満鉄会旧蔵資料

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憲政資料室 作成

受入事項
所蔵
資料形態
原資料
数量
124点
書架延長
27.50m
旧蔵者
満鉄会 (まんてつかい)
旧蔵者生没年
1946-2016
旧蔵者履歴
1946年12月6日、南満州鉄道株式会社の(1)旧社員債権の確保、(2)旧社員家族の更生と援護、(3)残留社員の引揚げ促進などを目的に「満鉄社友新生会」が発足した。満鉄東京支社ビル売却資金を原資に、1953年2月より在外活動関係閉鎖機関特殊清算事務所から退職手当支払いが始まった。しかし全国に散在する旧社員に退職手当を支給することは難しかったため、満鉄社友新生会が厚生省の指導を受け、1954年7月、「財団法人満鉄会」として改組、支払いに当たることになった。その後、任意団体満鉄会、満鉄会情報センターと組織・名称を変更し、2016年3月に解散に至った。
旧蔵者
南満洲鉄道株式会社 (みなみまんしゅうてつどうかぶしきがいしゃ)
旧蔵者履歴
日露戦争によって権益を得た長春~旅順口間の鉄道とその支線及び撫順・煙台などの炭鉱経営などを担う機関として、1906年6月8日公布の勅令第142号(「南満洲鉄道株式会社ニ関スル件」)に基づき、同年11月26日に設立。翌1907年4月1日、営業を開始した。同社は鉄道経営だけでなく、一般行政権を付与された鉄道付属地の経営や、炭鉱、製鉄事業などを行い、昭和初期には「満鉄コンツェルン」と称される規模に拡大し、日本の満蒙経営において重要な役割を果たした。敗戦後の1945年9月30日、 GHQの指令に基づき、閉鎖機関に指定されたが、多くの社員は中国の要請により留用され、現地で鉄道の建設や運行などに従事した。
受入
2017年7月、満鉄会より寄贈、2018年2月21日公開。
主な内容
終戦直後に作成された満鉄社員名簿、および同資料をもとにした満鉄社員カードが大半を占め、職制図や鉄道運行表、営業報告書などの戦前の資料を含む。旧「満鉄社員名簿類(MF)」含む。<満鉄社員名簿>終戦直後の1945年秋、敗戦の混乱の中、満鉄奉天鉄道局総務部の人事課長代理が、部下20余人を動員して作成した終戦当時の人事資料である。引揚げの際、信頼できる中国人に預けてきたものが、1950年5月、7個のビール箱に収められて、中国から返還された。資料の性格上、ソ連軍の侵攻が速かった斉々哈爾・牡丹江・羅津などの各局は不備である。
整理の方法
従来、資料番号1~69はマイクロフィルム撮影によって複製版を作製・収集し、「満鉄社員名簿類(MF:(財)満鉄会蔵)」として公開してきた。2017年、資料番号1~69を含む満鉄会の旧蔵資料の寄贈を受けて、全てを満鉄会旧蔵資料として新規に公開する運びとなった。
検索手段
複製
1~69はマイクロフィルムで閲覧。
関連資料の所在
関連文献
【資料集(翻刻)】
『財団法人満鉄会小史』(第3版)財団法人満鉄会、1985
『財団法人満鉄会六十年の歩み』財団法人満鉄会編、財団法人満鉄会、2006
『満鉄四十年史』財団法人満鉄会編、吉川弘文館、2007
『満鉄を知るための十二章 歴史と組織・活動』天野博之、吉川弘文館、2009
注記 (その他)
満鉄社員について調べる場合、「南満州鉄道(満鉄)について調べる」4. 社員名簿もご参照ください。