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花粉症について調べる


 ここでは、花粉症の症状・治療・予防法について調べるための資料(ガイドライン、概説書、ハンドブックなど)や医中誌Webなどの文献データベースで関連する雑誌記事や論文を探す方法をご紹介します。【 】内は当館請求記号です。所蔵館(東京本館/関西館)は、“《⇒NDLの所蔵》”をクリックし、「書誌詳細表示」画面の「所蔵詳細/申込み」ボタンを押して、ご確認ください。


【目次】

 1. 花粉症とは
 2. 花粉症に関する参考図書
 3. 花粉症に関する雑誌記事・論文の探し方
 4. 花粉症に関するインターネット情報源


1. 花粉症とは
 花粉症は風によって媒介される風媒花の花粉が鼻や目などに入って症状を起こす病気です。主な症状はくしゃみ、鼻水、目のかゆみ、流涙などで、ひどい場合には頭痛や睡眠障害を伴うこともあります。原因となる花粉としてはスギやヒノキが知られていますが、その他にカモガヤなどのイネ科の植物、ブタクサなどのキク科の植物が原因になる場合もあります。花粉症の治療は、抗ヒスタミン薬などの薬で症状を抑える療法が中心となっていますが、このほかに日常生活においてマスクの着用や花粉の飛散が多い日は窓を閉めるなど、アレルゲンに触れないようにする対策も必要です。
 厚生労働省による平成17年患者調査総患者数,性・年齢階級×傷病小分類別外部サイトへのリンクによると、アレルギー性鼻炎(花粉以外の要因によるアレルギー患者も含む)の患者数は44万6千人です。ただし、これは医療機関を受診して把握された患者数なので、実際の患者数はもっと多く、1000万人〜1500万人にのぼると言われています(『花粉症.改訂新版(専門のお医者さんが語るQ&A;30)』p.17参照)。患者数は年々増加しており、増加原因の1つは排気ガスにより花粉の飛散量が増えたこととも言われています。今後はこれらの環境的要因も踏まえた社会的な対策も必要となりそうです。

2. 花粉症について調べるための参考図書
 NDL-OPAC外部サイトへのリンクで和図書を検索するには「一般資料の検索/申込み」を選択します。花粉症に関する図書を探すには、書名(タイトル)または件名に「花粉症」や「鼻アレルギー」と入力して検索します。このとき、画面上部の和図書、電子資料にチェックが入れておきます。
 こうして検索した結果の中から、数点の図書をご紹介します。

●『鼻アレルギー診療ガイドライン:通年性鼻炎と花粉症』(鼻アレルギー診療ガイドライン作成委員会作成 2009版 ライフ・サイエンス 2008.11 【YU7-J874】 外部サイトへのリンク
 通年性鼻炎と花粉症を含む鼻アレルギーの診療ガイドラインです。「定義,診断,分類」、「疫学」、「アレルギー発症のメカニズム」、「検査・診断法」、「治療」、「その他」の全6章から成り、EBMに基づいた診療方法が簡潔にまとめられています。巻末にはアレルギー性鼻炎の主な治療薬の一覧表が掲載されており、効能・効果や副作用などが分かります。また、附属のCD-ROMにはEBM文献表や冊子に掲載されている主な図表が収録されています。
 また、このガイドラインの前版(2005年版)の内容を短くまとめた、『鼻アレルギー診療ガイドライン:ダイジェスト.2005年版』(馬場廣太郎監修 ライフ・サイエンス 20005.12 【SC151-H153】 外部サイトへのリンク)もあります。このダイジェスト版は日本アレルギー協会ホームページ内の鼻アレルギー診療ガイドラインダイジェスト外部サイトへのリンクで無料公開しています。また、日本アレルギー協会では患者向けのガイドラインも公開しており、アレルギー性鼻炎ガイド外部サイトへのリンクで閲覧できます。

●『花粉症の科学』(斎藤洋三,井手武,村山貢司著 新版 化学同人 2006.3 【SC151-H183】 外部サイトへのリンク
 花粉と花粉症の最新の知見について、医学・薬学だけでなく気象学的な観点からもアプローチした情報を掲載しています。花粉症の基礎知識、花粉症を引き起こす植物や原因物質、治療方法と治療薬、行政の対応など、花粉症に関する情報を総合的に提供しています。図や写真を多く掲載しているため、やや専門的な内容も理解しやすいようになっています。
 化学同人ホームページ内の新版・花粉症の科学外部サイトへのリンクで主要目次と詳細目次をご覧になれます。

●『花粉症の最新治療』(斎藤洋三著 改訂新版 主婦と生活社 2007.12 【Y75-J62】 外部サイトへのリンク) 
 花粉症が起こるメカニズムや花粉症が疑われる場合にどうすればよいか、薬による治療の最新動向など、患者にとって有用な情報を易しく解説しています。外出時の服装や室内環境など、日常生活で気をつける点の解説も充実しています。

●『スギ花粉症の治療 : 初期療法』(馬場廣太郎著 ライフ・サイエンス 2006.2 【SC151-H162】 外部サイトへのリンク
 スギ花粉症の治療方法を、主に初期段階に有効な療法を中心として簡潔にまとめています。診断や治療方法の目安となるよう、花粉飛散数と症状の関係などのデータが示されています。また、花粉症の治療に使われるアレルギー性鼻炎治療薬や使用法の目安なども解説しています。

●『花粉症』(大塚博邦著 改訂新版 保健同人社 2007.1 専門のお医者さんが語るQ&A;30 【SC151-H200】 外部サイトへのリンク
 花粉症の基礎知識を易しく解説した患者向けの資料です。「第1部 花粉症の基礎知識」、「第2部 花粉症の治療Q&A」、「第3部 花粉症と日常生活Q&A」の3部構成です。第1部では、花粉症の症状、診断、予防などの基礎知識を解説しています。第2部と第3部では、患者の質問に回答する形で花粉症の治療と日常生活における注意点などを解説しています。質問の内容はかぜと花粉症の見分け方、花粉症の遺伝、くすりの使い方、食事の注意点、花粉症関連商品の選び方など多岐に渡ります。

●『やさしい花粉症の自己管理 : 恐れず侮らず』(奥田稔著 改訂版 医薬ジャーナル社 2007.3 【SC151-H206】 外部サイトへのリンク
 患者向けに花粉症の治療や自己管理についての知識をまとめた資料です。花粉症はどういう病気かという基礎知識、医療機関へのかかり方、民間療法も含む様々な治療法などを分かりやすく紹介しています。治療にかかる費用の目安なども掲載されており、患者に直接役立つ情報が豊富なのが特徴です。


3. 花粉症に関する雑誌記事・論文の探し方

●雑誌記事索引

 雑誌記事索引を検索するには、NDL-OPAC外部サイトへのリンクで、上から3番目の「雑誌記事索引の検索/申込み」ボタンを押し、検索したい年代をチェックします。「花粉症」、「アレルギー」、「鼻炎」などのキーワードを入力して検索します。表示件数を越えた場合は「絞り込み/再検索」ボタンを押して、刊行年月を限定したり、キーワードを追加するなどして、適宜調整してください。
雑誌記事索引に収録されている文献は原則として国立国会図書館所蔵資料です。登録利用者であれば検索結果から直接複写申込みができます。それ以外の方は当館ホームページの「複写サービス」>「お近くの図書館から申し込む」をご参照ください。

●医中誌Web

 国内の大学・学協会・研究所・病院等が発行している約4,700誌の定期刊行物に掲載されている論文の中から採録された文献情報の検索が可能です。東京本館および関西館に来館可能な方は、無料で利用することができます。
 花粉症に関する医中誌の統制語は“花粉症”です。デフォルトのまま、新規検索の検索窓に“花粉症”と入力して検索します。検索対象年を2004〜2009に設定して、この検索を行なうと2,984件の文献がヒットします(2009年1月21日現在)。文献を絞り込みたい場合は、キーワードを追加したり、絞込み検索で文献の属性などを指定したりすると、件数を減らせます。医中誌Webの詳しい検索方法については、テーマ別調べ方案内の医中誌Web(館内でのみ利用できます)をご参照ください。

PubMed外部サイトへのリンク

 PubMedについてはPubMedの検索と原文献入手法をご参照ください。花粉症に対応する件名は“rhinitis, allergic, seasonal”です。検索ボックスに、“"Rhinitis, Allergic, Seasonal"[Mesh]”と入力し、「Go」ボタンを押します。この検索を行うと、10,203件の文献がヒットします(2009年1月21日時点)。検索結果を絞り込みたい場合は検索語を付加するか、左上のLimitsタブを押して検索を進めてください。Limitsタブでは、無料で全文アクセス可能な文献だけに絞り込んだり、ガイドラインだけを検索対象としたりすることなどができます。
 
 上記のデータベースで検索すると、次のような雑誌記事や論文を探すことができます。例として数点ご紹介します。タイトルの後ろに“《⇒記事情報》”とあるものは、NDL-OPACの「雑誌記事索引」に収録されており、クリックすると書誌事項を確認できるほか、登録利用者であれば、そのまま郵送複写を申し込むことも可能です。

●「花粉症対策と代替医療の可能性」
 Author:山口宣夫(金沢医科大学 大学院代替基礎医学)
 Source:花粉症研究会会報(0916-8966)18号 Page2-7(2007.02) 【Z19-2933】 外部サイトへのリンク
 東洋医学、健康食品、温泉浴、アロマテラピーなど、西洋医学とは別の代替医療による花粉症治療の可能性を考察しています。この記事では、代替医療の例として被験者136人に温泉浴療法を行い、その効果を分析しています。その結果、35歳以上と36歳以上の被験者では効果に差があることなどが明らかになっています。

●「【花粉症の最近の考え方 ガイドラインをふまえて】 ガイドラインから見た花粉症の新しい治療展開」 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
 Author:岡野光博(岡山大学 大学院医歯薬学総合研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科学)
 Source:アレルギー・免疫(1344-6932)14巻3号 Page344-351(2007.02) 【Z19-B207】 外部サイトへのリンク 
 花粉症の治療法のうち、現時点で唯一長期間回が期待できる特異的免疫療法(減感作両方)について解説しています。ここでは、微生物ワクチン、抗IgE抗体、非アナフィラキシー型アレルギンワクチン、キムラタンパク、Sykキナーゼ阻害薬の概要と治療効果を紹介しています。

●「小児のスギ花粉症」
 Author:鈴木五男(国際医療福祉大学臨床研究センター)
 Source:東京小児科医会報(0287-3613)26巻1号 Page46-51(2007.07) 【Z19-1317】 外部サイトへのリンク
 小児のスギ花粉症患者の状況について報告しています。まず、埼玉県の学童を対象に1992年、2000年、2006年に行った調査によると患者数が明らかに増加していることを挙げ、その原因を考察しています。また、小児に対して行われるスギ花粉症の最新治療法を紹介しています。


4. 花粉症に関するインターネット情報源

日本アレルギー協会外部サイトへのリンク
 アレルギーに関する調査・研究の推進活動を行う日本アレルギー協会のホームページです。鼻アレルギー情報外部サイトへのリンクでは、花粉症を初めとする鼻アレルギーに関するQ&Aを掲載しています。また、毎年花粉症に関する特集を掲載しています。

花粉症特集外部サイトへのリンク(厚生労働省)
 花粉症情報をまとめたページです。「花粉症の疫学と治療法」などの文書や、民間医療についての注意、学会作成のガイドラインへのリンクなどがあります。

スギ・ヒノキ花粉に関する情報外部サイトへのリンク(林野庁)
 林野庁作成のスギ・ヒノキ花粉に関する情報を掲載したページです。スギ・ヒノキ林に関するデータや、花粉飛散に対する対策などの情報を閲覧できます。

環境省花粉情報サイト外部サイトへのリンク
 花粉飛散量の予測や観測、関連する調査研究などの情報を掲載しています。環境省花粉予測システム外部サイトへのリンクでは、全国の測定局の中から見たいポイントを選択して、花粉飛散状況を表やグラフで閲覧することができます。花粉の飛散状況を正確に知りたいときに役立つサイトです。

花粉いんふぉ外部サイトへのリンク(花粉情報協会)
 NPO法人花粉情報協会提供の花粉情報サイトです。花粉情報システムの解説や花粉症の症状や問題点などが掲載されています。

日本アレルギー学会外部サイトへのリンク
 一般の皆様へ外部サイトへのリンクでは、鼻アレルギーなどのアレルギー情報や、専門医・指導医の一覧を見ることができます。また、学会が発行する雑誌『アレルギー』に掲載された論文を検索したり、抄録を閲覧することができます(本文の閲覧は学会会員のみ可能)。

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