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化粧品について調べるための参考図書


★ 化粧品とは−化粧品・医薬部外品・医薬品の違い

 薬事法外部サイトへのリンク第二条によれば、化粧品の定義は以下のとおりです。

“人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なものをいう”

薬事法での「化粧品」、「医薬部外品」、「医薬品」の違いをまとめると以下のようになります。

 化粧品:人体に対する作用が緩和なもの。基礎化粧品、香水などの芳香化粧品、シャンプー・
リンスなど(「塗擦、散布」しないビタミンCの錠剤などは含みません)。

 医薬部外品:人体に対する作用が緩和だが、効能効果がある程度認められているもの(ただし予防のみで治療はしない)。パーマネントウェーブ溶剤、ソフトコンタクトレンズ用消毒剤、薬用歯磨き、薬用シャンプーなど。

 医薬品:病気の診断、治療、予防に用いるもの。

 以下、化粧品に関する技術的な参考図書やWeb情報源を紹介します。化粧品のマーケティングや化粧品産業については、「化粧品・トイレタリー産業について調べるには」等をご参照ください。

★ 化粧品に関する規制

■ 化粧品に関する制度等(2001年3月まで)

*化粧品品質基準:昭和42年8月8日厚生省告示第321号により定められた化粧品の安全性に関する基準です。配合禁止成分名及びホルモン、防腐殺菌剤などの配合量規制などを定めていました。具体的な成分の規格は化粧品原料基準として昭和42年8月8日厚生省告示第322号により別途定められていました(略称:「粧原基」、内容は『化粧品原料基準』(後述))。

*化粧品種別許可制度:1986年に始まった規制緩和のための制度です。化粧品の製造(輸入)許可申請に際して、口紅、シャンプーなどの種別ごとの基準を制定し、それを満たした申請に対しては許可を要さず、届出で足りるとしています(内容は『化粧品種別許可基準』(後述))。

■ 化粧品に関する制度等(2001年4月から)

 2001年4月、新たに化粧品基準外部サイトへのリンクが平成12年9月29日厚生省告示第331号により定められました(2001年3月までの基準及び制度は廃止)。これ以降、化粧品基準に適合する製品は予め「化粧品製造(輸入)製品販売名届出書」を製造(営業)所が所在する都道府県知事に届け出ることで企業の自己責任のもとに製造(輸入)可能となりました。また、化粧品には全成分表示が義務付けられ(それまでは表示指定成分のみの表示)、化粧品の効能の表示も化粧品全体に対して規定されました(それまでは種別ごとの規定)。

■ 全成分表示の表記法(『化粧品の全成分表示の表示方法等について外部サイトへのリンク』)

 配合の多い順に記載します。ただし配合量が1%以下のものは順不同でも可です。香料は「香料」と記載してよく、着色剤は最後に順不同で記載して構わないことになっています。

★ 化粧品の旧制度における規格等を調べるための参考図書(以下、【 】内は当館請求記号です。Webcat Plusに図書の内容紹介データがあるものについては、書名からリンクしています。)

『化粧品原料基準第二版追補注解』 薬事日報社 1984〜1992 【PA555-38外部サイトへのリンク】/【PA555-52外部サイトへのリンク】 当館東京本館所蔵
 化粧品の規格です。化粧品原料として汎用されている592品目について、成分の名称、化学構造式、基原、性状、純度試験の方法などの規格およびその注解(英語名、製法など)を記載しています。

『化粧品種別許可基準』 薬事日報社 1986〜1991 【PA555-53外部サイトへのリンク】 当館東京本館所蔵
 化粧品種別に化粧品の許可基準を記載したものです。成分ごとの規格は化粧品原料基準、日本薬局方、食品添加物公定書およびそれらに収載されている成分規格以外のものについて定めた化粧品原料基準外成分規格に準じています。なお、資料の後半に化粧品原料基準外成分規格(平成5年から化粧品種別配合成分規格となる)を化粧品原料基準に準ずる形で定めています。

『化粧品種別許可基準 1999』 薬事審査研究会 薬事日報社 1999 【PA555-G2外部サイトへのリンク】 当館東京本館及び関西館所蔵
 種別化粧品の許可基準を成分別に一覧表として記載しています。化粧品原料基準、日本薬局方、食品添加物公定書および化粧品種別配合成分規格等に定められた2,881成分です。

『化粧品種別配合成分規格』 薬事日報社 1997 【PA555-G17外部サイトへのリンク】 当館東京本館及び関西館所蔵
 化粧品原料基準外成分規格が平成5年から名称を変えたものです。「粧配規」と略されます。

★ 化粧品関連辞典類など

化粧品事典外部サイトへのリンク』 日本化粧品技術者会編 丸善 2003 【PA2-H17外部サイトへのリンク】 当館東京本館及び関西館所蔵
 一般的な用語辞典として使えるほか、市場動向、歴史、法律、皮膚の構造と機能、容器と包装の素材、化粧品関連情報などを約300ページにわたって概説しており、化粧品全般について調べるのに適しています。

『化粧品と美容の用語事典』 竹村功著 あむすく 2005 【PA2-H43外部サイトへのリンク】 当館東京本館及び関西館所蔵
 「第一部 現代の用語」と「第二部 歴史上の用語」に分かれており、歴史上の用語が充実しているのが特徴です。化粧品のみならず、髪型、髪飾りなどに関する記述もあります。

『香粧品科学 理論と実際 第4版』 田村健夫/廣田博著 フレグランスジャーナル社 2001 【PA555-H12外部サイトへのリンク】 当館東京本館及び関西館所蔵
 法規、皮膚の構造、原料、安全性、包装材料、品質評価、試験など化粧品の全般にわたって詳細に解説しています。科学的な見地から化粧品全般について知ることができます。

★ 技術者・製造者などの観点から化粧品の成分について調べるための資料

『International Cosmetic Ingredient Dictionary and Handbook. 9th ed. 2002』 Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association 1999 【YU111-B92外部サイトへのリンク】 当館東京本館及び関西館所蔵
 CTFA(The Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association)が編集出版しているハンドブックで「ICID」と略称されます。ここに収載されたものが「INCI(International Nomenclature for Cosmetic Ingredients)」といわれる国際化粧品成分名称です。

『日本化粧品成分表示名称事典 第2版』 日本化粧品工業連合会編 薬事日報社 2005 【PA2-H57外部サイトへのリンク】 当館東京本館所蔵
 全6,664件の表示名称について、INCI名、関連表示名称、CAS No.、EINECS No.(EU委員会が既存化学物質として認めた成分のコード)、配合目的、Other Name等を記載しています。別冊の付録に表示名称リスト、INCI名−表示名称対応一覧、種別許可成分名称—表示名称対応一覧、INCI名索引等があります。

『香粧品原料便覧 第5版』 フレグランスジャーナル社 2004 【PA2-H40外部サイトへのリンク】 当館東京本館及び関西館所蔵
 4,009種の原料につき、一般名称、表示名、英名、INCI名、基原、特性、適合規格及び商品名・取扱会社を記載しています。

★ 消費者・販売員などの立場から化粧品の成分について調べるための資料

成分表示でわかる化粧品の中身: 安全性を自分でチェック!外部サイトへのリンク』 森田敦子著 婦人生活社 2001 【PA555-G65外部サイトへのリンク】 当館東京本館所蔵
 安全性の観点から化粧品の成分を解説しています。別名称、配合の目的、身体への働き、注意点・関連事項を記載のほか、安全性が顔マークで表示されています。1ページに2項目を記載し、記載成分数は573点です。

自分で調べて採点できる化粧品毒性判定事典外部サイトへのリンク』 小澤王春著 メタモル出版 2005 【PA555-H33外部サイトへのリンク】 当館東京本館及び関西館所蔵
 6,202の化粧品表示成分及び法定色素につき、用途及び毒性を簡略に表示しています。

化粧品成分用語事典2006外部サイトへのリンク』 中央書院 2005 【PA2-H59外部サイトへのリンク】 当館東京本館所蔵
 約2,500の化粧品成分用語を解説し、組成、性状、用途などを簡潔にまとめています。ネット上の
化粧品成分用語辞典外部サイトへのリンクからごく一部ですが検索可能です。

★ 化粧品の成分を調べるためのWeb情報源 

日本化粧品工業連合会外部サイトへのリンク
 厚生省(現厚生労働省)の「今後の化粧品規制の在り方について−最終とりまとめ−」(平成10年7月23日)を受けて作成された化粧品の成分表示名称リストを掲載しています。化粧品種別許可基準に掲載されている成分(『化粧品原料基準』及び『化粧品種別配合成分規格』に定められている成分)(=PartI)とそれ以外の成分(=PartII)のリストに分かれています。内容は成分コード、表示名称、種別許可成分名称、INCIコード、配合目的(以上PartI)、表示名称、INCIコード、定義及び化学式(以上PartII)です。

Cosmetic-Info.jp外部サイトへのリンク
 個人のページですが、表示成分、INCI名、配合目的、CAS番号など化粧品関連技術者向けの情報がデータベース化されています。その成分を含有している商品も調べることができます。

■ 大手化粧品会社のホームページ

 大手化粧品会社のホームページでも成分について解説していますが、毒性などについては詳しく記述されていないようです。

資生堂外部サイトへのリンク
化粧品Q&A(Kanebo)外部サイトへのリンク

個別の商品の成分は化粧品会社のサイトで公開されていることが多いようです。

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