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肺がんについて調べる


【目次】

 1. 肺がんとは
 2. 肺がんに関する参考図書
 3. 肺がんに関する雑誌記事・論文の探し方
 4. 肺がんに関するインターネット情報源
 5.「テーマ別調べ方案内」関連コンテンツへのリンク


1. 肺がんとは

 肺がんは肺の組織から発生した異常な細胞のかたまりです。咳や痰が代表的な症状ですが、がんの発生部位によっては無症状で、転移による症状から発見されることもあります。がんの中では患者数が多く、平成17年厚生労働省患者調査の「総患者数,性・年齢階級×傷病中分類別外部サイトへのリンク」によると、「気管,気管支及び肺の悪性新生物」の患者数は約12万3000人に上り、胃がんや乳がんと並んで、最も患者数の多いがんの1つとなっています。

 肺がんは発生部位やがん細胞の組織型によって分類されます。肺の心臓近くの気管支や血管が通る肺門部に発生するがんは中心型肺がん、肺の奥のほうに発生するがんは末梢型肺がんと呼ばれます。また、組織型による分類もあり、小細胞肺がん、扁平上皮がんなどがあります。治療法はがんの種類や病期によって異なります。早期で切除可能ならば手術療法で根治を目指します。また、症状の緩和や転移・再発防止にも用いられる放射線療法や抗がん剤などの薬物を用いる化学療法、根治ではなく症状をやわらげることを目的とするステント治療やレーザーなどでの焼灼治療などがあります。

 肺がんは自覚症状が無い場合が多く、また転移しやすいがんでもあります。定期的に健康診断を受診して早期発見に努めるとともに、予防によって発症を防ぐことも重要です。肺がんの要因はさまざまですが、最大の原因は喫煙で、肺がん患者のうち、男性で7割、女性では2割が本人の喫煙が原因で発症していると言われています。肺がん予防のためには喫煙と受動喫煙を避ける対策が第一です。

参照:
下記『EBMの手法による肺癌診療ガイドライン』、『肺がん(よくわかる最新医学)』、『防ぐ、治す肺ガンの最新治療』


2. 肺がんに関する参考図書

 NDL-OPAC外部サイトへのリンクで図書(日本語)を検索するには、「一般資料の検索/申込み」を選択します。このとき、画面上部の和図書、電子資料にチェックを入れておきます。肺がんに関する図書を探すには、書名(タイトル)または件名に「肺癌」と入力して検索します。件名検索を行うと、タイトルに「肺癌」というキーワードが含まれていない肺がん関連の図書も探すことができます。検索結果を絞り込むには、キーワードの追加や出版年の指定などを行います。
 こうして検索した結果の中から、数点の図書をご紹介します。【 】内は当館請求記号です。所蔵館(東京本館/関西館)については、“《⇒NDLの所蔵》”をクリックし、「書誌詳細表示」画面の「所蔵詳細/申込み」ボタンをクリックして、ご確認ください。

●『EBMの手法による肺癌診療ガイドライン』(日本肺癌学会編 金原出版 2005.11 【SC461-H214】 外部サイトへのリンク
 肺癌診療の全領域を網羅したガイドラインです。前半部の第1〜6章では肺癌の診断、化学療法、放射線治療、外科治療の各療法と「術前術後併用療法」と「中心型早期肺癌」の2テーマについて述べています。後半の第7〜12章では、「非小細胞肺癌 Stage I期」のように癌の種別・病期別の治療法を解説しています。関連する文献収集の結果得られたエビデンスに基づいて記述されており、引用元の文献が明示されています。

●『肺がん(よくわかる最新医学)』(坪井正博著 主婦の友社 2007.10 【SC461-H299】 外部サイトへのリンク
 基本的な知識から最新の情報まで、肺がんに関する様々な情報を分かりやすくまとめています。冒頭で肺がんの死亡者数、種類、原因などの基礎的な知識を解説しています。全体的に患者が知っておくべき情報を中心に、肺がんの診断の流れや手術療法、化学療法などの治療法のほか、「再発・転移を防ぐ治療後の生活」では退院後の日常生活における注意点を解説しています。

●『肺癌診療マニュアル』(江口研二編 中外医薬社 2006.10 【SC461-H263】 外部サイトへのリンク
 医療関係者向けのマニュアルです。肺癌患者への接し方、インフォームドコンセントとセカンドオピニオンなど、診察時に役立つ情報や、診断法、治療法について調べることができます。診断法ではX線診断、核医学診断、MRI診断などの各種診断法を、治療法では外科治療、放射線療法、薬物療法などの各療法について解説しています。そのほか、癌の種別や病期別の治療法も解説されています。

●『肺がん : あなたの家族が病気になったときに読む本』(福井次矢,川島みどり,大熊由紀子編 講談社 2006.11 【SC461-H246】 外部サイトへのリンク
 肺癌患者の家族が、患者の看護やサポートを行う際の参考にできるように書かれた資料です。入院の際に必要なもの、退院後の日常生活で注意する点、緩和ケアなど、患者を看護する上で必要な情報を具体的に解説しています。医療的なケアだけでなく、患者の心のケアや社会復帰サポートなど、身近な家族にしかできないケアについて詳しく説明されているのが特徴です。家族会や患者会など、サポート機関の情報も掲載されています。 

●『防ぐ、治す肺ガンの最新治療』(加藤治文監修 講談社 2005.4 【SC471-H170】 外部サイトへのリンク
 患者が肺がんとその治療法について理解を深め、自信を持って治療に取り組めるように導くことを目的とする資料です。冒頭の「肺ガンが心配なとき、疑われるとき」では肺がんの早期発見のための検査、肺がんの予防には禁煙が一番よいことなどを述べています。「肺ガン治療は、ここまで進化した」では局所療法である手術療法や放射線療法、全身療法である化学療法など、各治療法について分かりやすく解説しています。そのほか、入院に関する費用や社会復帰など、患者にとって有用な情報を掲載しています。


3. 肺がんに関する雑誌記事・論文の探し方

●雑誌記事索引

 NDL-OPAC外部サイトへのリンクで「雑誌記事索引の検索/申込み」ボタンを押します。検索したい年代にチェックをかけ、論題名検索ボックスに、“肺がん”などのキーワードを入れて検索します。検索結果件数が200件を超える場合は、刊行年月の限定やキーワードの追加などで200件以内になるように適宜調整してください。

 雑誌記事索引に収録されている文献は、原則として国立国会図書館所蔵資料です。登録利用者であれば、検索結果から直接複写申込みができます。それ以外の方は、当館ホームページの「複写サービス」>「お近くの図書館から申し込む」をご参照ください。

●医中誌Web(館内でのみ利用可)

 国内の大学・学協会・研究所・病院等が発行している約4,700誌の定期刊行物に掲載されている論文の中から採録された文献情報の検索が可能です。東京本館および関西館に来館可能な方は、無料で利用することができます(複写は有料です)。

 肺がんに関する医中誌の統制語に“肺腫瘍”があります。アドバンスド・モードの検索画面で、デフォルトのまま、新規検索の検索窓に“肺腫瘍”と入力して検索すると、統制語検索が可能です。検索対象年を2003〜2008に設定して(デフォルト)、この検索を行なうと33,179件の文献がヒットします(2008年7月7日現在)。文献を絞り込みたい場合は、キーワードを追加したり、絞り込み検索で文献の属性などを指定してください。医中誌Webの詳しい検索方法については、テーマ別調べ方案内の医中誌Web(館内でのみ利用できます)をご参照ください。

PubMed外部サイトへのリンク

 米国国立医学図書館(U. S. National Library of Medicine)が提供する、医学文献二次情報データベースMEDLINEを中核とする無料医学情報サービスです。PubMedでは、MeSHという件名システムを用いています。この件名システムにおいて、肺がんに相当する件名は“lung neoplasms”です。検索ボックスに“"lung neoplasms"[Mesh]”と入力し、「Go」ボタンを押すと件名検索を行うことができます。この検索を行うと、123,329件の文献がヒットします(2008年7月7日現在)。検索結果を絞り込みたい場合は検索語を付加するか、左上のLimitsタブをクリックして絞り込む条件を設定してください。“Links to free full text”にチェックを入れると、無料で全文アクセス可能な文献にのみ検索対象を絞り込むことができます。

 PubMedの詳しい検索方法や検索結果から原文献を入手する方法については、PubMedの検索と原文献入手法をご覧下さい。

 上記のデータベースで検索した結果の中から、日本語の記事を数点ご紹介します。タイトルの後ろに“《⇒記事情報》”とあるものは、NDL-OPACの「雑誌記事索引」に収録されており、クリックすると書誌事項を確認できるほか、登録利用者であれば、そのまま郵送複写を申し込むことも可能です。

●「[外来がん化学療法のノウハウ] 外来化学療法の実際 肺がん」 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
 Author:河野洋三(大分大学 医学部腫瘍病態制御講座外科二), 川原克信
 Source:臨牀と研究(0021-4965) 85巻3号 Page349-352 (2008.03) 【Z19-300】 外部サイトへのリンク
 入院を必要としないため医療経済面でも有利である外来化学療法の現状と問題点について述べています。小細胞肺癌と進行非小細胞肺癌それぞれの薬剤選択と投与法や術後化学療法、外来診療期間中に発生した発熱性好中球減少症や悪心・嘔吐などの有害事象への対応について解説しています。

●「[肺がんの分子標的治療 最新の基礎と臨床] 現在開発中の分子標的薬剤(臨床開発の動向)」
 Author:清水俊雄(近畿大学医学部附属奈良病院 腫瘍内科)
 Source:呼吸器科(1347-0051) 13巻3号 Page229-234 (2008.03) 【Z74-C693】 外部サイトへのリンク
 EGFR阻害剤を始めとする、肺癌に対する分子標的治療薬剤の開発動向についてまとめています。EGFR阻害剤、VEGFR阻害剤、MEK阻害剤、Raf阻害剤、mTOR阻害剤、c-MET阻害剤の各薬剤のうち、現在開発中のものの概要と開発や治験の進行状況について解説しています。

●「[肺癌UPDATE 研究と臨床の最前線] 治療 外科的手術 今後の展望」 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
 Author:森正一(愛知県がんセンター中央病院 胸部外科), 光冨徹哉
 Source:医学のあゆみ(0039-2359) 224巻13号 Page1069-1073 (2008.03) 【Z19-96】 外部サイトへのリンク
 原発性肺がんの外科的手術療法について解説しています。病巣の完全な摘出を目指す根治手術と、切除範囲を狭め、選択範囲のみの郭清(転移の有無によらず周辺のリンパ節まで切除すること)を目指す縮小手術のそれぞれについて説明しています。また、患者にとっては比較的負担の少ない胸腔鏡下手術の現状と問題点、今後の展望についても解説しています。


4.肺がんに関するインターネット情報源

肺がん(がん情報サービス)外部サイトへのリンク(国立がんセンター がん対策情報センターホームページ内)
 肺がんの症状、診断、治療などを解説しています。やや専門的な内容も含みますが、一般患者にも分かるように平易に記述されています。放射線療法や薬物療法については、更に詳しい情報へリンクしており、必要に応じて参照できます。

肺がん治療ネット外部サイトへのリンク
 米国国立癌研究所(NCI:National Cancer Institute)の呼吸器に関するがん情報を翻訳して掲載しているサイトで、東京慈恵会医科大学附属柏病院の秋葉直志准教授が事務局を運営しています。肺がん治療法に関する様々な情報を無料で閲覧できます。『胸腔鏡下手術』や『肺がん手術承諾書』の見本など、やや専門的な内容が含まれています。治療法に関して、詳細な情報を得たい患者向けのサイトです。


5.「テーマ別調べ方案内」関連コンテンツへのリンク

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