【目次】
1. 胃がんとは
2. 胃がんに関する主要参考図書
3. 胃がんに関する雑誌記事・論文の探し方
4. 胃がんに関するインターネット情報源
5.「テーマ別調べ方案内」関連コンテンツへのリンク
※【 】内は当館請求記号です。所蔵館(東京本館/関西館)については、“《⇒NDLの所蔵》”をクリックし、「書誌詳細表示」画面の「所蔵詳細/申込み」ボタンをクリックして、ご確認ください。
1. 胃がんとは
胃がんは胃に起こる悪性腫瘍です。厚生労働省による平成17年患者調査の「総患者数,性・年齢階級×傷病小分類別
胃がんには特有の症状があるわけではなく、また早期においては無症状であることが多い疾患ですが、みぞおち辺りの痛みや、腹部の張り、胸焼け、吐き気など、がんの表面にできたびらんや潰瘍に伴う症状からがんの発生が発覚することがあります。検診などで胃がんの発生を確認した場合は、内視鏡やX線検査で胃がんの進行程度を確認し、治療法を検討します。一般的には、早期胃がんでは内視鏡手術や縮小手術を、進行胃がんでは胃切除や拡大手術を行います。手術できない程度にがんが進行している場合には、化学療法や緩和医療が選択されます。
2. 胃がんに関する主要参考図書
●『胃癌治療ガイドライン : 医師用』(日本胃癌学会編 金原出版 2004.4 【SC471-H104】
胃癌の日常診療に関わる医師のために作成されたガイドラインです。作成時点で最も望ましいとされた治療法とその適応範囲が掲載されています。詳しい治療方法などは書かれていませんが、医師がおおよその診療方針を策定するために必要な情報が簡潔に解説されています。
日本胃癌学界ホームページ内のガイドライン
●『胃がん治療ガイドラインの解説 : 胃がんの治療を理解しようとするすべての方のために : 一般用. 2004年12月改訂』(日本胃癌学会編 金原出版 2004.12 【SC471-H203】
上記の『胃癌治療ガイドライン』を一般向けに易しく解説した資料です。胃と胃がんに関する基本的知識のほか、専門家向けのガイドラインが理解できるようにイラストを多く用いてその内容を解説しています。治療法の選択のほか、手術後の食事療法も掲載されています。日本胃癌学会ホームページ内のガイドライン
●『胃ガンのすべてがわかる本』(矢沢サイエンスオフィス編 学習研究社 2005.6 【SC461-H154】
胃がんの病態、種類と性質などの基礎知識や胃がんの予防、治療法などを解説しています。冒頭の「胃ガン31の疑問にスピード回答」では、「日本人にはなぜ胃ガンが多いのか?」や「どんな人が胃ガンになりやすいのか?」などのQ&A形式で胃がんがどのような病気で、どのような治療法があるのかを知ることができます。続く、「もっともくわしい胃の話」では、胃の役割や構造など、胃についての解説を掲載しています。以下、本文では食生活やピロリ菌対策などの胃がんの予防と早期発見、病期ごとの治療法、手術方法のほか、内視鏡手術や腹腔鏡下手術などの最新治療法についても分かりやすく解説しています。
●『胃がん(インフォームドコンセントのための図説シリーズ)』(笹子三津留編 大阪 医薬ジャーナル社 2007.8 【SC461-H295】
医師が患者への説明の際に補助として用いることができるよう、分かりやすく解説されている資料です。「胃の構造と機能」、「胃がんの病因と予防」、「胃がんの発生と進展」、「胃がんの疫学−わが国の現状」、「胃がんの症状」、「胃がんの検査」、「治癒を目指した胃がんの治療」、「進行再発胃がん(切除不能)の緩和的治療」、「フォローアップ」の9章構成になっています。図表やイラストを豊富に使っているので、患者本人が病気について最初に調べるのに有用な資料です。
3. 胃がんに関する雑誌記事・論文の探し方
●雑誌記事索引
NDL-OPAC
雑誌記事索引に収録されている文献は、原則として国立国会図書館所蔵資料です。登録利用者であれば検索結果から直接複写申込みができます。それ以外の方は当館ホームページの「複写サービス」>「お近くの図書館から申し込む」をご参照ください。
●医中誌Web(館内でのみ利用可)
国内の大学・学協会・研究所・病院等が発行している約4,700誌の定期刊行物に掲載されている論文の中から採録された文献情報の検索が可能です。東京本館および関西館に来館可能な方は、無料で利用することができます(複写は有料)。
胃がんに関する医中誌の統制語に“胃腫瘍”があります。アドバンスド・モードの検索画面で、デフォルトのまま、新規検索の検索窓に“胃腫瘍”と入力して検索すると、統制語検索が可能です。検索対象年を2003〜2008に設定して、この検索を行なうと27,632件の文献がヒットします(2008年7月30日現在)。文献を絞り込みたい場合は、キーワードを追加したり、絞り込み検索で文献の属性などを指定してください。医中誌Webの詳しい検索方法については、テーマ別調べ方案内の「医中誌Web(館内でのみ利用できます)」をご参照ください。
●PubMed
米国国立医学図書館(U. S. National Library of Medicine)が提供する、医学文献二次情報データベースMEDLINEを中核とする無料医学情報サービスです。PubMedでは、MeSHという件名システムを用いています。この件名システムにおいて、胃がんに相当する件名は“Stomach Neoplasms”です。検索ボックスに“"Stomach Neoplasms"[Mesh]”と入力し、「Go」ボタンを押すと件名検索を行うことができます。この検索を行うと、57,812件の文献がヒットします(2008年7月30日現在)。検索結果を絞り込みたい場合は検索語を付加するか、左上のLimitsタブをクリックして絞り込む条件を設定してください。“Links to free full text”にチェックを入れると、無料で全文アクセス可能な文献にのみ検索対象を絞り込むことができます。
PubMedの詳しい検索方法や検索結果から原文献を入手する方法については、テーマ別調べ方案内の「PubMedの検索と原文献入手法」をご覧下さい。
上記の検索方法で得られた結果の中から、日本語の論文を数点ご紹介します。
●「【胃癌のすべて】 胃癌の基礎 胃癌の疫学 胃癌の動向(解説/特集)」
Author:上村直実(国立国際医療センター 内視鏡部)
Source:消化器外科(0387-2645) 31巻5号 Page529-533 (2008.04) 【Z19-974】
胃癌患者の年齢構成やピロリ菌感染率の推移を示しつつ胃癌の動向について解説しています。最初に年齢別の死亡率と死亡者数の年次的推移を分析し、若年者の胃癌死亡率は低下しているが、高齢者の死亡率は増加しているとの見解を示しています。続いて、ピロリ菌感染と胃癌発症の関連を分析し、若年者の胃癌死亡率減少とピロリ菌感染率の減少との相関性を指摘しています。
●「【消化管と生活習慣病】 食習慣と胃癌」
Author:津金昌一郎(国立がんセンターがん予防・検診研究センター 予防研究部)
Source:G.I.Research(0918-9408) 16巻2号 Page112-120 (2008.04) 【Z19-3765】
胃癌の実態と動向を概括するとともに、これまでの研究成果を踏まえ、胃癌の食習慣関連要因と胃癌予防のための食習慣改善法を提言しています。胃癌の実態について、白人に比べて日本人は罹患率が高いことを指摘し、その要因は食習慣にあると推測しています。また、過去の研究成果から、塩分・塩蔵品を胃癌のリスク要因、野菜・果物を予防要因として取り上げて解説しています。
●「【消化器がんの化学療法 外科の立場から】 胃がん」
Author:野家環(NTT東日本関東病院 外科), 小西敏郎
Source:MEDICO(0288-8114) 39巻1号 Page6-9,17 (2008.01) 【Z19-1447】
切除による完治が不能な再発進行胃がんに対する化学療法を概説しています。切除不能再発進行胃がんでは、経口フッ化ピリミジン系抗がん剤などの経口抗がん剤を含んだ多剤併用療法が日本では多く報告されており、患者にとって利便性を有すること、点滴剤に比べて有効性が劣らないことを指摘しています。また、術後補助化学療法や術後補助放射線化学療法についても解説しています。
4. 胃がんに関するインターネット情報源
●日本胃癌学会
医師用、一般用の診療ガイドラインを閲覧することができます。そのほか、学会誌の英文・和文抄録や胃癌取扱規約(ホームページ上で公開されているのは英語版のみ)も掲載されています。
●がん情報サービス 胃がん
胃がんの基本情報と診療の流れを解説しています。胃がんの「概略」では、胃の機能と構造、胃がんの病態、発生と進行、統計など胃がんの基本知識を掲載しています。診療の流れでは、受診、検査・診断、治療、経過観察、再発・転移の項目別に概略を説明しています。
5.「テーマ別調べ方案内」関連コンテンツへのリンク
●癌について調べる








しらべ方:分野別
本の種類からさがす