数学について調べる

ここでは、数学および統計学について、よく参照される科学的事実を体系立てて掲載している事典類などの資料やその探し方を紹介します。

【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていない資料は、版、巻によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルによる検索を行ってください。
『資料名』(書誌情報)*は目次・索引が画面下方にある資料です。スクロールしてご覧ください。

1. 参考図書

  • 『数学小辞典』(第2版増補 共立出版 2017.5 【MA2-L14】)
    数学関連の用語を五十音順に排列し、簡潔に解説した辞典です。巻末には欧和対訳索引があるほか、付録として素数表、単位換算表、数学史年表などが掲載されています。
    解説の一部に修正を要する記述があります。出版者が公開した正誤表外部サイトをご確認ください。
  • 『数学用語英和辞典 = Mathematical Terms English-Japanese Dictionary』(新訂版 近代科学社 2020.11 【MA2-M7】)
    数学用語の英和辞典です。巻末の和英索引によって和英辞典の性格も持っています。1,100名以上の人名を採録しているため、数学関係者の人名辞典としても活用できます。
  • 『朝倉数学辞典』(朝倉書店 2016.6 【MA2-L12】)*
    大学の学部生から大学院生向けに、微分や複素解析、確率論といった数学の各分野の基礎的な知識をまとめた辞典です。約300個の項目を五十音順に排列しており、数式や図表を多用したわかりやすい解説となっています。巻末に日本語索引と英語索引があります。
    解説の一部に修正を要する記述があります。出版者が公開した正誤表外部サイトをご確認ください。
  • 『岩波数学辞典』(第4版 岩波書店 2007.3 【YU7-H4530】)
    数学全般から選ばれた約500件の項目(人名を含む)を五十音順に排列し、詳しく解説した辞典です。巻末に和文索引、欧文索引、人名索引があります。
    解説の一部に修正を要する記述があります。日本数学会外部サイトが公開した正誤表外部サイト(PDF file:44KB)をご確認ください。
  • 『新数学公式集. 1 (初等関数)』(丸善 1991.9 【MA2-E4】)
  • 『新数学公式集. 2 (特殊関数)』(丸善 1992.3 【MA2-E4】)
    積分や級数などに関する公式をまとめた資料です。各巻末に参考文献の一覧が掲載されています。
  • 『統計科学百科事典』(丸善出版 [2018])
    "International Encyclopedia of Statistical Science"(Springer c2011 【MA2-B14】)の翻訳版で、統計学に関する約600項目を、五十音順に排列した全5巻の資料です。第5巻の巻末に見出し語五十音索引、事項索引、人名索引があります。
    なお、出版者のホームページで掲載項目一覧外部サイトが閲覧できます。
  • 『統計学辞典』(共立出版 2010.10 【MA2-J11】)
    統計学に関する約2,000件の基礎的な項目を五十音順に排列し解説した辞典です。統計学を学ぶ学生や一般の人々の参考にもなるよう、解説は簡潔かつ平易なものとなっています。巻末にアルファベット順の索引があります。
    解説の一部に修正を要する記述があります。出版者が公開した正誤表外部サイトをご確認ください。
  • 『統計科学辞典』(普及版 朝倉書店 2010.3 【MA2-J7】)
  • 『統計科学辞典』(朝倉書店 2002.9 【MA2-G10】)
    統計学の基礎から応用まで、約2,500件の項目を五十音順に排列し、詳しく解説した辞典です。巻末に英文索引があります。
  • 『ビジュアル数学全史 : 人類誕生前から多次元宇宙まで』(岩波書店 2017.5 【MA25-L67】)*
    数学史において重要な250件の定理や公式などを、簡潔かつ平易に解説した資料です。項目は年代順に排列されており、古代から現代に至る、数学に関するさまざまな発見を概観できます。巻末に人名索引があります。
  • 『日本数学者人名事典』(現代数学社 2009.6 【MA2-J4】)
    古代から現代に至る日本の著名な数学者、約1,900人を五十音順に排列し解説した事典です。各数学者について、来歴をまとめています。
  • 『世界数学者事典』(日本評論社 2015.9 【MA2-L8】)
    古代から現代に至る世界の著名な数学者、約800人を五十音順に排列し解説した事典です。日本の数学者も含みます。各数学者について、来歴および学問上の業績(著作など)をまとめています。巻末にアルファベット順および五十音順の索引があります。
    解説の一部に修正を要する記述があります。出版者が公開した正誤表外部サイトをご確認ください。
  • "Handbook of mathematics"(Sixth edition Springer [2015] 【MA21-B908】)
    数学に関する基礎的な情報を、関数や微積分、確率論などの分野別にコンパクトにまとめた資料です。図表や数式を用いた簡潔な解説が掲載されています。巻末には積分の公式一覧や索引などがあります。
  • "CRC encyclopedia of mathematics"(3rd ed. CRC Press/Taylor & Francis c2009 【MA2-B11】)
    数学に関する代表的な項目をアルファベット順に排列し解説した全3冊の事典です。
  • "Encyclopaedia of mathematics : an updated and annotated translation of the Soviet "Mathematical encyclopaedia""(Reidel c1988-c1994 【MA2-A12】)
    数学関連の項目をアルファベット順に排列し、網羅的に解説した全13冊(本巻10冊および補足巻3冊)の事典です。
    Springer社とThe European Mathematical Society(ヨーロッパ数学会)は、本書とほぼ同内容の解説を、Encyclopedia of Mathematics外部サイトにて公開しています。

2. 国立国会図書館サーチで検索するには

ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBAL外部サイトにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。

国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。

ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。

分類

以下のような分類記号に、キーワードとして「数学」、「統計学」などを掛け合わせて検索します。

  • 数学(事典・便覧類) MA2
  • 数表 MA5
  • 数学 MA21
  • 数学史 MA25
  • 数学基礎論 MA41
  • 整数論 MA51
  • 代数学 MA61
  • 幾何学 MA91
  • 解析学 MA111
  • 確率論・数理統計学 MA211

件名

「数学」、「統計学」、「関数」、「線型代数学」、「確率論」などが普通件名として挙げられます。

また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「MA21」、「MA25」、「MA211」などで検索すると、数学に関するほかの普通件名を探すことができます。

3. インターネット情報源

  • Encyclopedia of Mathematics外部サイト(Springer, The European Mathematical Society)
    Springer社とヨーロッパ数学会が提供するデータベースです。数学に関する約8,000項目以上の解説が掲載されています。
  • The On-Line Encyclopedia of Integer Sequences外部サイト(The OEIS Foundation Inc.)
    数十万件の数列を収録したデータベースです。数列の一部分や用語などから検索できます。各数列に付与された数列番号からも検索が可能で、この数列番号は"CRC encyclopedia of mathematics"(3rd ed. CRC Press/Taylor & Francis c2009 【MA2-B11】)に掲載されています。検索結果には、数列の名称、数列の一覧、参考文献などが表示されます。
  • zbMATH Open外部サイト(The European Mathematical Society, FIZ Karlsruhe, Heidelberg Academy of Sciences and Humanities)
    ヨーロッパ数学会、カールスルーエ学術情報センター、ハイデルベルク学士院が提供するデータベースです。1826年以降の数学関連の文献情報を収録しています。文献名、著者名、掲載誌名、数式などから検索できます。

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