昭和23年12月19日付連合軍最高司令官より吉田内閣総理大臣宛書簡に対する返書

昭和23年12月19日 閣議決定

収載資料:昭和財政史 終戦から講和まで 第18巻 大蔵省財政史室編 東洋経済新報社 1982 p.8 当館請求記号:DG15-19

私は日本経済復興と安定の総括的計画についての合衆国政府の指令に関する本日附の貴簡を拝受し、貴下の熱心なる助言と日本の現下経済状勢の詳細なる御見解に対し取急ぎ衷心よりの謝意を申上げます。
貴下が貴簡において凱切に指摘されている如く、我が国の急速な経済復興は我が国及び連合国特に合衆国にとって共通の目的となっているものであります。中間指令中に設定されている目的は、貴下がこれまで繰返し我が政府に指示されて来たものであって、その重要性は十分我が政府の承知するところであります。日本国民の献身的努力と堅い決意のみがよく事態を解決し得るものであることを、十分に了解して我が政府は、これらの目的達成についての日本国民の能力に対する貴下の信頼に応える決心であります。