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『台灣未來關鍵下一步 : 透視2016選前兩岸關係發展與政策』:アジア情報室の社会科学分野の資料紹介(5):アジア情報室通報 13巻2号

1.9. 童振源『台灣未來關鍵下一步 : 透視2016選前兩岸關係發展與政策(台湾の未来を左右する次のステップ : 2016年選挙に向けて中台関係の発展と政策を読み解く)』 新北 : 博誌文化, 2014.8. viii, 162p.【A76-C135】

対中政策は、台湾にとって将来を左右する最重要テーマであり、民衆の最大の関心事項であるため、次回総統選(2016年実施予定)においても、焦点となることは確実である。本書は、対中政策に関連するトピックのうち、経済政策や野党民進党の動きなど、総統選に影響を及ぼす可能性が高いものを取り上げて解説する。

著者の童振源氏[6]は、両岸政策協会[7]理事長及び政治大学国家発展研究所特任教授であり、2006年9月から2008年5月まで行政院大陸委員会副主任委員を務めた。専門分野は、国際政治経済、中国経済、市場予測等である。

はじめに、中台関係の現況について、「92年コンセンサス」を基礎とする政治的関係の進展、台湾の独立賛否や国民・民進両党の対中政策等についての世論の動向、中国の対台湾政策等を考察する。

次に、中台サービス貿易協定とその上位枠組みであるECFA(海峡両岸経済協力枠組協定)など、中台経済関係の趨勢を分析する。

続いて、民進党の対中政策について、過度の独立路線や民意と経済を無視した強硬姿勢の弊害を指摘し、「台独党綱」[8]の凍結や国民党との共同による対中政策機構(両岸和平発展委員会)の設立等を提言する。

最後に、中台関係の発展に向け、双方の憲法と政治体制の存在を前提として、将来の平和的統一を見据えて「民主的な中国」という原則を掲げること等を提言する。

本書は、行政院、民主党、筆者の研究グループなど各種の団体が実施した世論調査のデータを豊富に掲載しているため、台湾の世論の動向を知るのにも役立つ1冊である。

(アジア情報課 齊藤 まや )

[6] 「童振源 - 國立政治大學國家發展研究所」
http://gids.nccu.edu.tw/people/bio.php?PID=57107

[7] 中台関係と関連政策に関する研究を行い、研究者同士の議論や情報交換の場を提供する非政府組織である。

[8] 「主権が独立した自主的な台湾共和国の建設」を掲げる民進党綱領基本綱領第1条の通称である。
「民主進歩党 綱領(日本語版)」
http://dppjapanese.blogspot.jp/search/label/%E7%B6%B1%E9%A0%98

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