◆漢方薬と生薬の違いとは◆
生薬とは漢方薬を構成する動植物、鉱物をいいます。生薬を、服用する人の体質や症状にあわせて数種〜十数種類程度組み合わせたものが漢方薬です。また、『一般用漢方処方の手引き』に収載されている210処方以外の、中国の書籍等に収載されている製剤をして、「生薬製剤」と紹介している資料も多いようです。
なお、ここで紹介する参考図書はいずれも当館東京本館で所蔵しており(【】内は当館請求記号)、請求記号の後ろに※をつけた資料については、当館関西館でも所蔵しています。
★ 漢方薬に関する参考図書
・『一般用漢方処方の手引き』(厚生省薬務局監修 日薬連漢方専門委員会編 薬業時報社 1975 259p)【SD131-12
昭和47年から49年にわたって、厚生省から、漢方製剤に関する基本的取扱い方針と、一般用医薬品として承認される漢方210処方に関する成分、用法、容量、効能効果など具体的な基準が公表されました。本書は、この210処方について、製剤上、使用上などの留意すべき点について、成分や分量の他に、各出典に基づいて詳細な解説を掲載する基本書です。
・『一般用漢方製剤使用上の注意 : 解説』(日本漢方生薬製剤協会編 改訂版 じほう 2002 542p)【SC851-G280
一般用漢方処方として承認された210処方中、繁用されている122処方について「使用上の注意」の各項目を解説しています。各製剤の記載内容は、『一般用漢方処方の手引き』に従った成分・分量、用法・用量、効能・効果と、「一般用医薬品添付文書の記載要領」を受けた自主申し合わせにより作成された「使用上の注意」とその解説です。「使用上の注意」の全文を表の左側に、その解説を表の右側に記載するという形式を取っています。索引はなく、目次は各製剤の50音順となっています。
・『漢方処方大成』(自然社 1988 439p)【SD131-E34
漢方薬の処方の解説書です。約4,500種の処方を収録しています。名称の50音順に排列されており、それぞれの薬に含まれる生薬とその分量が掲載されています。別に、画数索引があります。また、巻末に出典が掲載されており、参考文献として使用できます。
・『臨床医のための図解常用漢方方剤』(許鴻源,許照信原著 水野修一訳注 戸田静男共訳 雄渾社 1990 566p)【SD131-G22
薬効別に367種類の方剤を紹介。名称、組成、処方解説、適応症及び疾患、類似処方、注解から構成されています。巻末に出典紹介と方剤名索引、疾患名索引があります。
★ 生薬に関する参考図書
・『中薬大辞典』第1-4巻、別巻(上海科学技術出版社、小学館編 小学館 1990 第1-4巻:2817p 別巻:725p)【SD2-E25
中薬とは伝統医学(中医学)で用いる生薬を意味し、本書には、植物薬4,773点、動物薬740点、鉱物薬82点、古くから単独に薬として用いられてきた加工製造品172 点の計5,767点の中薬を収載しています。中薬の正式名称を音で読み下したものを見出しとして「成分」「処方例」等19の小項目に分けて記述し、「原植物」のイラストもあります。別巻が索引で、総画索引、薬用植物・動物・鉱物学名索引、薬用植物・動物和名索引、化学成分索引、薬理作用索引、病名索引で構成されています。
・『原色中国本草図鑑』1-8巻 (原色中国本草図鑑編集委員会編著 雄渾社 1982 3528p 索引:61p)【SD2-55
民間薬も含み、生薬の基源植物(動物・鉱物を含む)1600点の手描き原色図を収録しています。特に薬用部分については拡大して描いてあるのも特徴です。各基源植物ごとに、日本名、ラテン学名、中国名、薬用部分、出典または民間薬であることを示す情報を掲載する他、成分や分布、形態、薬理作用などの解説が付与されています。索引は日本名、中文名、ラテン学名の3種類です。
・『和漢薬の選品と薬効』(木村雄四郎著 谷口書店 1993 433p)【SD131-E97
・『五行経絡中国医学薬物事典』(張明澄編著 エンタプライズ 1990 188p 索引:32p)【SD131-E100
50音順の生薬の辞典。前者には、各生薬の写真や成分、化学式、薬理作用などが掲載されています。
・『和漢薬百科図鑑』1-2巻(難波恒雄著 全改訂新版 保育社 1993 1131p)【SD2-E56
生薬の図鑑で、和名、漢名、画数、学名、成分名から検索することができます。別に、本草学や漢方薬学に関する概要、常用漢方薬の処方、日本薬局方収載の生薬一覧表などが掲載されています。
・『生薬写真集』(難波恒雄監修 アルプス薬品工業株式会社研究開発部編 アルプス薬品工業 1997 308p)【SD121-G42
166種の生薬について、基源植物の写真ではなく、生薬そのものの形状を理解し、比較できるよう、生薬の写真を掲載している点が、この資料の最大の特徴です。その他、基源植物の写真も157種について、液体クロマトグラフィーによるクロマトグラム及び解説を生薬の28種について、掲載しています。索引は和文と英名索引の2種類です。
★ NDL-OPACで漢方薬、生薬に関する和図書を検索する
上記以外の国立国会図書館所蔵の漢方薬、生薬関係和図書を探すには、NDL-OPAC
漢方薬 生薬学
と入力し、右側のプルダウン・メニューを“OR”に設定し、「検索」ボタンを押してください。検索結果が200件を越えますので、全件を一覧したい場合は、検索結果件数が200件以内になるように出版年などで適宜調整してください。
★ 関連リンク集
・日本漢方生薬製剤協会
左側サイドメニューの「漢方の解説」は漢方医学、漢方薬の概略をわかりやすく説明しています。「生薬の解説」は写真入りで個別の生薬を解説しています。「日漢協の刊行物」では、『日漢協ニューズレター』や『漢方製剤等の生産動態』などを閲覧できます。
・日本臨床漢方医会
「漢方の基礎知識」、都道府県別の「全国臨床漢方医リスト」、「漢方Q&A」などのコンテンツがあります。
・日本東洋医学会
都道府県別の「専門医名簿」、学会誌『日本東洋医学雑誌』(当館東京本館及び関西館で所蔵。請求記号【Z19-246
・東京生薬協会
『新常用和漢薬集改訂版』などのコンテンツがあります。








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