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アジアの時代(創刊の挨拶): アジア情報室通報第1巻第1号

アジア情報室通報 第1巻第1号(2003年3月)
安江 明夫 (国立国会図書館関西館長)

今から10年以上も前、21世紀初頭の開館を目標にした国立国会図書館関西館の構想を発表しましたが、その構想にアジアの専門図書館を設置する計画を組み入れました。当時、既に「21世紀はアジアの時代」の言葉が聞かれていたと記憶しますが、「情報発信」「図書館協力」「国際化」を3つの柱とする関西館構想の具体化の1つが、アジア専門図書館の設置でした。

昨年10月、その国立国会図書館関西館が多くの方々のご尽力により、予定どおりに開館し、アジアの専門図書館もアジア情報室の名称で計画どおりに開設の運びとなりました。

「アジアの時代」のキーワードは、昨今の、例えば中国の経済発展、朝鮮半島の政治状況、アジア諸国での諸民族の対立などを見ますと一層の重要性をもっているように思えます。わが国にとってアジア諸国との政治的、経済的、文化的交流は今後の最も重要な課題ですし、世界のなかでも「アジア」が益々重大な関心事となってきております。

そうした時代環境のなかで、関西館アジア情報室では、これまで国立国会図書館が蓄積してきた資源を基礎に、アジア諸国で制作された資料・情報並びにアジアに関する資源を広く収集・蓄積する方針です。そしてそれらを日本国内に広く、さらにはアジアを含む諸外国に提供いたします。そのため新たにアジア情報室のホームページを開設し、アジア言語OPACを提供するなどインターネット・サービスにも力を注いでいきます。

また、日本国内のアジア資料・情報関連機関と連携をはかり、かつアジア諸国の国立図書館等と協力すること、つまりはアジア関連図書館のネットワーク化を図ることも方針としております。関西館の「情報発信」「図書館協力」「国際化」の3つの柱は、新生「アジア情報室」の活動の旗印でもあります。

創刊の本誌『アジア情報室通報』もその一端を担います。とりわけ本誌は、アジア研究者やアジア資料・情報の担当図書館員を主たる対象とし、アジア情報室のサービスの案内、資料・情報・関連機関等の紹介、アジア地域の出版・図書館事情等をお伝えしていきます。開設したアジア情報室ホ-ムページと組み合わせて、情報提供に努めていきたいと存じます。双方のご愛読、ご活用をお願いします。

と同時に、皆様方、読者・利用者には本誌の寄稿者、協力者の役割もお願いしたいと存じます。記事執筆、情報提供等、様々な方法でご支援いただければさいわいです。そのような関係者の交流の場としても本誌が機能し、アジア資料・情報関係者の国内のフォーラムとなることを念願しております。「アジアは1つ」―とは言えないでしょうが、アジア関連の資料・情報流通のために、また国内外のアジア理解増進のために、趣旨を一にする機関・関係者が「横に繋がる」ことが重要と考えます。

永く東京本館で実績を積んできたアジア資料室を継承しているとはいえ、アジア情報室は緒についたばかりです。皆様には新生の専門図書館を育てるおつもりで、ご支援、ご指導をお願いします。

それらのことをお願い申し上げ、創刊のご挨拶といたします。

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