トップアジア諸国の情報をさがす刊行物アジア情報室通報記事の種別から探す一般記事>ベトナム地域研究者としてのベトナム語書籍収集の経験談と提言:アジア情報室通報 17巻2号

ベトナム地域研究者としてのベトナム語書籍収集の経験談と提言:アジア情報室通報 17巻2号

藤倉哲郎(愛知県立大学外国語学部国際関係学科准教授)

 国立国会図書館関西館アジア情報室では、蔵書構築の参考とするため、定期的に外部有識者の意見を聴取している。平成31年3月20日、藤倉哲郎 愛知県立大学外国語学部国際関係学科准教授をお招きし、ベトナムの出版事情及びベトナム語資料の収集方法についてお話しいただいた。本稿はその概要である。

(関西館アジア情報課)

1. ベトナム国内の出版事情

(1) 出版に係る法制度

 現在、ベトナム国内には、60数社の出版社があるとされる[1]。 2012年に全面改正された出版法[2]により、 国内出版社は国家及び公的機関によるもののみと規定されており、 出版社を設立することのできる事業体として以下の2種類が規定されている (出版法第12条)。

  ①国家機関及び政治・社会組織の中央・地方省レベルの組織

 

  ②科学・学術的成果を直接発出する事業体及び政治・社会・職業組織の中央組織

 ①の政治・社会組織とは、労働組合、青年団、婦人会等を指し、例えば、漫画『ドラえもん』のベトナム語版の出版で有名なKim Đồng出版も、ホーチミン共産青年団中央直属の組織である。②の前者は大学・研究機関等を指し、後者の政治・社会・職業組織には法律家協会やジャーナリスト協会等が含まれる。

 2012年の出版法全面改正による主な変更点としては、外国出版社の代理店の活動について法制化された点及び上述の②に該当する事業体(大学等)による出版社の設立について明記された点が挙げられる。ただし、改正前の出版法の下でも大学出版社は存在しており、その意味では実態はそれほど変わっていない。

 出版に際して禁止される事項については、出版法第10条に規定がある。内容面での主な禁止事項は次のとおりである。

  a.反国家的宣伝や民族団結を阻害する宣伝

  b.侵略戦争や他国民・民族との間の暴力・敵がい心の扇情等

  c.国家機密の漏えい等

  d.歴史的事実の棄損と革命の成果の否定等

 このうち、bには性的な表現や秩序を乱す表現も含まれる。 また、aやdにより、例えば共産党公認の歴史見解と異なる見解の記載が、 政治的に問題とされ、発禁処分とされるようなことがある[3]

 実際に、上記の禁止事項に反するという理由で事後に出版が停止される例もあるが、これとは別に事前審査の条項があることから考えると、出版に先立っての上記事項についての検閲はそれほど厳しくないものと思われる。事前審査が必要となるのは、8月革命以前(1945年8月以前)やサイゴン政権下の出版物及び外国語出版物の復刊である(出版法第24条)。

(2) 出版状況

 統計年鑑[4]からベトナム国内の出版状況の推移を概観すると、 国内出版のタイトル数(外国語出版物を除く)は、 2004年の14,648タイトルから2017年の28,717タイトルへと大幅に伸びていることがわかる。 分野別タイトル数では、社会科学系出版物が2008年から一気に増加しており、 2017年は7,878タイトルである。児童書、文学書は徐々に増加している。 1タイトルあたりの平均部数は分野によって異なる。 社会科学系出版物は平均2,000部~3,000部である。 意外だが、文学書の部数は相対的には多くない。

(3) 書籍流通事情

 ハノイの中心街では、互いに品揃えにそれほど違いのない国営書店と小規模書店群が近接していながら、小規模書店で安売りが行われているという光景を目にする。ハノイのNguyễn Xí - Đinh Lễ通り(以下、「Đinh Lễ通り」)は、20年~30年の歴史のある書店街で、自営業の小規模の民間書店が集まっている。一見すると、東京神田神保町や大学周辺の古本屋街を思わせるが、扱っているのは、新刊の書籍が多く、出版年が比較的古い本もあるものの、セカンドハンドという意味での古本ではない。ベトナムの人々は読書好きと言われており、特に文学・歴史関係の書籍が好んで読まれる。Đinh Lễ通りの小規模書店での人々の立ち読み風景は印象的である。近年は、おしゃれな装丁の書籍が多数出版されている。(1)で紹介したKim Đồng出版は、色鮮やかな絵本等にも力を入れているようである。そのほかに日本の漫画や小説の翻訳本も多数見ることができる。また、ハノイのメリアホテル近く、旧「12月19日市場」跡地に数年前に整備されたPhố Sách(Hanoi Book Street)にも本屋街があり、出版社ごとにガラス張りの可愛らしい小さな店舗がならび、人目を引くような陳列がされている。

 日本のように新聞を個人が定期購読することはあまり目にしない。露天でその都度購入することや、事業所での定期購読が一般的である。露店で販売される雑誌は、ファッション誌が多い。出版法で民間出版が認められていないことも影響し、スキャンダラスな記事を中心に扱うような週刊誌は見られない。

 上記で紹介した一般書店では、歴史関係を例外として、学術書・教養書は少なく、 実用書が中心の印象がある。書店のカテゴリーでいうところの「経済(Kinh tế)」は、 企業家の自伝や経営ノウハウに関する本が中心で、実用書が多いのが特徴である。 ベトナムの経済分析を扱った学術書は店頭には並んでいない。 「政治(Chính trị)」は、国家政治出版[5]から出される党の文献、党教育のテキストといった党の宣伝に資する資料が多い。日本の図書館がベトナムの書店から資料を購入する場合、「政治」というカテゴリーだけで選ぶと、日本で予想するものとは違うものが入ってくるため注意が必要である。「統計(Thống kê)」は、統計学の教科書は扱いがあるものの、公刊の統計書でも一般書店にはほぼ皆無である。ベトナムでは、日本でいう新書のような、学術的にも参照できる一般向けの教養書が少ない。一般書店では、研究者として必要な本がなかなか見つからないという難しさがある。

 また、ベトナムでは、国の費用で出版される官製学術書があり、 献本される習慣があるようである。これらには価格の表示がなく、 「国家の発注による」等と記載されている場合もある。 ある中央組織が編纂したものを別の組織に献本するといった形で流通し、 一般書店には流通しにくい。なお、官製学術書の出版に関して、 2014年には、多額の公費が投じられたにもかかわらず、 書誌情報に関連する誤植が多く、 低質の写真が掲載されている等のスキャンダルが報じられた[6]

 特に入手が難しい分野としては、国家機密にかかわる資料、つまり、地図、共産党や国家機関の内部頒布限定の文献、統計資料が挙げられる。日本の国土地理院発行の5万分の1や2万5千分の1の地図のようなものは販売されていない。共産党の文献は、教育宣伝のために国家政治出版から出版される文献もあるが、系統的にすべての文献が同じような頻度・部数で出版されるわけではなく、出版されないことも少なくない。統計資料は、全国版の統計年鑑がドイモイ以前から刊行されている。しかし、主題別のより詳細な統計は、年鑑の名はあっても数年や1年だけの刊行で継続性に欠けたり、図やイラストにされ肝心のデータが入手できないような形態になっていたりと、経年分析や任意のクロス集計に必要な基礎的なデータを入手するには不十分なものも少なくない。また、刊行されているものも部数が少ないために、入手が難しい場合も多々ある。

(4) 近年の出版事情

 書籍に贈られるベトナム国内の賞として、次の2つが挙げられる。これらの受賞作から、近年話題となっている研究書の情報を得ることができる。

①「IRED図書賞[7]

 IRED教育学院、ファンチューチン財団等が選定。2011年より年1回。ただしファンチューチン財団は2018年2月より活動休止。

②「国家図書賞[8]

 ベトナム出版協会(準国家組織)と国家図書館が共同で選定。2018年に第1回。

 ベトナム通史関係では、Lịch sử Việt Nam. Vol.1-15. が 2015年に「IRED図書賞」を受賞し話題となった。 これは、ベトナム社会科学院(現ベトナム社会科学翰林院)歴史学院[9]が2000年代初頭に断続的に出版していた通史シリーズを、2015年に15巻揃えの完成版として出版したものである。話題になったひとつの理由として、同時期に、ベトナムの歴史分野の重鎮である国家大学ハノイ校歴史学部のPhan Huy Lê教授主導のQuốc Sử(国史)全30巻シリーズの計画がすでにあったことがある。両者は対立しているのかと話題になった。ただ、30巻シリーズの方は、2018年末に出版を予定していたものの未刊行である。同年にPhan Huy Lê教授が亡くなったことで、出版がまとまらないものとの憶測も流れるが、報道ベースでは、歴史家間の見解の相違や、Lê教授死去の影響は否定されている。この動向が歴史関係では注目される。

 経済史全集的な書籍として話題になっているものとしては、故Đặng Phong教授主導の経済史Lịch sử kinh tế Việt Nam 1945-2000が挙げられる。全3巻ものであるが、3巻目は刊行は確認できない。

 経済動向分析のシリーズものとしては、2008年から刊行されている、VEPR : Viện nghiên cứu kinh tế và chính sách(国家大学ハノイ校経済学部経済・政策研究学院)によるベトナム経済に関する年次報告書が挙げられる。年毎に異なる経済関係のテーマを題材として、国内外の経済学者が共同執筆している出版物である。

 なお、出版事情をめぐっては、不穏な動きもみられる。 2018年にChu Hảo氏(知識出版社[10]の社長兼総編集長 (ファンチューチン私立大学副学長、元科学技術省次官))が共産党規律違反 で除名処分となったのである。党は、同出版社によって2009年~2018年までに 出版された計24タイトルにおいて党規律違反、出版法違反があったと認定し、 うち2冊に重大な「政治思想」違反があり、 長期間にわたって党の規律に違反したと指摘した[11]。 これに対し、数人の知識人が抗議のため党籍を離脱するに至った。

 このChu Hảo氏の除名処分は、「IRED図書賞」へも影響を及ぼした。Chu Hảo氏が事実上主導してきたとされるファンチューチン財団(「IRED図書賞」の主催団体の一つ)が事件前後の2018年2月より活動を休止しており、「IRED図書賞」の選定者には、前述の抗議の党籍離脱者も含まれていた。そういった混乱の同時期に、先述の「国家図書賞」が設立されることとなった。「IRED図書賞」は、政治的に比較的中立であるとみられ、歴史・文化に関心がある人々に働きかけるような出版物を商業ベースで選んできたものだが、それに対して、今後は、「国家図書賞」がどのような出版物を選定するのか。出版内容に少し枠をはめるような状況が進んでいくのかどうかが懸念される。

2. ベトナム語資料・出版情報の収集方法

(1) 収集上の難点

 近年は、出版社の直営店の閉店や改装があり、かつては出版社直営店であれば何とか入手できた研究資料となる書籍の入手が、ますます難しくなってきた。例えば、国家政治出版の直営店でも、改装されて一般向けの本が多くなり、共産党や政治の研究に有益な本が手に入りにくくなってしまった。また、統計出版[12]の直営店も数年前に閉店した。

 古いベトナム語出版物の収集上の難点としては、酸性紙の劣化・虫食い、発行部数が少ないため原本の入手が困難であること、古本屋で提供される多くの複写本が存在すること等が挙げられる。出版社に過去の出版物の在庫があることは少なく、流通網をどういう経緯で巡ってきたのか不明だか、前述の「Đinh Lễ通り」の小規模書店で、幸運にも目当ての出版物を見つけることが稀にあるという状況である。

(2) 資料・出版情報の収集方法

 以下では、筆者の資料収集経験をもとに、資料種別ごとに収集経路・手段を紹介する。

●研究書

<現地購入>

①ハノイの古書店 số 5 Bát ĐànのPhan Trác Cảnh氏からの購入

 文字通り「古書」に強い(歴史全般、地誌、言語、文化、法律、統計等)。図書館が購入する際の問題点として、原本は譲ってくれないが複写本なら可能ということがある。

②XUNHASABA[13](書籍・雑誌の輸出入を手掛ける国営企業)

 新刊情報の問い合わせに強い。統計資料も迅速に確保してくれる。

 在野の資料収集家からの購入

 例えば、ホーチミン市立図書館等から払い下げられた資料を大量に保管している地方の収集家がおり、旧サイゴン政権時代の本が入手できることもある。ただし、保存状態は劣悪である。

<日本国内での購入>

①XUNHASABA

 東京国際ブックフェアに出展実績がある。

②国内取次書店の利用

 例:穂高書店、レロイ書店(神戸)、ビスタピーエス(取扱いは極東書店)、極東書店、紀伊国屋書店(現地FAHASAと提携)

③オンライン購入ができる現地書店サイト

 例:XUNHASABA、Vinabook.com、FAHASA.com

 出版情報を把握することもできる。

④著者情報や書籍情報の収集に利用できる多数のブログが存在する。在野の歴史家、本の収集家が資料収集の情報源として活用している。

 例:Sách Xưa Net[14]

●新聞

 2000年代後半ごろから各新聞社のウェブサイトで見られるオンライン版が充実し、重要な調査報道や要人のインタビューが掲載されるVNExpress 等オンライン専門新聞も登場している。情勢分析や短期的な現地情報入手には、オンライン版の利用が主流になっている。

●統計資料

 一般書店にはほとんど出回らないため、2010年以前の出版物は、おもに前述のsố 5 Bát Đànから購入している。企業サーベイ等は統計出版の直営店(Ng. Chí Thanh通り、閉店)で購入していた。ここ数年は、統計出版(Thụy Khuê通り)、XUNHASABA(Hai Bà Trung通り)で購入している。地方統計については、出版社・XUNHASABAで扱っている地方統計(冊子体)は、ほぼ北部各省に限定されており、筆者の調査地(南部)の地方統計は、カウンターパートを通じて、省級又は県級の統計機関から直接入手している。

 経験談としては、冊子体原書の入手はますます困難になっており、 地方統計機関から冊子体原書の提供を受けたことはない。 発行部数がかなり少ないと察せられる。 近年の中央レベルの統計は、統計総局のウェブサイト[16]でPDF版やExcel版が公開されているため、研究者としては、どこまで原書を入手すべきかを考えているところである。ただ、ウェブサイトで最新版を入手できるものであっても、閲覧の恒久性への懸念はある。また、どの統計が公開され、どの統計が公開されないのか、推測しきれない。複数のサーベイやセンサスをまとめたもの、複数部局が共同で行う調査報告書等はなかなかウェブサイトに掲載されない印象がある(例えばSố liệu thống kê các cuộc điều tra lớn 15 năm đầu thế kỷ XXI. 2016年刊行)。

(3) 収集にあたって留意すべき事情

 国立国会図書館関西館が所蔵するベトナム語資料の蔵書分析[17]でも指摘されているが、1990年代までのベトナム語資料の資料収集が、党関係の書籍、特に、国家政治出版に偏っているのは、共産主義国における出版物というものの政治的性格を考えれば当然で、やむを得ないと考えられる。共産主義国家において出版物は大衆出版物ではなく、出版社は、戦争時代や国際関係が緊張しているときは、党の宣伝をするひとつの任務をもった機関である。外国研究者がベトナムを研究する入口として、ベトナムが公式に何を発信しているかの分析から始めるのは致し方ない。外国人が現地に入れず、そういった公刊物からの分析しかできなかったという事情もある。そのような研究上の制約があったのが、ベトナム研究の第二世代(1970年代~1980年代)や第三世代(1990年代~現役世代)であった。また、当時の時代が要請する研究テーマも、共産党史、党文献の言説研究(資料としては党文献に依拠せざるをえない)、民族・言語政策、農村問題等、いずれのテーマも社会主義政権下で政治性を帯びていた時代であった。

 近年は、旺盛な出版状況のなかで、かつての名門出版社である国家政治出版の出版物を系統的に集める重要性が低下している。ただ、外交、党の歴史、ベトナム戦争史等外国人が入手しにくい一次資料に基づく研究に依然として優位性がある。その一方、新興出版社による学術出版や人々の関心とも重なるテーマ(ベトナム戦争時代や経済が市場化する前の回想・回顧、地方の歴史、社会問題等)の出版が活発である。出版社でいえば、ハノイ国家大学出版や、ホーチミン市総合出版、社会科学院の出版社の中に良書がある感触がある。

 人物に関する回想については、特に、Võ Nguyên Giápといった有力者が亡くなったときに回想録が大量に出た。言説研究に必要な資料に事欠かなくなった、と同時に、それゆえに、どの資料が有用であるかを選ぶ難しさが生じている。研究者自身にとって能力が問われるようになったとも言える。資料を読み込む力だけではなく、出版動向や資料に対する学術界での評価を知るためのネットワークもないと、どこに重要な本があるのかがわからない。回想について言うと、ベトナムの場合は私小説が多く出版されており、自分の体験を架空の人物に語らせて、特に厳しかった時代のことを描写させるといったことがある。そういった資料的価値のある「貴重な」証言が、多数の回想・回顧に埋もれてしまうことが起こっており、資料の選択が難しくなっている。

3. アジア情報室のベトナム語蔵書構築に対する提言

(1) デジタル化に関連して

 デジタル資料の増加の流れの中においても、依然として冊子体の収集は重要である。特に、統計資料は、日本国内にあることは重要である。

 新聞は、最近の新聞記事の多くがオンラインで利用可能となってきているが、そういった現地でのデジタル資料の増加状況を鑑みつつも冊子体を収集していくことも重要である。

(2) 研究分野の多様化とローカル化に関連して

 まず、年鑑、地方統計、地誌といった基本資料については、研究者個人では難しい網羅的収集を期待している。地誌については、中世・近世から著名な地誌もあるし、最近編纂が開始されたものもあるが、ベトナム国家図書館に入っていないこともある。基本的な統計、地誌、地域の情報が国立国会図書館に網羅的に収集されていれば、研究者が思い立ったテーマについて基礎的な文献調査を国内で行うことができる。

 一方、テーマについては、予算、場所、労力の点から網羅的な資料収集は非現実的である。そうすると、いくつかのテーマに絞った系統的な資料収集となるが、ある特定のテーマに関して、ベトナム共産党・政府の見解と思われる資料が国立国会図書館に揃っていれば、時々の情勢に要請された基礎的動向分析が、現地に行かなくてもできる。あわせて、そのようなシリーズがあることの発信がなければならない。一種のサブジェクトライブラリアンのようなシステムが必要になるのではないか。

 基本資料は網羅的に、テーマは絞り込んで、というのは一見矛盾はするようだが、研究者や動向分析者が基礎調査を日本国内でできる利便性・迅速性は高い。

(3) 「利用されていない貴重な資料」を活かす

 テーマを絞った資料収集をするのであれば、その収集が途中であっても、そのようなシリーズを所蔵している旨の発信が必要である。研究者を交えて、かつ、他の大学や研究機関と連携するとよい。例えば、若手研究者の知見を活かした解題プロジェクトを行ってみるとよいのではないだろうか。若手研究者としては、自身の研究キャリアの出発点としての資料批判の基礎も身につく。統計について言えば、どの時代のどの種のデータについては、どの出版物が参考になるということを系統的に紹介するのがよい。今ある資料の可視化をすることが宣伝になるのではないか。

 研究者としては、こうした連携の中で資料利用の利便性が高まることを期待している。具体的なアイデアとしては、まとまった関連資料のセットが、国内のいくつかの研究機関を拠点として、一定期間借りられる仕組みがあるとよい。そのような仕組みによって、資料の利用が活性化されるとともに、利用の利便性が高まることを期待している。

(ふじくら てつろう)



[1] ĐẠI HỌC QUỐC GIA HÀ NỘI - TRANG CHỦ(https://www.vnu.edu.vn/ttsk/?C1711/N88/NHa-XUaT-BaN-daI-HoC-QUoC-GIA-Ha-NoI.htm

[2] Luật Xuất bản (Số hiệu : 19/2012/QH13) , Cơ sở dữ liệu Luật Việt Nam http://www.vietlaw.gov.vn/LAWNET/docView.do?docid=26689&type=html&searchType=fulltextsearch&searchText=

[3]第10条全般について、具体的にどのような記載をもって当該条項の違反となるかは解釈の余地が多分に残されており、運用は事実上時々の共産党の政治判断に左右されているといえる。

[4] Niên giám thống kê.統計総局のウェブサイト ( http://www.gso.gov.vn/Default.aspx?tabid=217)で公開されている。

[5] Nhà xuất bản Chính trị quốc gia Sự thật (http://www.nxbctqg.org.vn/)

[6] "Những lỗi cẩu thả trong dự án sách 240 tỷ đồng" VnExpress, 2014.11.6.  ( https://vnexpress.net/giai-tri/nhung-loi-cau-tha-trong-du-an-sach-240-ty-dong-3103355.html)

[7] Giải Sách Hay (http://www.sachhay.org/GiaiSachHay/ )

なお、後述の事情が背景にあると思われるが、選定組織としてのファンチューチン財団の名は今はない。

[8]Giải Sách quốc gia lần đầu tiên tôn vinh Sách Hay, Sách Đẹp (https://tuoitre.vn/giai-sach-quoc-gia-lan-dau-tien-ton-vinh-sach-hay-sach-dep-2018041914442197.htm )

[9]Viện Hàn lâm Khoa học xã hội Việt Nam, Viện Sử học (https://viensuhoc.vass.gov.vn/Pages/trangchu.aspx#top)

[10]Nhà xuất bản Tri thức (http://www.nxbtrithuc.com.vn/)

[11] 「チュー・ハオ氏事件から見る:党の規律は厳しく明確で公平でなければならない」VietnamPlus紙, 2018年11月15日付, 東京外国語大学, 日本語で読む東南アジアメディア (http://www.el.tufs.ac.jp/prseas/html/pc/News20181123_153449.html)

[12] Nhà xuất bản Thống kê (https://www.gso.gov.vn/default.aspx?tabid=228&itemid=1812)

[17]下條尚志「関西館アジア情報室が所蔵するベトナム語資料について」(『アジア情報室通報』14巻4号, 2016.12)(https://rnavi.ndl.go.jp/asia/entry/bulletin14-4-1.php)

  • 国立国会図書館
  • 国立国会図書館オンライン
  • 国立国会図書館サーチ
  • 国立国会図書館デジタルコレクション
  • ひなぎく
  • レファレンス協同データベース
  • 本の万華鏡
  • 参考書誌研究