NDLサーチ

NDLサーチに収録された書誌データと同じ字体でないと検索できません。資料の種類・受入時期により字体は様々なので、NDL-OPACでの検索をお勧めします。

NDL-OPAC

書誌データの文字の種類は次のとおりです。

  -1985年受入 1986年-受入
図書 ローマ字翻字形 原綴
ローマ字翻字形
雑誌・新聞・年鑑 ローマ字翻字形

ローマ字翻字形のほか、異体字(「ç」「é」「ü」などのローマ字の拡張文字)による検索も可能です。

例えば、アラビア語図書『‫مجلس الشعب المصري‬』は原綴でも翻字形(Majlis al-shaʿb al-MiṣrīまたはMajlis al-shab al-Misri)でもヒットします。一方、タイ語新聞『มติชน』は、原綴は入力されていないためヒットせず、翻字形(Matichon)でヒットします。なお、今後受け入れる雑誌・新聞・年鑑には、原則として原綴も入力する予定です。

以上で述べた二つのデータベースの性格の違いから、アジア言語資料の検索においては、求める資料がある程度特定されている場合にはNDL-OPACを利用すると効率的と言えます。一方、広い範囲で館外のデータベースも含めて検索する場合にはNDLサーチが有用です。両者を使い分け、情報収集にお役立ていただけると幸いです。


(注1) 国立国会図書館サーチ(NDL Search) http://iss.ndl.go.jp/

(注2) NDL-OPAC https://ndlopac.ndl.go.jp/

(注3) 検索対象データベース一覧 http://iss.ndl.go.jp/information/target/

(注4) NDLサーチのヘルプ http://iss.ndl.go.jp/help/help_ja/help.html
NDL-OPACのヘルプ https://ndlopac.ndl.go.jp/help.jpn.html

(注5) ただし、上海新華書店旧蔵書(当館請求記号【XP-*-**】)は日本語カナ読みでは検索できません。

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