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来栖三郎関係文書

来栖三郎関係文書

受入事項  所蔵

資料形態  原資料

数量  195点

書架延長  0.8m

旧蔵者  来栖三郎(くるすさぶろう)

旧蔵者生没年  1886−1954

旧蔵者履歴  1886.3.6神奈川生まれ。1909.7東京高等商業学校領事科卒、1909.10外交官及領事官試験合格、1910.2領事館補・漢口在勤、1912.8ホノルル在勤、1913.4ニューヨーク在勤、1914.6領事・シカゴ在勤、1919.8総領事・マニラ在勤、1922.9公使館1等書記官・チリ在勤、1925.6大使館1等書記官・イタリア在勤、1926.5公使館1等書記官・ギリシャ在勤、1927.2総領事・ハンブルク在勤、1928.11特命全権公使・ペルー駐箚、1932.11外務省通商局長、1936.4特命全権大使・ベルギー駐箚、1939.10ドイツ駐箚、1941.11米国出張(特命全権大使)、1942.9帰朝、1945.2退官、1947.10公職追放(〜1951.8)、1954.4.7死去。

受入公開
2007年3月、個人より寄贈

主な内容  
資料は主に来栖三郎の講演原稿・著作原稿・外交関係書類と、アリス夫人の保管していた書簡や個人的な資料、および来栖三郎の葬儀記録を集めたアルバムなどであり、大別すると来栖三郎の資料とアリス夫人の資料、その他の資料からなっている。
<来栖三郎の資料>
・来栖三郎の資料は、1.書簡、2.公務関係書類、3.講演関係資料、4.著述関係資料、5.来栖三郎葬儀関係資料、6.写真、7.履歴・辞令に分類。書簡の点数は多くないが、吉田茂からの書簡が含まれている。
・公務関係書類はベルギー・ドイツ駐箚中の1936年から1939年にかけての公信案がまとまってあるほか、1941年の対米交渉に関係する資料として帰国後提出した「来栖大使報告」など若干点あり、ほかに来栖の意見書や公職追放に関する資料などがある。
・講演関係資料は来栖が米国より帰朝後、戦意昂揚を目的とする講演を繰り返し行った際の原稿などで、1943年のものが多い。内容は多くが対米交渉経緯に触れて開戦責任を米国にあるとするものであり、開戦における日本の立場を擁護するものである。終戦後書いたと思われる講演一覧表には「戦時ニ於ケル交戦国官吏ノ講演トシテ戦意昂揚ヲ目的トセルモノナルコト言ヲ俟タズ」と書いており、来栖の立場が察せられる。
・著述関係資料は『泡沫の三十五年』の原稿および英文原稿を中心とするが、そのほかに『日米外交秘話』の英文原稿、「外交とユーモア」というエッセイの草稿も見られる。これらには推敲の跡が多く見られる。
・葬儀関係資料は1954年4月に行われた来栖の葬儀の記録を中心に、写真や弔辞、弔意を表す各方面からの書簡、新聞記事などを貼付している。直接葬儀と関係のないものも多く、来栖宛の吉田茂書簡なども含まれている。写真は来栖が会津の白虎隊墓地前に数人で写っているもの1枚のみである。
履歴・辞令には若干点の辞令のほか、ペルー離任のさいに現地の日本人会より謝意を表された賞状や、「Pappa’s Career」と題して家族が保管していたと考えられる履歴書などがある。
<来栖アリスの資料>
8.家族間書簡、9.来栖アリス宛書簡、10.結婚関係資料、11.写真に分けたが、来栖三郎の資料に分類したものもある。
・家族間書簡は基本的に英文書簡で、昭和3年に来栖がペルーへ駐箚した折のアリス宛書簡がまとまって残っているほか、子供たちから外国にいる父母へ宛てた書簡などが残されている。来栖アリス宛書簡は外交官夫人の書簡等を収める。結婚誓約書や結婚式で使われたと思われる文章の切抜などもある。写真はアリス夫人の親戚の写真などである。
<その他の資料>
・その他の資料としては12.新聞、13.書籍、14.雑があるが、雑は白紙1枚のみである。新聞は来栖がドイツに駐箚した折に来栖一家が特集されたドイツ語新聞や、東京裁判に関係する昭和21・22年の『NIPPON TIMES』などが何部かまとまっている。書籍は3冊のみで、『泡沫の三十五年』と『日米外交秘話』が含まれている。

整理の方法  搬入時の現状記録等は番外資料として整理。

検索手段
来栖三郎関係文書目録(仮)

関連文献
【資料紹介】
伊藤隆「来栖三郎」『近現代日本人物史料情報辞典』第3巻、吉川弘文館、2007
【資料集】
『泡沫の三十五年 日米交渉秘史』来栖三郎、(初出1948)(中公文庫、1986)当資料群中に原稿類あり
『日米外交秘話 わが外交史』(日本外交史人物叢書18)、来栖三郎、(初出1949)(ゆまに書房、2002)(当資料群中に英文原稿等あり)
『大東亜戦争の発火点 日米交渉の経緯』来栖三郎、東京日日新聞社、1942(当資料群中の講演類と関係する)
【伝記】
『挑戦者米国に与ふ』来栖三郎、ジャパン・タイムス社、1943(自伝)
『錨のない船』上下巻、加賀乙彦、講談社、1982(小説・来栖と家族とのかかわりに詳しい)

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