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当館所蔵の日本植民地時代の台湾の地図(レファレンス事例紹介) : アジア情報室通報第3巻第2号

アジア情報室通報 第3巻第2号(2005年6月)


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[2016年4月21日追記]
この記事には古い情報が含まれています。
最新情報については、調べ方案内「台湾の地図(日本統治期)」(http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-asia-55.php)をご参照ください。
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「戦前、台北に住んでいたことがあり、その頃の住所と場所を確認したいので台北の市街図がみたい」、「戦前の台湾の地名がわかるできるだけ詳細な地図はあるか」など、当館には戦前の台湾の地図に対する問い合わせがよく寄せられます。そこで、今回は当館が所蔵する台湾総督府時代の地図資料を紹介したいと思います。

< >は当館請求記号です。なお、所蔵場所を特に指定していない資料は、東京本館、関西館のどちらでもご覧になれます。

●地形図

a.一枚ものの地図

当館ではいわゆる「外邦図」と呼ばれる1枚ものの地形図を所蔵しています。

「外邦図」とは狭義では陸地測量部(現在の国土地理院に該当)が作成した満洲や中国、アジア、太平洋地域等国外を対象地域とした地図をいいます。現在では、当時外地と呼ばれた台湾、朝鮮、樺太等の地域について作成された地図も含め、広義で「外邦図」と呼ばれます。

これらの貴重な地図も、現在では多くが散逸し、網羅的に収集することが困難になっています。

これらのうち、当館では台湾に関するものとして、2万分1、2万5千分1、5万分1、20万分1の縮尺の地図を所蔵しておりますが、欠図も多くあります。

当館で所蔵している「外邦図」は東京本館地図室で閲覧できます。各図幅についての当館の所蔵の詳細、請求記号、測量年などについては『国立国会図書館所蔵地図目録(台湾・朝鮮半島の部)』(国立国会図書館、1965)で調べることができます。

b.冊子体の地図

①『台湾五万分の一地図集成』(陸地測量部〔作製〕、学生社、1982)
・五万分の一地形図の複製で、明治35年から昭和14年に発行された地図を収録しています。

②『臺灣堡圖 : 一九〇四(明治三十七)年調製』(臺湾總督府臨時臺湾土地調査局[編]、遠流出版、1996)
・臺灣日日新報社1906年刊の影印で縮尺は2万分の1です。

③『日治時代二萬五千分之一臺灣地形圖 : 一九二一(大正十)年-一九二八(昭和三)年調製』(大日本帝國陸地測量部調製、遠流出版事業、1999)
①は東京本館地図室、②と③は関西館アジア情報室でご覧になれます。

c.参考文献

外邦図など台湾の地形図の歴史については以下の資料が参考になります。

①『測量・地図百年史』(国土地理院、1970)

・「第4編外邦図」(pp.437-495)に「第1章台湾」(pp.444-450)が掲載されています。

②施添福「《臺灣堡圖》治臺的基本圖」『臺灣堡圖 : 一九〇四(明治三十七)年調製』

③施添福「日治時代的陸地測量部和臺灣地形圖」『日治時代二萬五千分之一臺灣地形圖』使用手冊

②と③は関西館アジア情報室でご覧になれます。

●地質図

①10万分1地質図(台湾総督府殖産局 昭和6-7年,9-12年地質調査)

②5万分1地質図(台湾総督府殖産局 大正15年, 昭和3-11年地質調査)

これらは東京本館地図室で閲覧可能です。各図幅についての当館の所蔵の詳細、請求記号、測量年などについては『国立国会図書館所蔵地図目録(台湾・朝鮮半島の部)』で調べることができます。

●都市地図

①『近代中国都市地図集成』(柏書房、1986)

・台北(1928年 縮尺1:13000)の地図が収録されています。

②『中国商工地図集成』(柏書房、1992)

・日本人が多く居住した地域について作成された都市案内図、「大日本職業別明細図」 の復刻版。各地図には職業別の索引が付されています。収録都市は台北市(1936)、台中市(1935)、嘉義・斗六街・朴子街・虎尾街(1936)、台南(1936)、高雄・楠梓庄(1936)、屏東街・旗山街・鳳山街・潮州街・東港街・恒春街・枋寮庄(1936)です。

③『近代アジア・アフリカ都市地図集成』(柏書房、1996)

・台湾総督府交通局鉄道部編纂『台湾鉄道旅行案内』(1932)の高雄(1932 縮尺1:10,000)と台北(1932 縮尺1:10,000)の地図が収録されています。

●交通路線図

上記『中国商工地図集成』には台湾総督府交通局鉄道部編纂『台湾鉄道旅行案内』(1942年2月発行)所収の「台湾視察案内図」がp24に掲載されています。また、一部都市については、「交通略図」も掲載されています。

●その他

(1)都市地図③、交通路線図①で紹介した『台湾鉄道旅行案内』は1927年版、1935年版、出版年不明の版を東京本館で所蔵しています。

また、明治期刊行の台湾の地図については近代デジタルライブラリーに収録されているものもあり、インターネット上で閲覧可能です。

近代デジタルライブラリー

(http://kindai.ndl.go.jp/index.html)

* 「近代デジタルライブラリー」は、平成28年6月1日に廃止いたします。以降は、「国立国会図書館デジタルコレクション」(http://dl.ndl.go.jp/)をご利用ください。

(2)「外邦図」については、岐阜県図書館世界分布図センターも所蔵しており、インターネット上でインデックスマップ及び新目録を公開しています。

(http://www.library.pref.gifu.jp/map/worlddis/mokuroku/out_japan/out_japan.htm)

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