国立国会図書館サーチで雑誌を探すには

ここでは、国立国会図書館サーチで雑誌を探す方法について、特にわかりづらい点を中心にご案内します。
国立国会図書館サーチの一般的な検索方法は、国立国会図書館サーチのヘルプをご覧ください。

1. 検索する際の注意点

雑誌を検索する際は、以下の点に注意して検索することが有益です。

  • 正確なタイトルを入力する
    入力したタイトルなどが当館に登録されている資料の情報と異なっていると、検索で見つかりません。タイトルなどが曖昧な場合、検索サイトや書店のサイト等で曖昧な語句をもとに検索してみると、正しい資料情報が確認できることがあります。
  • 表記を確認する
    漢字表記であるかひらがな表記であるか、アラビア数字か漢数字か等をご確認ください。
  • 複数の表記を試してみる
    カタカナや英単語などの場合には、間にスペースが入るか、語句を伸ばすか等で検索結果が変わることがあります(『××コンピューター』でヒットしない雑誌が『××コンピュータ』でヒットするなど)。
  • 一部の要素を除いてみる
    刊行頻度(『週刊〇〇』など)や年(『令和X年 △△試験問題集』など)を除くと見つかる場合もあります。
  • 完全一致は使えない
    国立国会図書館サーチでは、完全一致検索は行えません。『丸』『世界』など短いタイトルの雑誌を探す場合は、出版社も入力する等で限定してみてください。
  • 適合度順を用いる
    検索結果を「出版年:古い順」「出版年:新しい順」で並べると、創刊年や最新号によって並んでしまいます。「適合度順」で並べることで、完全に合致するタイトルをもつ雑誌(『世界の〇〇』より『世界』など)が最初に来やすくなるなど、有益な場合が多いです。
  • 年を除いてみる
    国立国会図書館サーチでは、雑誌の年を入力すると該当の巻号が検索されますが、製本の単位(2000-2005年など)によって中間がヒットしない場合があります。まず雑誌を見つけたい場合は、年を除いてみることも考えられます。

2. 書誌詳細画面の見方のポイント

検索結果一覧から、希望のタイトルをクリックすると「タイトル書誌」が、巻号年月をクリックすると「巻号書誌」が表示されます。
タイトル書誌は、雑誌のタイトル(『国立国会図書館月報』『週刊〇〇』など)ごとにまとめられた画面です。巻号書誌は、雑誌の個別巻号ごとの画面です。
これらの画面の見方についてご紹介します。

なお、「もっと見る」をクリックすると巻号書誌をもっと見ることができます。
それでも表示しきれない場合は、「詳細画面でさらに探す」をクリックし、「タイトル書誌」に遷移して2-1.の方法で巻号を絞り込んでください。また、年などを検索条件に追加して検索結果自体を絞り込むこともできます。

2-1. タイトル書誌の見方

タイトル書誌は、雑誌のタイトル(『国立国会図書館月報』『週刊〇〇』など)ごとにまとめられた画面です。
この画面の見方についてご紹介します。

個別巻号の有無

ごく一部の巻号はタイトル書誌の上部に表示されていますが、多くの場合は、画面下部の「国立国会図書館の所蔵」から探すことになります。通常、刊行年月の新しい順に並んでいます。
多くの巻号がある場合、年などで「絞り込み」を行うことが有益です。

巻号の部分をクリックすると、閲覧申込・複写依頼が可能です。

申込方法については、国立国会図書館サーチのヘルプをご覧ください。

タイトルや形態の変更

雑誌の中には、途中でタイトルが変更され、タイトルごとに別の書誌が作られているものがあります。その場合、多くはタイトル書誌画面に、「継続前」「継続後」等のタイトルが記載され、それぞれ該当の雑誌の書誌情報の画面にリンクされています。
出版されているはずの年月の巻号が見つからない場合は、「継続前」「継続後」等がないか確認してみてください。

また、保存のために古い雑誌の画像をマイクロフィルムに記録(マイクロ化)したり、デジタル化したりしている場合もあります。その場合、原本ではなくデジタル資料やマイクロ資料をご利用いただくことになります。
マイクロ化された雑誌については、「継続前」等と同様に、タイトル書誌画面に記載されています。そちらに移動して、閲覧申込・複写依頼が可能です。
デジタル化については、次の項目でご説明します。

デジタルがある場合

デジタル化された雑誌は、タイトル書誌の右上に国立国会図書館デジタルコレクションへのリンクがあります。「インターネットで読む」「図書館・個人送信サービスを利用する」と表示されている場合、デジタルコレクションで自宅等から閲覧可能です。

図書館・個人送信サービスの利用には、利用者登録等が必要です。詳細は、デジタルコレクショントップページの「公開範囲と閲覧の方法」をご確認ください。

しかし、図書等と異なり、多くの雑誌は「国立国会図書館内公開」です。
この場合、国立国会図書館に来館することで閲覧できます。また、必要な記事と巻号が分かっている場合には、タイトル書誌画面下部の所蔵一覧から遠隔複写を申し込むことも可能です。

仕様上、デジタル化された資料には一律に「来館せずに利用」と表示されますが、「国立国会図書館内公開」の場合、館外からデジタルコレクションに遷移しても閲覧できません。申し訳ありませんがご了承ください。

全国の図書館の所蔵

一部の雑誌には、国立国会図書館以外の所蔵も表示されます。画像は『国立国会図書館月報』のタイトル書誌の場合です。

ただし、図書と違い、他機関に所蔵があっても国立国会図書館サーチでは確認できない資料も多くあります。(「全国の図書館」の範囲については、ヘルプをご覧ください。)
各機関のOPAC(オンラインの目録)でも検索できないことが多く、各機関のウェブサイトで購読している雑誌の一覧が確認できる場合があります。そのほか、お近くの図書館に所蔵の有無を問い合わせてみることも有益です。

目次情報(タイトル書誌)

一部の雑誌には、目次情報があります。目次の種類等については、「国立国会図書館サーチで検索できる目次データ」をご覧ください。
多くの目次は2-2.の巻号書誌に結び付いていますが、デジタル化等の理由でタイトル書誌に紐づいていることもあります。目次の見出し部分を見て巻号を特定し、その巻号を上記の方法で絞り込んで閲覧申込・複写依頼をしてください。

なお、和暦と西暦など、目次の見出しと巻号の表記が異なっている場合がありますので、ご注意ください。

2-2. 巻号書誌の見方

巻号書誌は、雑誌の個別巻号ごとの画面です。(複数の号を保存のために合冊製本したりマイクロ化したりしている場合は、何号かがまとまった画面です。)
画面左上にタイトル書誌が表示されており、タイトルに戻ることができます。

請求方法

巻号書誌からも、閲覧申込・複写依頼が可能です。

デジタル化されている場合は、タイトル書誌と同様に、画面右上に国立国会図書館デジタルコレクションへのリンクが表示されます。閲覧できる範囲については、2-1.の説明をご覧ください。

目次情報(巻号書誌)

目次情報が存在する雑誌の場合、巻号書誌に表示されている目次は、その巻号のものです。閲覧申込・複写請求などの場合は、その巻号を申し込めばよいと判断できます。多くの場合、複写箇所を指定する段階で、「目次から指定」することができます。

ただし、合冊製本・マイクロ化等で、複数の目次がある場合があります。
目次の行数が多い場合、「目次から指定」が表示されないことがありますので、その場合は書誌詳細画面から巻号と項目名をコピーする等でご対応ください。

3. 雑誌記事を探す

雑誌記事の探し方は記事・論文の探し方をご覧ください。雑誌と雑誌記事の探し方は異なります。

4. 図書と雑誌にまたがる資料(年刊誌など)

国立国会図書館では、1年に1回刊行される資料など刊行頻度が低い資料を、年代によって図書と雑誌に分けて整理している場合があります。

この画像の資料の場合、1960年から1985年までは図書として整理されていますが、それ以降は、まとめて雑誌扱いになっています。
資料種別で「雑誌」のみにチェックを入れて検索した場合、図書扱いになっている資料は検索対象とならないので、ご注意ください。

雑誌として整理されている期間の書誌情報の画面を見ると、「(所蔵巻号以前は図書扱い)」という記載があり、雑誌扱いの号以前は、同じタイトルの図書を検索すればよいことが分かります。
ただし、年ごとにタイトルが微妙に異なる資料もあるので注意が必要です。

1年に1回発行される資料の場合、『会社総鑑 未上場会社版 1985年版』のように、タイトルに年が含まれている場合があります。
図書扱いになっている部分は、年まで入力しても検索可能です。雑誌扱いの部分も、基本的には検索可能です。
しかし、「1.検索する際の注意点」で記載した中間年や、元号と西暦の表記ゆれなどもあるため、年を除いて検索することで見つかる可能性もあります。

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