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南アジア諸国について調べる(レファレンスツール紹介21): アジア情報室通報 第8巻第4号

アジア情報室通報 第8巻第4号(2010年12月)
西願博之

南アジア諸国の政治情勢や宗教的慣習について詳しく調べようとすると、程なく、手頃な資料が少ないことに気が付きます。そこで本稿では、各国の政治、経済、社会に関する基本資料、事典、書誌をご紹介します。< >は当館請求記号、<( )>は関西館請求記号です。

1 基本資料

南アジア全般

  • 『アジア動向年報』 (アジア経済研究所) <Z41-118>
    南アジア諸国では、ブータン、モルディブを除く南アジア6カ国について、各国別に政治、経済、対外関係の動向を解説しています。主要出来事の時系列表、国家機構図、政府閣僚名簿なども収録しており便利です。アジア経済研究所図書館ウェブサイト内「アジア動向データベース」では、最新5年分を除く1970年創刊号以来の記事を見ることができます。
  • 『ARCレポート』 (ARC国別情勢研究会) <請求記号は国ごとに異なる>
    隔年刊。南アジア諸国では、インド (2009-10年版, 2009) <DC251-J11>、パキスタン (2009-10年版, 2009) <DC257-J7>、バングラデシュ (2007年版, 2007) <Z41-B241>の巻が刊行されています。いずれも「政治・社会情勢」「経済動向」「貿易・投資動向」「産業動向」などの概説と、国土・人口、祝祭日などの基礎データを収録しています。
  • Country Report. (Economist Intelligence Unit) <請求記号は国ごとに異なる>
    季刊。南アジア諸国では、モルディブを除く7カ国について、各巻ごとに政治、経済の最新動向と将来見通しを概説しています。国土・人口、政治体制などの基礎データも収録しています。冊子体資料のほか、当館の電子情報提供サービスでも本文を見ることができます。
  • South Asia. (Routledge) <Z62-A920>
    年刊。Europa regional surveys of the world シリーズの1巻。「全般的概説」「国別概説」「人物事典」「地域情報」の4部からなります。「国別概説」の部は、自然地理・社会地理、歴史、経済の解説と、主要統計、主要機関・企業連絡先などのデータを収録しています。

インド

  • India : a Reference Annual. (Publications Division, Ministry of Information and Broadcasting) <Z62-A17>
    年刊。連邦政府情報・放送省出版局刊。2010年版は「国土・国民」「国のシンボル」「国の政治体制」「農業」「芸術・文化」など32章からなり、特に政府動向を調べるのに役立ちます。冊子体資料のほか、情報・放送省出版局ウェブサイト内でも本文を見ることができます。

2 事典

南アジア全般

  • 『南アジアを知る事典:インド+スリランカ+ネパール+パキスタン+バングラデシュ+ブータン+モルディヴ』 (新訂増補, 平凡社, 2002) <GE8-G20>
    日本語で書かれた南アジア事典としては唯一のものです。「項目編」「増補項目編」に政治、経済、歴史、地理、宗教、芸術など1,700余項目を収録しています。南アジア概説と各国概説からなる「地域編」、南アジア史年表、文献案内などを収録する「資料編」が付いています。
  • 『現代アジア事典』 (文眞堂, 2009) <GE8-J3>
    第二次世界大戦後のトピックを中心とする2,052項目には、南アジア関連200余項目が含まれます。「インド国家バイオテクノロジー開発戦略」などの科学技術政策、「王立ブータン大学」などの主要教育機関を収録する点が特徴的です。巻末には、インド、パキスタン、バングラデシュを含むアジア17カ国について、過去約30年分の経済統計データを収録しています。
  • Historical Dictionaries of Asia, Oceania, and the Middle East シリーズ (Scarecrow Press)
    南アジア諸国では、アフガニスタンの巻 Historical dictionary of Afghanistan. (3rd ed., 2003) <GE8-B16>ほか、インド (2nd ed., 2006) <GE8-B36>、スリランカ (1998) <GE8-A79>、ネパール (2003) <GE8-B15>、パキスタン (3rd ed., 2006) <GE8-B45>、バングラデシュ (3rd ed., 2003) <GE8-B22>の巻が刊行されています。いずれも各国概説、事典項目、年表、参考文献などからなります。
  • Encyclopedia of modern Asia. (Scribner, c2002) <GE8-B2>
    全6巻。20世紀のトピックを中心とする2,600余項目には、南アジア関連約500項目が含まれます。

主題別事典は多岐に渡りますが、例えば政治分野では、A political and economic dictionary of South Asia. (Routledge, 2006) <GE8-B40>や Conflict between India and Pakistan : an encyclopedia. (ABC-CLIO, c2008) <A2-B123>が挙げられます。宗教事典には、ヒンドゥー教事典の Encyclopedia of Hinduism. (Routledge, 2008) <HR141-B21>や Brill's encyclopedia of Hinduism. (Brill, 2009-) <HR141-B31>、シク教事典の The Encyclopaedia of Sikhism. (Punjabi University, 1995-1998) <HR141-A107>、ジャイナ教事典の Historical dictionary of Jainism. (Scarecrow Press, 2004) <HR141-B11>などがあります。

アフガニスタン

  • Historical dictionary of Afghan wars, revolutions, and insurgencies. (2nd ed., Scarecrow Press, 2005) <GE8-B41>
    Historical dictionaries of war, revolution, and civil unrest シリーズの1巻。1747年建国以来の戦争、革命、暴動について、出来事、人物、地名など約500項目を収録しています。

インド

  • Encyclopedia of India. (Thomson Gale, c2006) <GE8-B35>
    全4巻。政治、経済、地理、人物、宗教、芸術など約580項目を収録しています。第1巻巻頭にインドおよび周辺4カ国の各国年表が付いています。

南アジア諸国の中でもインドに関する主題別事典は特に多く、主なものにインド教育事典の Encyclopaedia of Indian education. (National Council of Educational Research and Training, 2004) <(F2-P4)>、タミル事典の Historical dictionary of the Tamils. (Scarecrow Press, 2007) <GE8-B47>、インド映画事典の Encyclopaedia of Indian cinema. (New rev. ed., Oxford University Press, c1999) <(KD2-P6)>、インド文学事典の Encyclopaedia of Indian literature. (Sahitya Akademi, 1987-c1994) <KN21-A2>などがあります。

スリランカ

  • Encyclopedia of Sri Lanka. (Sterling Publishers Private Ltd., c2003) <(GE8-P105)>
    政治、経済、スポーツ、歴史、人物、宗教など約1,100項目を収録しています。第2版 (c2005) は当館未所蔵です。

バングラデシュ

  • Banglapedia : national encyclopedia of Bangladesh. (Asiatic Society of Bangladesh, 2003) <(GE8-P89)>
    全10巻に約6,600項目を収録する大百科事典です。冊子体資料のほか、主題索引や地図集が付いたウェブ版でも本文を見ることができます。

3 書誌

南アジア全般

  • 藤井毅「付章 南アジア研究ガイド 第1部 史資料ガイド」『地域研究への招待』 (東京大学出版会, 2002) <GE613-G6> pp.15-49.
    シリーズ「現代南アジア」第1巻巻末に付いている文献案内です。近・現代南アジア研究における基本史資料を、「1.南アジアの概観を得るために」「2.先行研究の回顧と研究動向の確認」「3.参考図書」など9つに分けて紹介しています。2.は所蔵目録、各国・地域書誌など、3.は百科事典、歴史事典などを収録しています。
  • Bibliographies on South Asian Topics (http://www.columbia.edu/cu/lweb/indiv/southasia/cuvl/BIBS.html)
    アメリカのコロンビア大学図書館ウェブサイト内、南アジア関係ウェブ情報源のページ SARAI (South Asia Resource Access on the Internet) のコンテンツです。南アジア関係書誌を公開する約80サイトへのリンク集となっています。

アフガニスタン

  • 『アフガニスタン書誌:明治期~2003年』 (金沢文圃閣, 2003) <GE3-H7>
    明治期以降に日本で発表されたアフガニスタンに関する単行書、単行書・雑誌掲載記事5,161件を44の分類に分け、その中を発行年月順に排列しています。巻末には書名索引、著者名索引、採録雑誌一覧が付いています。
  • 『ハンドブック現代アフガニスタン』 (明石書店, 2005) <GE681-H33>
    全5章からなり、「第3章 基本文献解題」は「近代史-国家形成過程」「現代政治関係」「経済情報-インターネット情報を中心に」の3節に分かれます。「第5章 アジア経済研究書図書館所蔵 アフガニスタン関係文献目録」は、国内外596タイトルを収録しています。

インド

  • 『インド書誌:明治初期~2000年刊行邦文単行書』(東京外国語大学大学院地域文化研究科21世紀COE「史資料ハブ地域文化研究拠点」本部, 2006) <GE3-H13>
    「主題別リスト」「書名索引」「著者名索引」の3部からなります。第1部は、単行書5,820件を「社会科学」「言語」など9つに大別し、さらに細分類して、その中を著者名の読みのアルファベット順に排列しています。
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