Tokyo Rose Case Files
資料群名(日本語仮訳) 極東軍総司令部憲兵監部犯罪捜査課 トウキョウ・ローズ関係文書
資料形態 マイクロフィルム
数量 1巻
憲政資料室における分類名 YF-A12
旧蔵機関名 GHQ/FEC, Office of the Chief Provost Marshal, Criminal Investigation Division
歴史 1941年7月から日本を訪れていた日系二世アメリカ人 Iva Ikuko Toguri D’Aquino(アイヴァ・郁子・戸栗・ダキノ)(1916‐2006)は、開戦で帰国の機会を逃し1943年11月から日本放送協会の対連合国向けプロパガンダ放送番組「ゼロ・アワー」のアナウンサーを務めた。日本が東京とアジア各地から発したプロパガンダ放送を担当した女性アナウンサーのなかに、連合国将兵から「東京ローズ」と呼ばれ、人気を博したアナウンサーがいた。占領開始とともにアメリカ人記者2人が、ダキノがアナウンサーだったことをつきとめ、ダキノを「東京ローズ」だとして報道した。しかし、実際の放送を聞いた連合国将兵からは、「東京ローズ」とダキノの声質は全く違うと疑問を呈する声があったといわれる。
報道直後、ダキノは1945年9月5日第8軍憲兵の取り調べを受け、1945年10月17日反逆罪容疑で逮捕され、11月16日には巣鴨プリズンに移監された。だが、米連邦捜査局(FBI)と米太平洋陸軍の防諜隊(CIC)は捜査の結果、証拠不十分として1946年10月25日には釈放した。
ところが、1947年になりダキノが帰国を希望していることを知ったアメリカの退役軍人団体と当時影響力のあったコメンテーターのウォルター・ウィンチェルが米国への再入国反対、反逆罪での逮捕要求運動を起こした。これに司法省が呼応して「新証拠」が得られたとして、1948年8月26日ダキノは世田谷の自宅から軍によりサンフランシスコに連行され、同地でFBIに逮捕された。1948年10月8日サンフランシスコの大陪審で起訴が決定され、1949年7月からサンフランシスコの連邦地方裁判所で裁判が開始された。同裁判所は、1949年10月6日、反逆罪により禁錮10年及び罰金1万ドルの刑並びに市民権剥奪の判決を言い渡し、控訴も棄却され(D'Aquino v. United States, 192 F.2d 338 (9th Cir. 1951)
)、ダキノは6年2か月間服役した。1974年以降、全米日系市民協会が特赦運動を起こし、1977年にフォード大統領の特赦を勝ち得、市民権が回復された。
受入 当館では米国国立公文書館(NARA)へのマイクロフィルムへの複写請求により2002年度に収集した。
主な内容 極東軍総司令部憲兵監部犯罪捜査課(CID)のウッズ(James R. F. Woods)の事件の捜査関係のファイル(File No. 70-13)。ダキノ関係の各種証明文書、証人の供述書、新聞記事、放送設備・施設の写真、恒石重嗣書簡、などを含む。
主言語 英語
原資料の所在 米国国立公文書館(RG 389)
検索手段
- アイテム単位の目録(PDFファイル 200KB)
- NDL-OPAC日本占領関係資料データベース
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関連資料
- Select Field Office Case Files From Classification 61 (Treason) Released Under the Nazi War Crimes and Japanese Imperial Government Disclosure Acts, 1942-2004
ナチ戦争犯罪開示法及び日本帝国政府開示法に基づき開示された米国国立公文書館(NARA)所蔵FBI文書(RG65)。ダキノと同じくプロパガンダ放送に協力したことを理由に起訴されたプロボー(John D. Provo)及びインス(Wallace E. Ince)の反逆罪容疑捜査資料。戦時中の日本側文書、陸軍による捜査に係る文書、FBIによる放送の録音・原稿の探索及び証人の探索・尋問に係る捜査の詳細な記録を含む。 - Select Subject Files Relating to the Treasonable Utterances of Iva Toguri d'Aquino (a.k.a. Tokyo Rose) Released Under the Nazi War Crimes and Japanese Imperial Government Disclosure Acts , 1942-1967(RG60)
ナチ戦争犯罪開示法及び日本帝国政府開示法に基づき開示されたNARA所蔵司法省文書(RG60)。初期の陸軍による捜査資料と裁判のために作成された資料及び裁判資料等。内容は、反逆罪実行の有無、裁判地の選定、ダキノの米国への連行方法、放送の録音資料・原稿の探索、放送の聴取者の探索、証人の身元調査及び証言、世論の反応など。 - Records Related to Criminal Case 31712, U.S. v. Iva Ikuko Toguri D'Aquino, Treason ("Tokyo Rose Case"), 1942-1969. (RG118)
NARA所蔵カリフォルニア北部裁判官区連邦検事局の合衆国対ダキノ事件関係文書。 - 一部の文書、写真、書簡の画像はNARAのサイト内の所蔵目録Archive Research Catalog (ARC)
を"D'Aquino"で検索すると見ることができる。






