John Foster Dulles Papers, 1951-1961

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憲政資料室 作成

資料群名(日本語)

アイゼンハワー大統領図書館所蔵 ジョン・F・ダレス文書(1951-1961)

請求記号

EISENHOWER

資料形態

マイクロフィッシュ

数量

853枚

主言語

英語

主な内容

ダレスが対日講和条約交渉の特使やアイゼンハワー政権の国務長官を務めた際の記録。

資料の構成

以下のシリーズから成る。Appointments Schedules Series、Gerald C. Smith Series、Personal Seriesは収集していない。

(1) Draft Presidential Correspondence and Speech Series 5ボックス
1952年12月-1958年9月の大統領演説原稿、フルシチョフへの大統領書簡原稿、ほか。
(2) General Correspondence and Memoranda Series 5ボックス
1953-1959年の会談記録、機密書簡、その他書簡。日本関係としては、大統領特使としてのマッカーサーの日本派遣の噂に対する東京の反応を伝え、再考を促したジョン・アリソンの1954年3月の書簡とそれへの返答、琉球民政府指令案についてディーン・ラスクの意見を寄せた書簡(意見の添付文書は収録なし)に対し、共産主義者が労働組合に浸透しているのに対し、日本政府が弱体な現状では奄美以外の琉球の復帰を推進するつもりはないとした1953年12月返答、ジョゼフ・グルーが駐日大使としてMax Bishopを推薦した1955年10月の書簡とそれへの返答、などを含む。
(3) JFD Chronological Series 17ボックス
1952-1959年のダレスの発信書簡の写し、覚書、会談記録、電話メモを年月日順に収録。
(4) JFD-JMA Chronological Series 3ボックス
JMAはダレスが対日講和条約交渉の特使を務めた際に補佐官を務めたアリソン(John M. Allison)を指す。ダレスが対日講和条約のための交渉にあたっていた時期を含む1951年6月から1952年4月までの書簡、覚書、会談記録、声明、条約草案、等を収録。
(5) Special Assistant Chronological Series 17ボックス
ダレスの特別補佐官の1952.12.20~1959.6.19の書簡、覚書、会談記録。日常業務での受領した旨の書簡、断りの書簡、非公式な事柄についての書簡、などが大半だが、ダレスの外交政策についての考えを示した覚書や書簡、外国政府を含む政府職員との会談記録、個人的な事柄、政治的な事柄、斡旋に係る書簡も含む。
(6) Subject Series 11ボックス
Alphabetical Subseriesのみを収集。ダレスが国務長官として主要な外交問題(中東、朝鮮、インドネシア、対西欧諸国との同盟関係)について考察した際の文書(Think Pieces)、演説・声明草稿、電話会話記録、報告、印刷物。国務省職員の安全保障上の忠誠心審査に関する文書も含む。
(7) Telephone Conversation Series 13ボックス
1953-1959年の国務長官ダレスの電話会話をダレスの個人秘書がモニターして速記し、後で覚書にまとめたもの。ただし、大統領との会話は滅多にモニターされることがなかったため、ダレス自身、時間がない場合はダレスから話の内容を聞いた特別補佐官が口述筆記させたもの。日本関係の会話もある。
(8) White House Memoranda Series 8ボックス
1952-1959年の文書を収録。7ボックスのChronological Subseries とあわせて1ボックスのGeneral Foreign Policy Subseries、Intelligence Subseries、Internal Security Subseriesから成る。Chronological Subseriesには、大統領との間の書簡、大統領との会談記録、ホワイトハウス・スタッフとのやりとり、Intelligence SubseriesにはCIA長官である弟のアレン・ダレスとの通信及び会談記録、Internal Security SubseriesにはScott McLeodの国務省内の保安管理官としての活動に関する文書(駐ソ大使としてのチャールズ・ボーヘンの任命についての情報)をそれぞれ収録。日本に関する大統領との会談録も含む。
旧蔵者

John Foster Dulles

生没年

1888-1959

履歴

1908プリンストン大学卒、1911ジョージ・ワシントン大学卒、1911弁護士としてニューヨーク・ウォール街の法律事務所サリバン&クロムウェルに入る(国際商事法が専門)、以後短期的に事務所を離れることはあったが40年間所属、1918ヴェルサイユ講和会議米国代表法律顧問、1945.4サンフランシスコ会議米国代表顧問として国連憲章起草に参画、1945.8外相会議バーンズ国務長官顧問、1946,1947,1950年国連総会米国代表、1949.7-11上院議員(死亡した議員の残余任期につき無選挙でニューヨーク知事から任命されたもの)、1950.4アチソン国務長官顧問、1950.5特使(特命全権大使格)(対日平和条約交渉担当)、1951.1大統領特別顧問(同)、1952.5特命全権大使(台湾問題及び国際紛争担当)、1953.11-1959.4アイゼンハワー政権の国務長官、1959.5死去。

原所蔵機関

1959年4月ダレスが、自身の個人文書のうち一部分をアイゼンハワー大統領図書館に寄託することを指示したことにより、主に国務長官在任中の個人文書類(88,400頁、50,000点)が、1961年に国立公文書館に移管され、1966年8月にカンサス州アビリーンのアイゼンハワー大統領図書館に寄託された。

受入

当館では、1992年度にアイゼンハワー大統領図書館で一部をマイクロフィルムに撮影し収集した。

検索手段

アイゼンハワー大統領図書館作成の目録(憲政資料室内備付冊子目録)
※同図書館のサイトにPDF版のFinding Aidsが掲載されている。

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