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臨床検査・検査値について調べる


【目次】

 1. 臨床検査とは
 2. 臨床検査に関する参考図書
  (1) 概説書
  (2) 検査項目や検査方法について調べるための資料
  (3) 検査値について調べるための資料
 3. 臨床検査に関するインターネット情報源


1. 臨床検査とは

 臨床検査は保健医療を目的とし、いろいろな計測技術を利用して、生体の形態および機能の変化をとらえる検査のことを指します。臨床検査は医療機関だけでなく、学校や会社の集団健診など、様々な場所で行われます。これらの検査結果を日常生活に活かし、病気の予防と健康の維持に努めることが重要です。
 臨床検査の種類は多岐に渡りますが、まずは受診者から採取した材料(検体)を分析する検体検査と受診者のからだを直接調べる生体検査とに大別できます。検体検査には血液検査や尿検査などがあり、生体検査には血圧や心電図などを測定する生理学的検査や内視鏡検査などがあります。
 臨床検査の結果は検査成績表で知らされます。検査成績表には2通りあり、1つは検査項目ごとに判定のもととなる基準値と受診者の測定値を並記し、医師の総合的な所見を書いたものです。基準値とは健康な人の日平均値を指します。基準値からはずれた値を異常値、基準値と異常値の間にある値を境界値と呼びます。もう1つは検査データをもとに、A,B,Cなどの判定ランクをつけたもので、通常は生活上の注意書きも付されます。これらの検査結果は自分の身体の状態を把握する上で重要なデータです。

参照:
・『臨床検査データブック. 2007-2008』p.2
・『検査の手引き : 病院の検査がわかる』pp.10-20


2. 臨床検査に関する参考図書

 ここでは、臨床検査の様々な検査法と検査項目、診断結果に記載されている検査値の見方について調べることのできる資料をご紹介します。【 】内は当館請求記号です。所蔵館(東京本館/関西館)については、“《⇒NDLの所蔵》”をクリックし、「書誌詳細表示」画面の「所蔵詳細/申込み」ボタンをクリックしてご確認ください。


(1) 概説書

●『検査がわかる、結果がわかる「人間ドック」健康百科』(日野原重明監修 日本放送出版協会 2007.6 【SC231-H241】 外部サイトへのリンク
 人間ドックなどの健診に関して理解を深めることを目的に編集された資料です。「第1章 人間ドックを受診する前に」では、人間ドック(総合健診)の基本的な検査メニューと検査内容や検査値の見方と正常値・異常値のとらえ方、受診にあたっての注意点などを解説しています。「第2章 検査の結果が出たら」では、「異常なしと判定された」、「肥満を指摘された」、「尿酸値が高いと言われた」などの検査結果別に食事や運動などの日常生活をどのように改善していけばよいかを提案しています。また、実際に受診者が生活改善をした後の経過をまとめたドック後のレポートも紹介しています。巻末には、用語集や全国の人間ドック施設一覧を掲載しています。

●『検査の手引き : 病院の検査がわかる』(安藤幸夫,真山享,藤田善幸著 小学館 2007.1 【SC231-H216】 外部サイトへのリンク
 集団健診や人間ドック、病院でよく行われる検査について、その検査法、受診の際の注意点、検査結果の見方などを分かりやすく解説しています。「第1章 検査の種類と受け方」では、検体検査や生体検査などの検査の種類や検査の進め方、受け方のポイントを示し、検査結果の判定法や基準値・異常値の定義と数値の見方を解説しています。「第2章 検査結果の見方と注意」では、胸部X線検査、心臓カテーテル検査、脳波検査など各種生体検査の概要、検査でわかる病気、検査前後の注意点などを解説しています。また、尿検査や血液検査などの検体検査では検査の概要のほか、検査で調べる項目ごとに基準値、異常値が出た場合の疑われる病気や処置法などを詳細に解説しています。「第3章 病気別おもな検査と診断」では、主要な疾患について、病名と症状、診断のために行われる検査と判定のポイントをまとめています。「第4章 症状別おもな検査と診断」では、発熱や下痢などの症状ごとに行われる検査と、疑われるおもな病気についてまとめています。


(2) 検査項目や検査方法について調べるための資料

●『最新臨床検査項目辞典』(櫻林郁之介,熊坂一成監修 医歯薬出版 2008.3 【SC231-J34】 外部サイトへのリンク
 現在行われている臨床検査1,166項目について、最新の知見を掲載しています。項目ごとの掲載内容は項目名とその英名や別名、一般に使われている測定法、検体、基準値、異常値を呈する場合に疑われる症状や疾患、測定する生体内物質の特徴や検査法の概略などをまとめたプロフィール、臨床的意義と検査値の読み方などです。2007年7月現在で一般的に測定されている検査項目をほぼ網羅しています。掲載項目は、「一般検査」、「血液学的検査」などの分類順に排列されており、巻末の索引では、和文・英文の両方から検索することもできます。

●『臨床検査法提要.改訂第32版』(金井正光編著 金原出版 2005.2 【SC231-H161】 外部サイトへのリンク
 臨床検査全般について、検査方法と検査結果による診断方法をまとめた資料です。「尿・糞便検査」、「臨床血液検査」などの分類で様々な種類の検査が掲載されています。掲載内容は、検査方法(尿や血液などの採取方法や測定方法)と検査結果の分析方法、検査値から考えられる診断基準などです。巻頭の基礎編では、検査の精度管理と基準値や基本的測定方法と測定装置や遺伝子検査の基礎技術など、臨床検査の基礎知識を概説しています。巻末付録では、血液検査や髄液検査など、各種臨床検査の基準範囲一覧を掲載しています。

●『臨床検査ガイド : これだけは必要な検査のすすめかた・データのよみかた. 2007-2008』(和田攻,大久保昭行,矢崎義雄,大内尉義編著 文光堂 2007.2 【SC231-H224】 外部サイトへのリンク
 臨床検査の検査方法と検査値の基準などを掲載している資料です。各項目の“デシジョンレベル”では、検査結果の値に応じた診断方針、高頻度にみられる疾患、否定できない主要疾患を表にして掲載しています。そのほか、年齢ごとの基準値、検査によって何がわかるか、どういうときに検査するか、検査の総合評価など、臨床医療の現場ですぐに役立つような情報が掲載されています。巻末資料には、主要疾患とその診断基準を掲載しています。

●『今日の臨床検査. 2007-2008』(河合忠,水島裕監修 南江堂 2007.2 【SC231-H219】 外部サイトへのリンク
 医療機関などで一般に行われている検体検査について、検査法、検査法の意義、正常値、異常値を示す疾患、解釈などをまとめています。各章とも、検体・検査対象物質の特徴・代謝などをまとめて解説した「概説」と、検査項目ごとに検査方法や判読のポイントを解説した「検査解説」とで構成されています。巻頭の「臨床検査の最近の動向」では、最近注目されている主な検査など、臨床検査に関する昨今のトピックスを解説しています。


(3) 検査値について調べるための資料

●『検査値のみかた,改訂第3版』(中井利昭編集代表 中外医学社 2006.6 【SC231-H215】 外部サイトへのリンク
 臨床検査で実施される様々な検査項目269の基準値と異常値をみた場合の診断プロセスを詳述している資料です。改訂第3版では、新たにパニック値・警戒値の記述が加わっています。パニック値は、これにあてはまる値になれば、即刻処置をとらなければ患者の生命が危ぶまれる危険領域を指し、警戒値は入院を要する、予後悪化に陥る可能性がある値を指します。異常値が出た場合の対処方法まで分かるので、医療関係者が手元に置いておくだけでなく、患者が自分の診断結果を参照する際にも参考になる資料です。

●『臨床検査データブック. 2007-2008』(高久史麿監修 医学書院 2007.3 【SC231-H243】 外部サイトへのリンク
 様々な臨床検査の結果をどう考えるかが分かりやすく書かれています。「臨床検査の考え方と注意事項」では、データ判読の基礎や検体の採取・提出上の注意事項など、臨床検査の基礎について解説されています。「検査計画の進め方」では、呼吸器疾患、循環器疾患などの疾患別に検査計画の進め方や検査項目が掲載されています。「検査各論」では、生化学検査や内分泌学的検査などに分け、個別の検査項目について、数値範囲ごとに疑われる疾患と対策を示したDecision Level、異常値のでるメカニズムと臨床的意義、測定前後の患者指導などを記載しています。「疾患と検査」では、約280の疾患について、異常値、経過観察のための検査とその測定頻度、診断上のポイントなどを簡潔にまとめています。

●『異常値の出るメカニズム』(河合忠,屋形稔,伊藤喜久編 医学書院 2008.3 【SC231-J22】 外部サイトへのリンク
 日常診療の場で広く行われている検体検査について、その結果を正しく読みこなすために必要な知識を解説しています。血液検査や酵素検査などの検査について、検査項目ごとに検査概要と検査方法、検査を行う際の注意点、基準値と異常値などを詳細に解説しています。また、異常値が出た場合に考えられる疾患や症状が分かります。

●『知っておきたい臨床検査値』(日本薬学会編 東京化学同人 2007.12 【SC231-J2】 外部サイトへのリンク
 様々な臨床検査について、基準値、測定値の意義、高値(陽性)になるとき、低値(陰性)になるとき、測定法・原理などを記載しています。コンパクトにまとめられている資料なので、医療従事者が手元に置いておくのに便利です。


3. 臨床検査に関するインターネット情報源

SRL医療従事者向け情報サイト外部サイトへのリンク
 株式会社エスアールエルが提供するサイトです。医療従事者向けの情報サイトですが、一般に公開されており、利用可能なデータベースです。臨床検査項目や臨床検査の進め方を調べることができます。「検査項目レファレンス外部サイトへのリンク」では、「内分泌学的検査」、「腫瘍関連検査」などの分野別やキーワード、項目コードなどで検査項目を探すことができます。各検査項目については、臨床意義、異常値を示す疾患・病態、参考文献などを掲載しています。「臨床検査NAVI外部サイトへのリンク」では「高脂血症」や「心筋梗塞」などの疾患別に診断・治療・療養フローチャートや関連検査項目の一覧などを見ることができます。そのほか、ウイルス検査の進め方をナビゲーションする「感染症NAVI外部サイトへのリンク」や「感染症検査統計情報外部サイトへのリンク」など充実した情報を掲載しています。

日本臨床検査医学会外部サイトへのリンク
 臨床検査専門医の名簿や臨床検査の保険点数関連項目などを参照できます。「一般市民の皆様へ外部サイトへのリンク」では、臨床検査や臨床検査医学について解説しているほか、臨床検査医学会が診断や治療に大きく関与している、糖尿病、結核、エイズ、ウイルス肝炎(A型肝炎、B型肝炎、C型肝炎)などについてもやさしく解説しています。

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