吉田健作関係文書(大野家旧蔵)

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憲政資料室 作成

受入事項
所蔵
資料形態
原資料
数量
13点
書架延長
0.2m
旧蔵者
吉田健作 (よしだけんさく)
旧蔵者生没年
1852-1892
旧蔵者出身地
福岡
旧蔵者履歴
嘉永5(1852)4.19福岡生まれ、1875.3内務省勧業寮自費農業生、1876.勧業寮15等出仕、1877.1.内務9等属、勧農局事務取扱、1878.1農工業調査のためにフランス出張、1878.8勧農局雇、1880.9帰国命令、1881.5工務局勤務、1881.7同局勧農課、1881.リンネル(亜麻布)製造創設書および予算明細書を提出、1884.6農商務省御用掛、工務局事務取扱、1884.6近江麻糸紡績会社創立、1884.8同社機械購入及び職工雇入のため英・仏へ出張を命ぜられる、1886.3農商務3等技手、1887.5北海道庁へ出張、北海道製麻会社創立、1887.8道庁5等技師、1887.11栃木県に下野麻紡績会社創立(同月8日に仏・独・白へ出張を命ぜられる)、1889.1帰国、1889北海道製麻会社事業監督、1890.9非職、1890.10北海道製麻会社事務委員長、1890.11新琴似村(札幌市)に製線所設置、1892.2.5死去。
受入
2007年1月個人より寄贈(番号2,4~7、2007年1月29日公開)。
2007年11月追加寄贈(番号1,3,8~11、2007年11月27日公開)。
2008年1月追加寄贈(番号13、同年1月18日公開)
主な内容
明治前半期の資料で、1.日誌7冊、2.農商務省版の小冊子『麻事改良説』1冊、3.メモ3冊、4.北海道製麻株式会社からの感謝状1枚、5.死去した日付の叙位(七位)通知に大別され、いずれも農商務省・道庁技師を経て後半生を亜麻工業の発展に捧げた吉田健作に関係する資料。日誌7冊の概要は下記の通り
(1)「明治八年乙亥起一月起 巡遊日誌」(農商務省勧業寮時代)
(2)「明治九年一月 覊旅日誌 二」(東京での勧業寮農業生時代)
(3)「明治十年一月起 覊旅日誌 三」(勧業局時代)
(4)「官游日誌 明治十四年 福島 栃木 群馬」
(5)「官游日誌 明治十五年 北海道」(西郷従道農商務卿に随行)
(6)「明治十六年十一月 覊旅日誌」(鹿児島県管内の巡回記録)
(7)「環球紀行」(フランス派遣時、出発からパリ到着まで)。
上記のうち、(4)(5)(6)は地方の巡察記録で、府県の勧業関係者との面会記録なども含み、各地の物産状況などを伝える。(5)は、西郷従道農商務卿と行を共にした日程も多く、西郷農商務卿の巡察記録としても有用である。
検索手段
関連文献
【資料集(翻刻)】
高倉新一郎「北海道紀行」『新しい道史』64~66、1974~1975(吉田健作著・北海道大学附属図書館北方資料室所蔵『北海道紀行』の翻刻・解題を3号に分載。当資料群5は同書執筆の参考資料と推定される)
【伝記】
『北海道開拓功労者関係資料集録』下巻、北海道、1972(「吉田健作」の項に履歴・参考文献を掲載)