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薬学に関する欧文参考図書


 当館において調査可能な薬学情報は主として以下のようなカテゴリーに分けられますが、この中からいくつか代表的な参考図書を紹介いたします(<>内は当館請求記号)。
(1) 公定書:薬局方(Pharmacopoeias)、製剤基準、薬局方外規格等
(2) 医薬品集、名称
(3) 治験情報
(4) 医薬品安全性・副作用情報、毒劇物情報
(5) 生薬、薬用動植物学
(6) 薬品製造プロセス情報
(7) 薬事法制情報

◎医薬品・名称を調べるための代表的なツール

"The Merck index : an encyclopedia of chemicals, drugs, and biologicals" / Susan Budavari, editor ; Maryadele J. O'Neil, senior associate editor ; Ann Smith, associate editor ; Patricia E. Heckelman, assistant editor, Joanne F. Kinneary, assistant editor.. -- 12th ed.. -- Merck, 1996.外部サイトへのリンク>
 1889年にメルク社が創刊以来、13版(2001)(本項は、12版に基づきます)を重ねる化学・薬学・生物学的製剤系参考書です。当該分野の専門家のみならず、広範な関心領域に向けた情報も含まれています。1万以上の物質が収載されており、その内医薬品が4千、有機化合物・試薬が2千、天然系物質等2千、無機化合物等1千、農薬系1千が内訳となっています。各物質には一意の番号付けがなされた上で、アルファベット順に排列されています。物質毎に得られる情報としては、分子式・構造式、組成、参照文献(特許情報を含む)、物理データ、(誘導体)医薬品コード・商標、薬効分類(ex.antiviral:抗ウィルス)等です。索引には分子式索引、名称索引があり、CAS登録番号との対照も可能です。薬効分類一覧には、各々の薬効を持つ物質が列挙されており、比較対照が可能となっていることに加え、物質データに対する索引によってアクセスの便が図られています。オンライン版及びCD-ROM版も刊行されています(当館未収蔵)。ちなみに"The Merck Manual of Diagnosis and Therapy "も著名ですが、こちらは医療の全分野を網羅した治療テキストです(当館は日本語版を収蔵(外部サイトへのリンク>他))。

◎医薬品の安全性や副作用情報、さらには薬事法制に関する情報も入手可能なツール

"USP DI." U. S. Pharmacopeial Convention 所蔵 6:1986 -外部サイトへのリンク>
 主としてUSP(米国薬局方)に収載の医薬品に関する治療の局面における使用・投与上の情報(薬局方は規格・試験法に関する公定書であり、その意味で限定的な情報といえます)を提供しています。USP Conventionがとりまとめて1980年以来刊行されてきていますが、1998年よりMICROMEDEX社に編集・刊行が引き継がれ、現在1万1千以上の薬品情報が収録されています(本項は、当館所蔵第23版(2003)に基づきます)。次の3巻から構成されていますが、第3巻は承認医薬品と法規制を取り扱っており、FDAオレンジブック("Apporoved Drug Products with Therapeutic Equivalence Evaluations"「承認医薬品と治療同等性評価」。オーファンドラッグリスト等掲載)が含まれています。
 v.1 Drug Information for the Health Care Professional
 v.2 Advice for the Patient Drug Information in Lay Language
 v.3 Appoved Drug Products and Legal Requirements
なお、USP DIの更新情報はインターネットで提供されています。 → USP DI Drug Reference Guideのページ外部サイトへのリンク(更新情報にアクセスするにはパスワードが必要です)

◎毒物に関する情報を提供する資料

"Encyclopedia of toxicology"/ editor-in-chief, Philip Wexler ; associate editors, Shayne C. Gad … [et al.].. - Academic Press, c1998.外部サイトへのリンク>
毒物学に関する包括的な情報を提供する事典です。毒物の専門家に有用であることはもちろん、医療従事者、学生、法規制の専門家、一般人のニーズも満たすように化学的観点(個々の化学物質の毒性・メカニズム等)に加えて歴史・法・規制・教育・組織・データベースといった側面にも目配りをしている点が本書の特色です。また、750以上の事項がアルファベット順に配列されており、主編集者(国立医学図書館/国立衛生研究所所属:刊行時)の解説によると、これも毒物学の領域では本書が初めて導入したものとのことです。

◎世界の薬用植物の名称を調査するツール

"The cross name index to medicinal plants" / Anthony R. Torkelson.. -- CRC Press, c1996-c1999.外部サイトへのリンク>
 世界の薬用植物について30,000に及ぶ一般名(common names)と学術名(Latin scientific names)の相互索引です。学術名は4000以上に達します。一般名の起源採取国は41ヶ国、対象言語は日本語も含め26言語です。アフリカ・フィリピンについては方言も採取対象としており(ex.Africa:Zulu,Swahili等)、薬用植物に関する民俗的文献を調査する際にも有用なツールといえます。第4巻は、インド医学(アーユルヴェーダ)に限定して1935種の植物、12,600の一般名を取り扱っており、ユニークなものです。

◎医薬品の副作用情報を包括的に調査可能なツール

"Meyler's side effects of drugs : an encyclopedia of adverse reactions and interactions. 14th ed." Elsevier, 2000.外部サイトへのリンク>
 医薬品の副作用及び相互作用に関する包括的な事典です。本事典は、刊行文献のみならず、国際的な医薬品モニタリングシステム(WHO医薬品モニタリングプログラム)に参加している世界数十カ国のナショナルセンター間の情報交換を基盤とするデータベースをその情報源としており、正式には証明されていない、今後起こりうる問題の最初の試験情報なども含まれています。1951年に初版が刊行されて以来、2000年で第14版を数える。本事典の構成としては、医薬品をグループ(解熱鎮痛薬・神経筋遮断薬等)に分け、そのグループにおける代表的な薬品について有害作用をまとめたモノグラフを提供する形をとっており、個別の薬品についてはそこからの差異が記述されています。日本語版として「メイラー 医薬品の副作用大事典」が刊行されており、最新版は12版(SD2-G34外部サイトへのリンク、原著1992年刊)です。また、"Side Effects of Drugs Aunnual" (Z63-A472外部サイトへのリンク)によってアップデートが行われますが、当館は15(1991)までしか所蔵していません。

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