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韓国の美術について調べる(レファレンスツール紹介17): アジア情報室通報 第7巻第4号

アジア情報室通報 第7巻第4号(2009年12月)
飯島さとか

当館には、「韓国で開かれた展示会について資料を探している」「美術雑誌が見たい」といった韓国の美術に関連するレファレンスが寄せられます。ここでは、アジア情報室で所蔵している資料を中心に、韓国の美術について調べるのに役立つ資料、およびウェブ情報源を紹介します。

< >内は当館請求記号、タイトルがハングル表記の場合は( )内にタイトルの日本語訳を併記しました。◆はインターネット情報で、引用するインターネットサイトの最終接続日は2009年11月18日です。

1 美術界の動向を知るには

韓国の美術について、全体の動向を知るには、以下の年鑑、統計が有用です。

『문예 연감 = Culture and arts year book』(文芸年鑑)(한국문화예술진흥원 年刊)

美術界について、平面、立体、工芸、デザイン、建築、書芸、ニューメディア・インスタレーション、評論とジャンル別に分け、ニュース、現況が報告されています。地域別・月別の美術展示会の開催回数、個展のジャンル別開催回数、個展・団体展の月別統計も掲載されています。韓国文化芸術委員会のホームページ(a href="http://www.arko.or.kr/)からも本文を見ることができます。

 

『문화예술통계 = Culture & arts statistics in Korea』(文化芸術統計)(문화관광부: 한국문화관광정책연구원 3年ごとに出版)

地域別の美術展示会の回数、年間の美術展示会観覧の男女、年齢別などの割合、芸術家が創作活動で得る収入、創作活動への満足度などの意識調査、活動ジャンルの割合などがわかります。

『미술관백서 = Annual report of the art museums in Korea』(美術館白書)(국립현대미술관 年刊)

美術館の機能と役割、運営環境、美術館振興政策の解説とともに、国立現代美術館、国立・公立・私立の館種別の現況を掲載しています。付録に「国内美術館(国・公・私立、大学)の運営現況」として、所在地、入場料、開館日・時間、交通手段、特徴が掲載されていて、ダイレクトリーとしても使えます。国立現代美術館のホームページ(http://www.moca.go.kr/)からも本文を見ることができます。

『미술관 연보 = Annual report National Museum of Contemporary Art, Korea』(美術館年報)(국립현대미술관 年刊)

美術館振興政策において中心的な役割を果たす国立現代美術館の概観が分かります。組織、政策、所蔵品収集管理、調査研究、企画展示の一覧、社会教育、出版物、観覧統計が掲載されています。前記資料と同じく、国立現代美術館のホームページ(http://www.moca.go.kr/)からも本文を見ることができます。

2 作家・作品を調べるには

作家や作品について調べるには、以下の資料やインターネット情報源が有用です。

『韓國美術年鑑 = Korean art annual』(韓國美術年鑑社 年刊)1997年のみ所蔵

作家名鑑編には、現役作家2,005余名の画歴と作品のカラー図版、作家の近影が作家別に掲載されており、巻末の索引で、作家名から検索できます。資料編には、号辞典、歴代鮮展・国展・美術大展・現代美術招待展一覧、三国時代から現代までの物故作家便覧である時代別美術人名鑑が収録されています。

『韓國美術事典』(대한민국예술원1985)

先史時代から現代までの、主要な作品、作家、遺跡、用語、技法、流派その他関連事項が収録されています。付録に新石器時代から1945年までの美術史年表、ジャンル別に排列された写真・図版索引があります。

『韓國書畵家人名事典』(汎友社 2000)

書画家3,000余名、画員2,000余名、仏画僧2,400余名、現存作家2,000名を収録。邑郡誌などで調査した地方で活躍した人物も含みます。書芸作品760余点、絵画560余点、人物写真70点を収載しています。

◆예술로(芸術路)(http://www.art.go.kr)

演劇、美術等関係団体が作成した演劇、音楽、舞踊、建築、映像、文芸一般、美術、文学分野の芸術作品情報や芸術家情報、芸術団体情報、教育・学術情報など、189万件の検索ができます。

◆국립현대미술관(国立現代美術館) (http://www.moca.go.kr/

国立現代美術館図書資料室によるデータベース「作家名検索」で、所蔵作家と企画展参加作家、国内外で活発に活動している作家について、作品名や概略が検索できます。

3 歴史を調べるには

ここでは、概観するのに有用な年表を中心にご紹介します。

『文藝年表』(韓國文化藝術振興院 1981)

古代から1945年までの総合年表。「国史」「文化」「芸術」「世界史」が一覧できるように構成されています。付録に、古代から1975年までの古美術、現代美術などの分野別年表もあります。

『東아시아繪畵史年表 : 先史時代-1950年』(東アジア絵画史年表)(시공사 [1997])

中国、韓国、日本の絵画史を先史時代から1950年まで整理した年表です。絵画資料が一年単位で整理され、絵画史に関連する歴史的事実、現存作品、画家の生没年がわかります。現存作品については、作家、作品名、製作時期、所蔵まで掲載されています。

『한국근대미술의 역사 : 1800-1945 韓國美術史事典』(韓国近代美術の歴史)(悦話堂 1998.1)

1800年から1945年までの美術史を、前半は1世紀ごとの概観を、1920年からは一年ごとに、ニュース、活躍した美術家、主な展覧会について書かれています。巻末には韓国編と日本編に分けた索引があります。

4 文献を探すには

『韓國考古學美術史硏究論文目錄』(國立中央博物館 1975)

1945年8月から1975年8月までの韓国人による韓国考古・美術分野の論文、単行本を収録しています。巻末に著者索引があります。

『學術論著總合索引 : 1986-1997 = Bibliographic index of Korea』第26輯:美術(補遺版)(國立中央圖書館 1998)

1986年から1997年まで韓国で刊行された美術分野の単行本、学位論文、連続刊行物に掲載された論文約18,569項目を収録しています。美術一般、造景、建築術、彫刻、工芸、デザイン、絵画、書芸、写真術の分野別に並び、巻末には著者名索引があります。

『東아시아繪畵史硏究單行本目錄 = Studies of the history of painting in China, Korea and Japan:bibliography』(東アジア絵画史研究単行本目録)(시공사 [2000])

1860年から2000年8月までに出版された中国、韓国、日本の絵画史についての単行本の目録集です。中国語、韓国語、日本語、欧文語で書かれた絵画史の編著作、画集、展示会図録、辞典、報告書などを探すことができます。

論文を探すには、データベースも有用です。

◆KISS / Korean studies Information Service System (http://kiss.kstudy.com/

韓国の総合学術データベース。韓国内約1,200学会で発行される主要学術雑誌約1,300タイトルに収録されている論文90万件が利用できます。当館東京本館・関西館に来館して閲覧・プリントアウトできるほか、郵送複写も可能です。 この他にも、韓国の論文の検索に便利なデータベースは数多くあります。アジア情報室で作成している「AsiaLinks -アジア関係リンク集-」の「雑誌記事・論文 : 大韓民国(韓国)・朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮) 」(http://rnavi.ndl.go.jp/asia/entry/article-kor.php)をご参照ください。

5 図録を探すには

アジア情報室では、展覧会や美術館博物館の所蔵品目録など、図録も数多く所蔵しています。アジア言語OPAC(http://asiaopac.ndl.go.jp/)で、「ワード検索」の「条件」を「分類番号」とし、美術図録の分類番号「K15」「K16」「K17」「KC15」「KC16」「KC17」と入力、言語を「朝鮮語」と指定して検索すると、網羅的に検索することができます。たとえば、以下のような資料を所蔵しています。

  • 『한국근대회화100선 :1900~1960』(韓国近代絵画100選 : 1900~1960)(얼과알 2002.4)
  • 『'83現代美術招待展 : 韓國畫 ・ 洋畫 = Contemporary art festival '83 : Korean & Western painting』(高麗書籍1983.2)
  • 『韓國民畫圖録 = The collection of Korean folk paintings』(京畿大學校 博物館2001.7)
  • 『國立中央博物館韓國書畵遺物圖錄』(國立中央博物館 1991-)

以上、韓国の美術を調べるのに役立つ資料を紹介しました。当館の所蔵などについて、ご不明な点がありましたら、お気軽にアジア情報室(電話 0774-98-1390)までお問い合わせください。

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