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トップアジア諸国の情報をさがす刊行物>(特集2) 第6回日韓業務交流における韓国国立中央図書館の報告:第6回日韓業務交流をふりかえって: アジア情報室通報第1巻第1号

(特集2) 第6回日韓業務交流における韓国国立中央図書館の報告:第6回日韓業務交流をふりかえって: アジア情報室通報第1巻第1号

アジア情報室通報 第1巻第1号(2003年3月)
伊藤淑子(主題情報部人文課人文第一係長)

国立国会図書館(以下NDL)と韓国国立中央図書館(以下NLK)が毎年行ってきた業務交流も、はや6回目を迎え、今年はNDLから3名の代表団が平成14年9月9日~16日の日程で訪韓した。今回はより実務者レベルの交流が深まり、隣国の国立図書館との交流は、一歩掘り下げた相互理解の段階に入りつつあるという印象を持った。

基調報告および主題発表は「日韓両国国立図書館の重点事業と利用者サービスの新展開」を共通テーマに、10日の午前と午後にわたって行われた。

まず、NLKの李治周(イ・チジュ)情報化担当官が「知識基盤社会のための国立デジタル図書館設立」と題する基調報告を行い、国立デジタル図書館設立の必要性や推進経緯、機能などを紹介した。続いて、NDLの西来路秀彦主題情報部副部長が「2002年の国立国会図書館-関西館開館を控えて」と題する報告を行った。

各主題発表は、筆者による「国立国会図書館の遠隔利用サービスについて」、李尚妊(イ・サンイム)資料組織課司書事務官の「韓国CIP制度の導入と運営」、大塚晶乙国際子ども図書館企画協力課企画広報係長の「子どもの本とのふれあいの場として-全面開館した国際子ども図書館」、李秀恩(イ・スウン)資料組織課司書事務官の「情報化時代における図書館のデジタルコンテンツ拡充のための共同協力」の順に行われた。

韓国側の発表は第4回、第5回業務交流でも紹介された「図書館情報化推進総合計画」に基づく業務の発展ぶりが窺えるもので、大変興味をひく内容だった。“情報共有に対する国民の意識変化に、図書館も積極的に対応をしなければ淘汰される”という李治周氏の話には説得力があった。また、韓国におけるCIP制度の導入についても、前回は“プログラム開発等準備段階中”という報告だったが、今回の報告では既にシステムのテスト期間を終え、2003年1月からの本稼動に向け試験運営中であるという。まさに驚くばかりの早さで次々に新事業を推進していることを知った。

過去6回の継続した業務交流により、NDLとNLKは着実に親交を深めてきた。実際に互いを訪れ、報告を聞き意見交換をする、このような人的交流と情報交換が今後も続けられ、両国図書館の発展に活用されるよう心から望むものである。

(参照)

  • 西来路秀彦「日韓両国ナショナルライブラリーの新世紀サービス-第6回韓国国立中央図書館との業務交流から」『国立国会図書館月報』No.501(2002.12)p.28-p.33
  • 伊藤淑子「韓国のCIP制度導入」『カレントアウェアネス-E』No.3(2002.11.6)

翻訳 総務部企画・協力課 村上かおり
調査及び立法考査局海外立法情報課 小川 昌代
収集部資料保存課 大和田孝志
主題情報部参考企画課 石川 武敏
主題情報部人文課 伊藤 淑子
編集 関西館資料部アジア情報課 渡邊幸秀

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