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世界の温泉・スパ(分布、利用動向など)について調べる


 ここでは、海外の温泉やスパの概況(分布、利用動向など)について調べるための情報源をご紹介します。【 】内は当館請求記号です。所蔵館(東京本館/関西館)は、“《⇒NDLの所蔵》”をクリックし、「書誌詳細表示」画面の「所蔵詳細/申込み」ボタンを押してご確認ください。
 国内の温泉については、「国内の温泉について調べるための情報源(泉質・効能・統計など)」をご参照ください。

【目次】

 1. 世界の温泉の概況
 2. 世界の温泉に関する図書
 3. 世界の温泉に関する雑誌記事・論文
 4. インターネット情報源


1. 世界の温泉の概況

 日本は世界最大の温泉国といわれていますが、世界のその他の地域にも温泉地が数多く存在します。環太平洋地域やアルプス・ヒマラヤ造山帯に沿った地域、火山島であるアイスランド、アフリカ東部のグレートリフトバレーなどの火山活動が活発な地域のほか、中国東部の平原や華南地域、ロシアのバイカル湖周辺やインド半島南部、南アフリカ、オーストラリア北東部などには多くの温泉地が存在します。
 どの地域においても、温泉は療養のために使われてきた歴史があります。しかし、温泉の利用目的には地域差があり、日本では観光目的、ヨーロッパでは療法・保養や健康保持、アメリカやニュージーランド、東南アジア諸国ではレクリエーションの場として利用されることが多いようです。

参照:
『世界の温泉地:発達と現状』pp.1-7


2. 世界の温泉に関する図書

●『世界の温泉地:発達と現状』(山村順次著 新版 日本温泉協会 2004.5 【DK261-H164】 外部サイトへのリンク
 ヨーロッパやアジアなど世界各国の温泉地の状況について国別にまとめています。各国の温泉地の分布と特性や代表的な温泉地の紹介、宿泊施設の宿泊費相場や宿泊客数などが掲載されています。また、温泉地ごとに源泉の温度や湧出量、成分構成、効能などが分かります。掲載されているのは次の23カ国です。
ドイツ(pp.8-37)、オーストリア(pp.38-61)、スイス(pp.62-78)、フランス(pp.79-93)、イタリア(pp.94-107)、スペイン・ポルトガル(pp.108-116)、ギリシャ(pp.117-120)、アイスランド(pp.121-126)、イギリス(pp.127-137)、ベルギー(pp.138-141)、チェコ・スロバキア(pp.142-155)、ハンガリー(pp.156-167)、トルコ(pp.168-172)、アメリカ合衆国(pp.173-191)、ペルー・チリ(pp.192-197)、ニュージーランド(pp.198-204)、インドネシア(pp.205-207)、台湾(pp.208-214)、中国(pp.215-242)、韓国(pp.243-261)

●『世界温泉文化史』(ウラディミール・クリチェク著 国文社 1994.12 【SC747-E70】 外部サイトへのリンク
 世界の温泉の歴史を解説した資料です。特に温泉を利用した医療行為について重点的に解説しており、湯治場、水治療、飲用水や保養地の生活などを詳細に説明しています。「湯治場の効能表示」(pp.249-309)では、「リュウマチ病み」や「心臓・血管病」などの主要症候群ごとに温泉を利用した治療法や治療に使用された湯治場などを解説しています。また、「世界各国温泉事情」(pp.373-400)では、ロシア、フィンランド、アメリカ、イギリス、日本などの国別に温泉、サウナ、スパなどの歴史を解説しています。


3. 世界の温泉に関する雑誌記事・論文

 NDL-OPAC外部サイトへのリンクの「雑誌記事索引」を「温泉」、「世界」などのキーワードで検索した中から数点の記事をご紹介します。
 “《⇒記事情報》”をクリックすると書誌事項を確認できるほか、登録利用者であれば、そのまま郵送複写を申し込むことも可能です。

●湯原浩三「世界の温泉分布」(『地学雑誌』 79(2) 1970.4 pp.57-79 【Z15-169】 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
 世界の温泉分布をまとめた論文です。冒頭で筆者が入手した世界の温泉資料を要約した表を掲載しており、「世界の温泉数は分かっているだけで約4,500に達する」と述べています。続く各論で、「ヨーロッパ」、「アフリカ」、「インド・パキスタン」、「ソ連」、「中国」、「朝鮮半島,日本,台湾島」、「東南アジア」、「メラネシア,ニュージーランド,オーストラリア」、「北アメリカ」、「中南米」の項目立てで国や地域別に温泉分布や代表的な温泉地を紹介しています。また、温泉分布地図も地域ごとに掲載しています。

●山村順次「世界と日本の温泉地の現状とあり方 (日本温泉科学会第44回大会号)」(『温泉科学』 42(1) 1991.12 pp.41-49 【Z15-145】 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
 ヨーロッパとアメリカ合衆国における代表的な温泉地の状況を紹介しています。紹介されているのはドイツのバーデン・バーデン、オーストリアのバート・ホフガスタイン、イタリアのモンテカティーニ、アメリカのホットスプリングスおよびグレンウッドスプリングスです。各温泉地の歴史、利用者数、ホテルやペンションの宿泊料金の相場などを解説しています。

●石井猛「温泉の効用について 温泉の力--温泉の化学的効能(第2回)世界の温泉」(『水』 49(7) 2007.6 pp.66-72 【Z14-52】 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
●石井猛「温泉の効用について 温泉の力--温泉の化学的効能(第3回)世界の温泉(その2)」(『水』 49(7) 2007.7 pp.83-87 【Z14-152】 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
 各国の温泉地について、歴史、利用動向、保養地数などを紹介しています。世界の温泉分布図を冒頭で紹介し、続いてドイツ、オーストリア、フランス、イタリア、ニュージーランド、インドネシア、イギリス、ハンガリー、中国、タイ、フィンランド、トルコ、台湾などの温泉を紹介しています。

●「世界の温泉 (温泉と健康づくり<特集>) 」(『公衆衛生』 53(10) 1989.10 pp.682-685 【Z19-151】 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
 療養を目的とした温泉利用について紹介しています。F.I.T.E.C(Federation Internationale du Thermalisme et du Climatisme:国際温泉気候連合)では心筋梗塞などの心血管病、糖尿病、肥満症、慢性消化器疾患、慢性呼吸器疾患などを主に温泉療養の対象としていることに言及し、各疾患で行われている療法を紹介しています。続いて、ヨーロッパにおける温泉療法の歴史や保険制度における温泉療法の扱い、利用動向などを紹介しています。最後に日本を含む他の国々における温泉療法にも言及しています。

●金指征治「海外レポート(1)世界の温泉保養地(北米編) (特集都市近郊の温浴施設)」(『レジャー産業資料』 31(4) 1998.4 pp.94-103 【Z4-218】 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
●金指征治「海外レポート--世界の温泉保養地(ドイツ・オーストリア編)」(『レジャー産業資料』 31(5) 1998.5 pp.148-153 【Z4-218】 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
●金指征治「海外レポート(3)世界の温泉保養地(イタリア・日本編)」(『レジャー産業資料』 31(6) 1998.6 pp.160-165 【Z4-218】 《⇒記事情報》外部サイトへのリンク
 世界の温泉保養地の特徴と現状について紹介しているレポートです。各温泉地の利用目的の傾向やレジャーとしての温泉地の現況(併設されているリゾート施設など)を中心に紹介しています。

4. インターネット情報源

Thermal Springs List for the United States外部サイトへのリンク(NGDC:National Geophysical Data Center)
 米国商務省(USDOC:US Department of Commerce)、米国海洋大気庁(NOAA:National Oceanic and Atmospheric Administration)、米国環境衛生データ・情報局(NESDIS:National Environmental Satellite, Data, and Information Service)のデータセンターである米国地球物理学データセンター(NGDC)が提供するサイトです。アメリカ国内にある1,661(2008年11月13日現在)の温泉リストです。温泉の位置(緯度と経度)、温泉名、温度などを掲載しています。

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