高分子化学産業について調べるには(統計・名鑑・インターネット情報源等)

ここで取り上げる高分子化学産業は、日本標準産業分類外部サイトの中分類18「プラスチック製品製造業」、中分類19「ゴム製品製造業」におおむね該当します。合成樹脂系接着剤の製造業についても一部取り上げています。

高分子化学産業について調べるための資料には、以下のようなものがあります。【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていないものは、版によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルを入力して検索してください。
『資料名』(書誌情報)の後ろに*が付いている資料は、国立国会図書館サーチの書誌詳細画面に目次があります。

1. 統計資料、名鑑類、調査・レポート等

  • 『内外化学品資料』(シーエムシー出版 年刊)
    低密度ポリエチレンやポリプロピレンなど、各種化学品について品目ごとに商品リスト、需給統計、業界動向、価格、海外メーカーの生産能力、外国の需給動向などを記した資料です。A~Fの6分冊になっており、各ファイルの収録項目は、シーエムシー出版外部サイトホームページ内「定期刊行物」のページに掲載されています。

  • 『ゴム年鑑』(ポスティコーポレーション 年刊 【Z43-107】)*
    日本、世界のゴム工業の現況を解説しています。ゴム製品・原料、ゴム用機械について生産、流通、企業業績などが掲載されています。全国ゴム製造業、原材料メーカー、関連団体の名簿も掲載されています。

  • 『工業用品ゴム樹脂ハンドブック』(ポスティコーポレーション出版事業部 年刊)*
    工業用ゴム産業についてまとめています。製品ごとの需給や生産のほか、有力メーカー・商社の現況、取引先などが掲載されています。ゴム製品製造企業名簿も掲載されています。

  • 『ゴム産業名鑑』(ゴムタイムス社 隔年刊 【Z43-472】)*
    ゴム製品製造業、ゴム製品販売業、合成ゴム製造業などのゴム産業に関する企業の名鑑です。

  • 『ゴムハンドブック』(ゴムタイムス社 年刊 【Z74-K528】)*
    ゴムの基礎知識に加え、ゴムの需給実績やメーカーのリストなどが掲載されています。

  • 『接着剤総覧』(新樹社 年刊 【Z74-F912】)*
    接着剤・接着剤関連機器のメーカー別製品一覧や会社要覧が掲載されています。接着剤関連統計データ、公開特許情報も掲載されています。

  • 『日本のラベル市場』(ラベル新聞社 年刊 【Z72-B542】)*
    ラベル市場の概況および市場動向をまとめた資料です。ラベル業界全体、ラベル印刷機、ラベル用周辺資材の動向のほか、各種ラベルの出荷量・額の推移、主要ラベル印刷会社の概要がわかります。

高分子化学産業について調べるための調査・レポートには、以下のようなものがあります。

  • 『炭素繊維複合材料 (CFRP/CFRTP) 関連技術・用途市場の展望』(富士経済 年刊)*
  • 『世界のバイオプラスチック市場』(TPCマーケティングリサーチ 年刊)
    2020年版のタイトルは、『バイオプラスチックの事業戦略調査』です。
  • 『プラスチックフィルム・シートの現状と将来展望』(富士キメラ総研 隔年刊)*
  • 『機能性高分子フィルムの現状と将来展望』(富士キメラ総研 隔年刊)*
  • 『透明・特殊ポリマーの現状と将来展望』(富士キメラ総研 3-4年に1回刊)*
    2018年以前のタイトルは、『耐熱・光学ポリマー/特殊コンパウンドの現状と将来展望』です。
  • 『樹脂添加剤の市場動向分析調査』(TPCマーケティングリサーチ 不定期刊)*
  • 『エンプラ市場の展望とグローバル戦略』(富士経済 2-3年に1回刊)*
  • 『高機能コーティングの現状と将来展望』(富士キメラ総研 不定期刊)*
  • 『高機能分離膜/フィルター関連技術・市場の全貌と将来予測』(富士経済 不定期刊)*
  • 『特殊粘接着・封止材の市場展望』(富士経済 不定期刊)*
  • 『接着剤の市場動向分析調査』(TPCマーケティングリサーチ 不定期刊)*
  • 『光機能材料・製品市場の全貌』(富士経済 不定期刊)*
  • 『加飾・装飾フィルム関連市場の現状と将来展望』(富士経済 不定期刊)*
  • 『高機能エラストマー&ゴム市場の現状と将来展望』(富士経済 不定期刊)
    2018年版以前は『高機能エラストマー・応用製品市場の展望』などのタイトルで刊行されていました。
  • 『循環型プラスチック・素材市場の新展望 2022年』(富士経済 2022 【DL528-M54】)
  • 『粘・接着剤市場の注力用途と環境対応動向. 2021年』(富士経済 2021 【DL528-M40】)*
  • 『粘着テープ・フィルム市場の全貌 2020 用途別動向編』(富士経済 2020 【DL528-M34】)*

このほか、高分子化学産業について調べるための資料には、以下のようなものがあります。

  • 『ゴム工業の現況』(日本ゴム工業会 年刊 【Z17-1688】)
  • 『ゴムデータブック』(ゴムタイムス社 年刊 【Z74-K520】)*
  • 『日本の石油化学工業』(重化学工業通信社 年刊 【Z43-1183】)*
  • 『石油化学工業の現状』(石油化学工業協会 年刊 【Z43-732】)*
  • 『最新化学業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』(秀和システム 2-3年に1回刊)
  • 『化学工業白書』(化学工業日報社 年刊)*
    2017年版までは『化学経済』の夏季臨時増刊号として毎年7月または8月に刊行されていました。

2. 専門雑誌・新聞

『資料名』(書誌情報)の後ろに**が付いている資料は、雑誌記事索引の採録誌です。国立国会図書館サーチで、目次を検索できる場合があります。

  • 『プラスチックス : 日本プラスチック工業連盟誌』(日本工業出版 月刊 【Z17-158】)*/**
    プラスチック産業の現状や原材料、成形加工技術の最新情報を取り上げる専門誌です。毎年1月号で「日本プラスチック産業の展望」を特集しており、樹脂別に最新の需給、技術の動向を解説しています。毎年6月号では「プラスチック産業統計資料集」を特集しており、プラスチック生産動向や製品ごとの統計が掲載されています。 『プラスチックス 』公式ページ外部サイト

  • 『JETI = ジェティ : Japan energy & technology intelligence』(日本出版制作センター 月刊 【Z17-176】)**
    エネルギーや化学工業の総合情報誌です。毎年1月号では業界動向の展望に関する特集があり、ポリプロピレン、ABS樹脂といった製品ごとに動向を解説しています。 『JETI 』公式ページ外部サイト

  • 『ラバーインダストリー』(ポスティコーポレーション 月刊 【Z17-160】)
    ゴム産業の専門誌です。製品ごとの動向や、新製品・新技術、海外情報、生産・出荷の統計が掲載されています。

  • 『Chemical report : Marketing report : 富士マーケティング・レポート・CR』(富士キメラ総研 月刊 【Z4-1041】)**
    化学工業に関する調査資料です。1号につき1テーマを取り上げ、各種製品の市場動向を図表を交えながら解説しています。1276号(2020年6月25日)をもって刊行を終了しました。

  • 『ゴム報知新聞』(ポスティコーポレーション 週刊 【Z87-97】)
    ゴム産業に関する専門新聞です。業界ニュース、市場動向、統計情報などが掲載されています。

  • 『エンプラニュース』(プラスチック・ニュース社 月刊 【Z87-355】)
    エンジニアリングプラスチックに関する専門新聞です。市場や技術に関する最新動向が掲載されています。2022年2月号をもって刊行終了しました。

  • 『接着工業』(接着工業新聞社 半月刊 【Z87-496】)
    接着剤、粘着剤、シーリング材に関する専門新聞です。それらの関連機器も取り扱っています。日本接着剤工業会発表の統計が掲載されています。

このほか、高分子化学産業に関する専門雑誌・新聞には、以下のようなものがあります。

3. 国立国会図書館サーチで検索するには

ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館サーチで検索することができます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。キーワードには「高分子化学」、「ゴム」、「プラスチック」などのほか、「市場」や「調査」、「報告」、「名簿」、「統計」のように形式を示すキーワードがあります。

ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。

分類

これらの分類記号に、必要に応じてキーワードを追加して検索します。詳細検索で「NDLC」の欄に分類記号を入力して検索してください。

図書

  • 合成樹脂・可塑物 DL528
  • ゴム工業 DL545
  • 化学工業 DL481
  • 化学工業(日本) DL483
  • 製造業(統計)(日本) DT652

雑誌

  • 高分子化学 ZP16
  • ゴム・プラスチックス ZP17

件名

「高分子化学工業」、「ゴム工業」、「プラスチック工業」、「有機化学工業」、「接着剤」、「ゴム製品」、「プラスチックフィルム」、「強化プラスチック」などが代表的な普通件名として挙げられます。

また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し図書の分類として紹介する「DL528」などで検索をすると、高分子化学産業に関するそのほかの普通件名も探すことができます。

4. インターネット情報源

このほか、高分子化学産業に関するインターネット情報には、以下のようなものがあります。

関連するレファレンス事例(レファレンス協同データベース)へのリンク

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