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ソノシート

ここではソノシートの概要と当館の所蔵状況を紹介します(【 】内は当館請求記号)。

目次
1. ソノシートとは
2. 当館の所蔵について
3. 検索方法
4. 利用方法
5. 復刻版
6. 参考文献
7. 関連情報

1. ソノシートとは
「ソノシート」(英語名:flexi disc)とは、塩化ビニールなどで作られた薄手のやわらかいレコードのことです。フランスのS.A.I.P.というメーカーが開発し、1958年にSonopresse(出版社であるHachetteとS.A.I.P.が設立)がソノシート付き雑誌(「Sonorama」)の形態で刊行したのがソノシートの始まりです。日本工業規格(JIS S 8515、廃止)では「フォノシート」という名称が用いられ、その他にも「フィルムレコード」や「シートレコード」等の種々の呼称が存在しましたが、現在では後述の朝日ソノラマの商標である「ソノシート」が一般に多く用いられています。
ソノシートが登場した当時、まだ高価だったLPレコードと比べ、ソノシートは非常に安価で大量生産しやすいことが特徴でした。ソノシートの登場によって一般家庭でも手軽に音楽を楽しめるようになり、1960年代の音楽雑誌や、1970年代の子ども向け雑誌などの付録として広く流通しました。
ソノシートには、LPレコードやCD等の他媒体では発売されていない音源も多く、また、音楽以外にニュース等の音源もあり、当時の音の文化を知るうえで貴重な資料となっています。
CDが普及し始める80年代後半以降、ソノシートは徐々に見られなくなり、2005年に国内での生産は終了しました。

2. 当館の所蔵について
以下に当館での所蔵例をいくつか紹介します。


<KODAMA>
『Kodama歌う雑誌』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(コダマプレス【YMF-48】 )
当館の所蔵期間・巻号 1959.11- 1961.4,  1、2、4、6、7、11、14号
日本で最初に発売されたソノシート付き雑誌です。当初はドラマ、英会話、エッセイ等様々な内容が盛り込まれた雑誌でしたが、徐々に音楽中心の構成となります。
 *この資料のソノシートは劣化のため利用できません。

<朝日ソノラマ>
『朝日ソノラマ』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(朝日ソノプレス社、朝日ソノラマ【YMH-15】 )
当館の所蔵期間・巻号 1960.1-1972.7, 1巻2号-152号(欠号多数)
別冊・臨時増刊あり
日本の代表的なソノシート付き雑誌です。フランスのSonopresseと提携し、朝日新聞社の関連会社として設立された朝日ソノプレス社(後の朝日ソノラマ)から「音の出る雑誌」というキャッチコピーで刊行されました。総合月刊誌として出発しましたが、次第に唱歌や民謡等は別冊として本誌とは別個に刊行されるようになり、本誌の内容はニュース報道中心となります。1973年(172号)に休刊しました。
24号まではソノシートが冊子に綴じ込まれ一体となっており、冊子ごと機器にセットして再生する形態をとっています。

<能楽・方言集>
『宝生流・声の百番集』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(筑摩書房【YMF-1】 )
所蔵巻号 1-80、別巻1-別巻6
『観世流・声の百番集』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(筑摩書房【YMF-2】 )
所蔵巻号 1-78、別巻
『喜多流・声の名曲集』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(筑摩書房【YMF-3】 )
所蔵巻号 1-50
『観世流名曲全集』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(筑摩書房【YMF-4】 )
 所蔵巻号 1, 4, 6, 17, 30, 60
『観世流・声の入門』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(筑摩書房【YMF-5】 )
 所蔵巻号 上・下
能の各流派の作品を収録した全集です。各流派の宗家を始めとした当時の著名な楽師が謡っています。冊子には、歌詞や各役の謡い方などが載っています。

『全国方言資料』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(日本放送出版協会【818-N6842z】 )
日本全国141地域の方言を記録した全11巻の資料です。急速に変化し失われつつある方言を保存するため、昭和27年から方言の収集作業に着手し、昭和41年から47年に刊行されました。冊子には各方言の特徴、各地域で収録した自由会話や挨拶の表記・翻訳が掲載されており、音声の一部が付属のソノシートに収録されています。

<絵入りソノシート>
『おもちゃのマーチ(講談社のフォノシート. ボニーの「歌う幼稚園」1)』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(講談社【YMF-H24】)
この資料のソノシートは、表面に絵が印刷されています。童謡が収められたソノシートには、絵入りのものが多く見られました。
*この資料のソノシートは劣化のため利用できません。

『スポーツエコー 1集 ゴルフ・スウィングのリズム』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(ゴルフ・マガジン編集部編【YMH-11】)
この資料では、正方形の紙にレコード溝がプレスされています。表面にはレコードプレーヤーやゴルフボールの広告が印刷されています。
*この資料のソノシートは劣化のため利用できません。

3. 検索方法
NDL-OPAC の詳細検索画面で、「請求記号」欄にソノシートの分類記号である「YMF-*」、「YMG-*」または「YMH-*」を入力して検索すると、当館で所蔵するソノシートを一覧できます。
また、図書や雑誌として整理されている資料にソノシートが付属している場合があります。この場合、一括して検索する手段はありませんが、国立国会図書館デジタルコレクション で「ソノシート」「フォノシート」等のキーワードで検索し、ヒットした資料の目次情報を個別に確認していくと、ソノシートについての記事の他、ソノシートが付属しているかどうかの記載が見つかることがあります。

4. 利用方法
ソノシートは主に東京本館音楽・映像資料室で所蔵しています。
ソノシートは、長期保存に適していない素材のため、劣化が激しく、利用のたびに損傷しやすい資料です。一部、資料の劣化等により利用できないソノシートもありますのでご注意ください。
録音資料の利用は許可制で、調査・研究を目的とする場合に限り、音楽・映像資料室内の機器で利用することができます。利用にあたっては、同室備付けの「閲覧許可申請書」に研究テーマ等必要事項を記入の上、提出してください。
利用の申込が可能かどうかは、NDL-OPAC の所蔵詳細画面でご確認ください。本体冊子のうち、デジタル化済みの資料については原資料の閲覧はできません。デジタルコレクションでご覧ください。ソノシート音声もデジタルコレクションで聞くことができるものもあります。歌詞カード、盤面等の画像データの複写は原則として許諾が必要になります。詳しくは音楽・映像資料室にお問い合わせください。

 
5. 復刻版
『Beep : コンピュータゲーム情報誌 : magazine for game kids』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(復刻版,  ソフトバンクパブリッシング, 2004.4【YU51-H926】 )
『Beep』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク【Z11-1434】 及び『GS倶楽部 : 1コイン組曲をアーキテクチャーする!』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク【YU1-221】 付録のソノシートのCD復刻版が付属しています。
『朝日ソノラマ大全集 永久保存盤』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(コロムビアミュージックエンタテインメント, 2008.3【YMC11-J4620】 )
朝日ソノラマから発行されたソノシートを音源としたアニメ主題歌173曲のCD復刻版です。別冊解説書が付属しています。利用には閲覧許可申請書が必要です。
『黄色い手袋X~幻の漫画フォノシート主題歌コレクション』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(ウルトラ・ヴァイブ, 2006.11【YMC11-J19825】 )
ソリッドレコードというレーベルで発売されたソノシートを音源としたアニメ主題歌19曲のCD復刻版です。利用には閲覧許可申請書が必要です。

6. 参考文献
『目で聞くソノシート展」展示目録』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(杉並区立郷土博物館, 2001.10【Y121-N02-53】 )
アナログレコードの歴史や、「KODAMA」、「朝日ソノラマ」といった代表的な資料について詳細に解説しています。また、「朝日ソノラマ」のシリーズ内容や、図版、年表、ソノシートやソノシート関連の資料目録も掲載されています。
『オーディオ50年史』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(日本オーディオ協会, 1986.12【ND611-154】 [東京本館音楽・映像資料室開架])
「Ⅱ ディスクレコード 6.3 フォノシートの変遷」に、ソノシートの歴史や、製造方法、当時の出版状況等についてまとめられています。
・菅野沖彦「進歩する録音プレス技術 ソノシートの周波数特性と耐久力」(『電波科学』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク1962.11, (336), pp.99-104【Z16-200】 )
 [デジタル化資料(館内限定公開)]
 ソノシート発売当初の評判や隆盛期の概況に触れつつ、ソノシートの製造工程や、音質・耐久力等の技術的特徴をLPレコードと比較してまとめています。
・「菅野沖彦の私のアナログ感覚 第12回」(『Analog』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク2007, 4(1), pp.134-137【Z74-D658】 )
・「菅野沖彦の私のアナログ感覚 第13回」(『Analog』 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク2007, 4(2), pp.160-200【Z74-D658】 )
 「朝日ソノラマ」の編集長だった菅野沖彦氏が、自身の実務経験を交えてソノシートの歴史を語った記事です。米国のケネディ大統領の演説集や、バイエル全曲集等、当時話題となった音源の写真も掲載されています。
・中野晴行「すばらしき昭和30年代--高度成長ニッポン!ぼくらのあこがれたモノ(7)メディアミックスのさきがけ・ソノシート」 国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(『イグザミナ』(通号 212) 2005.5 , pp.14-16【Z23-576】 )
 主に「朝日ソノラマ」について概説しています。

7. 関連情報
CM(コマーシャル)〔録音・映像資料〕
レコード・CD・カセットテープ
音楽・映像資料室 資料室案内

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