★ 安楽死と尊厳死
『生命倫理事典』(近藤均[ほか]編 太陽出版 2002 983p 当館東京本館及び関西館所蔵 請求記号SC2-H38
“古代ギリシャから様々に定義されてきたが、ベーコン(Francis Bacon 1561-1626)によれば、楽な(easy)、痛みのない(painless)、幸福な(happy)死である。現代的意味においては、苦痛に悩んでいる患者が自発的に望む死を指す。”
であり、尊厳死(death with dignity)の定義は、
“文字通りに解釈すれば、人間としての尊厳を損なわない仕方で死に至ること。より広義には、人間としての尊厳を守るために、延命治療を中止あるいは拒否する権利を尊重かつ遵守するという考え、およびそうした考え方にもとづいて死に臨むことを指す。欧米では尊厳死は、安楽死(euthanasia)と同義に理解されており、安楽死という範疇から明確に区別されるだけの独自性を有していない。”
です。
「尊厳死」とは何か
しかし、医学文献データベースの索引語としては厳密に区別されていないことが多いようです。後述のように、医学中央雑誌刊行会の医学用語シソーラスでは「安楽死」と「尊厳死」がありますが、米国国立医学図書館(NLM:National Library of Medicine)のMeSH(Medical Subject Headings)では「尊厳死(Death with Dignity)」は「死ぬ権利(Right to Die)」に参照されています。国立国会図書館と科学技術振興機構(JST)は「尊厳死」を件名表目標またはシソーラスに採用していません(2006年5月9日現在)。
★ 雑誌記事索引で安楽死・尊厳死に関する文献(動物以外)を探す
NDL-OPAC
(死&(安楽+尊厳+医療倫理+終末+ターミナル+在宅+ホスピス)+リビングウィル+死ぬ権利+延命治療)!(犬+胎児+獣+農業+再生+ケインズ+経済+演劇+ペット+事故死)
と入力し、右側のプルダウン・メニューを“演算子”に設定し、「検索」ボタンを押します(検索式中の"&"はAND(かつ)、"+"はOR(または)、"!"はAND NOT(かつ〜を除く)を表します)。検索結果件数が200件を越える場合は刊行年月などで200件以内になるように適宜調整してください。
→ 雑誌記事索引における検索語の探し方と検索式の作り方
★ PubMed
PubMedについてはPubMedの検索と原文献入手法をご参照ください。安楽死(Euthanasia)に対応する件名(MeSH)は以下のとおりです。
Euthanasia [E02.760.905.199](安楽死)
Euthanasia, Active [E02.760.905.199.249](積極的安楽死)
Euthanasia, Active, Voluntary [E02.760.905.199.249.200](積極的自発的安楽死)
Euthanasia, Animal [E02.760.905.199.249.750](動物の安楽死)
Euthanasia, Passive [E02.760.905.199.500](消極的安楽死)
検索ボックスに「Euthanasia」を入力して検索すれば「Euthanasia, Active」(積極的安楽死)などの下位語も含めて検索しますが、動物の安楽死(Euthanasia, Animal)も含んでしまいます。左側プルダウン・メニューの下にあるLimitsをクリックして、Humans or Animalsの下にあるHumansのチェックボックスにチェックをかけてください。Goボタンを押せば人間の安楽死に関する文献を検索します。16,892件の検索結果がありました(2006年5月9日現在)。
検索結果が多すぎますが、細目(件名を細分するために組み合わせて使用する件名)により、検索結果を絞り込むことができます。
Euthanasiaの細目には、
classification(分類)、economics(経済)、ethics(倫理)、history(歴史)、legislation and jurisprudence(法制と法律学)、psychology(心理学)、statistics and numerical data (統計と数値データ)、trends(傾向)
があり、Euthanasia, Active(積極的安楽死)の細目には、
ethics(倫理)、history(歴史)、legislation and jurisprudence(法制と法律学)、methods(方法)、psychology(心理学)、standards(基準)、statistics and numerical data(統計と数値データ)、trends(傾向)
があります。
「積極的安楽死の基準」に関する文献を探す場合、PubMedの検索ボックスに、
Euthanasia, Active/standards
のようにスラッシュの後に細目をつけた形で入力して検索します(上記をクリックするとこの例の場合のPubMedの検索結果が表示されます)。
尊厳死(Death with Dignity)に相当する件名は「Right to Die」(死ぬ権利)(下位語なし)です。細目として、
ethics(倫理)、history(歴史)、legislation and jurisprudence(法制と法律学)
があります。「死ぬ権利の倫理」に関する文献を検索するには、PubMedの検索ボックスに、
Right to Die/Ethics
と入力してGoボタンを押してください(上記をクリックするとこの例の場合のPubMedの検索結果が表示されます)。
他に関連件名としては、「Suicide, Assisted」、「Hospices」、「Hospice Care」、「Living Wills」、「Terminal Care」などがあります。
★ 検索結果から原文献を入手する
雑誌記事索引に収録されている文献は原則として国立国会図書館所蔵資料です。
PubMedでは誌名は略記されていますので、Searchプルダウン・メニューを“Journals”に設定、検索ボックスに略誌名を入力して「Go」ボタンを押し、完全誌名を確認します。NDL-OPAC
登録利用者であれば検索結果から直接複写申込みができます。それ以外の方は当館HPの「お近くの図書館から」−「資料の複写」をご参照ください。
国立国会図書館が所蔵していない場合は、国立国会図書館以外の主要な科学技術文献所蔵情報をご参照ください。
★ NDL-OPACで安楽死・尊厳死関係の和図書を探す
NDL-OPAC初期画面
安楽死に対応する件名は「安楽死」(118件)があり、関連件名として「ターミナルケア」(45件)、「ホスピス」(256件)、「在宅ホスピス」(19件)などがあります(カッコ内は2006年5月9日現在の収録レコード数)。件名の検索ボックスにこれらの用語を入力して検索してください。
★ 医中誌Webで安楽死・尊厳死関係の文献(動物以外)を探す
東京本館科学技術・経済情報室、関西館総合閲覧室に来館可能な方は、医学中央雑誌刊行会が作成する医学文献2次情報データベース医中誌Webが利用できます。安楽死に対応するディスクリプタ(件名に相当するもの)は「安楽死」で、下位ディスクリプタに「消極的安楽死」があります。尊厳死に対応するディスクリプタは「尊厳死」です。また、「尊厳死」と別に「死ぬ権利」もあります。検索対象年を1983〜に設定して、BASIC MODEを選択します。検索ボックスに
安楽死 not 動物
と入力し、検索ボタンを押します。2006年5月9日現在の検索結果件数は284件です。
他の用語での検索結果は、
消極的安楽死 15件
尊厳死 256件
死ぬ権利 197件
でした。他に関連するディスクリプタとして「ターミナルケア」、「ホスピスケア」、「ホスピス」、「リビングウィル」などがあります。
検索結果から国立国会図書館所蔵の原文献を入手したい場合は、係員にお尋ねください。
★ JDreamIIで安楽死・尊厳死関係の文献(動物以外)を探す
東京本館科学技術・経済情報室、関西館総合閲覧室に来館可能な方は、科学技術振興機構(JST)が作成する科学技術文献2次情報データベースJDreamIIが利用できます。
安楽死に対応するディスクリプタは「安楽死」です。
医学文献データベースJMEDPlus(1981〜)を選択し、シンプルモード・ボタンを押します。1番目の検索ボックス左側のプルダウン・メニューを「シソーラス用語(下位語含む)」に設定し、検索ボックスに
安楽死
と入力します。2番目の検索ボックスの最初のプルダウン・メニューを「NOT」に、その次のプルダウン・メニューを「シソーラス用語(下位語含む)」に設定し、検索ボックスに
動物
と入力し、検索ボタンを押します。2006年5月9日現在の検索結果件数は300件(内日本語文献は287件)でした。他に関連するディスクリプタとして「ターミナルケア」、「ホスピス」などがあります。
検索結果から国立国会図書館所蔵の原文献を入手したい場合は、係員にお尋ねください。








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