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漢字の名乗り訓(名前に使われた漢字の訓読み)を調べるには

ここでは、日本人の名前(公家・武家の男子が成人した際に付けられた実名(じつみょう)や、現代の姓名のうちの名)に使われた漢字の特殊な訓読み(名乗り訓)について、調べ方をご紹介します。

【 】内は当館請求記号です。各専門室などで利用できる資料には、請求記号に続けて以下の略号を付しています。
 人文:東京本館人文総合情報室
 関西:関西館総合閲覧室
 子ども:国際子ども図書館児童書研究資料室
特に記載のないものは、すべて東京本館書庫資料です。

目次

1.名乗り訓とは
2.名乗り訓を掲載している辞典

 

1.名乗り訓とは

名前に使われる漢字には、一般的な訓読み、例えば現行の常用漢字表[PDF File:3.38MB]外部サイトへのリンク(平成22年内閣告示第2号)(文化庁)(http://kokugo.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kijun/naikaku/pdf/joyokanjihyo_20101130.pdf)に示された訓読みとは異なる、特殊な読み方をするものがあります(例:「朝」を「とも」と読む)。このような、名前に用いられる漢字に特有の訓読みを「名乗り訓」と言います。

(参考)

  • 小野正弘「名乗り字」(佐藤喜代治 [ほか]編著『漢字百科大事典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク 明治書院 1996 【KF45-G15】人文、関西 pp.113-114)
  • 「「名乗り字」と「名乗り訓」とは」(佐藤稔『読みにくい名前はなぜ増えたか』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク 吉川弘文館 2007 歴史文化ライブラリー ; 236 【GB43-H241】関西 pp.120-145)

 

2.名乗り訓を掲載している辞典

戦後に刊行された漢和辞典を中心にご紹介します。

  • 佐藤喜代治『字義字訓辞典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(角川書店 1985 角川小辞典 ; 4 【KF45-83】人文、子ども)
    以下の古辞書における記述を参照しています。
    ・『色葉字類抄』(いろはじるいしょう)(三巻本)
    平安時代末期の治承4(1180)年に橘忠兼が編纂。
    ・『拾芥抄』人名録
    鎌倉時代中期に洞院公賢(とういんきんかた)が執筆。後に洞院実熈(とういんさねひろ)が増補。
    ・『節用集』(易林本)(えきりんぼん)
    慶長2(1597)年に平井易林が刊行。
  • 佐藤喜代治 [ほか]編著『漢字百科大事典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(明治書院 1996 【KF45-G15】人文、関西)
    上記の古辞書に加えて、高井蘭山 編 ; 工藤寒斎 補『日本史・日本政記・日本外史名乗字引』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(増補版 仙鶴堂 明7 【特58-866】)(国立国会図書館デジタルコレクション)も参照しています。
  • 諸橋轍次『大漢和辞典』15冊(大修館書店 1989-2000 【KF4-E18】人文、関西、子ども)
  • 諸橋轍次 [ほか]『広漢和辞典』4冊(大修館書店 1981-1982 【KF4-50】人文、関西、子ども)
  • 加藤常賢 [ほか]『角川字源辞典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(第2版 角川書店 1983 【KF4-59】人文、子ども)
  • 加納喜光『人名の漢字語源辞典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(東京堂出版 2009 【KK24-J22】人文、関西)
  • 沖森卓也, 三省堂編修所 編『三省堂五十音引き漢和辞典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(第2版 三省堂 2014 【KF4-L8】人文、関西)
  • 荒木良造 編『名乗辞典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(東京堂 1959 【281.034-A721n】人文、関西)(国立国会図書館デジタルコレクション:館内限定)

なお、名乗り訓の意味(例:「浮」を「ちか」と読む場合、「ちか」とはどのような意味か)や、読み方の理由(例:「浮」は、どのような理由から「ちか」と読むことができるのか)についての研究はあまり進んでいません。

 

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