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『人口構造の高齢化の影響と政策課題 [本編], 要約』:アジア情報室の社会科学分野の資料紹介(23):アジア情報室通報 17巻4号

2. 朝鮮語

2.22.  한국은행 경제연구원(韓国銀行経済研究院)[編]『인구구조 고령화의 영향과 정책과제 [本編], 요약(人口構造の高齢化の影響と政策課題 [本編], 要約)』ソウル : 한국은행 경제연구원(韓国銀行経済研究院), 2017.9, 2冊【DC731-K26】

【キーワード】

少子高齢化、経済政策

【著者情報】

韓国銀行経済研究院は、韓国の中央銀行である韓国銀行に属し、通貨政策の樹立・運営及び経済政策全般に関する中長期研究等を行う学術研究機関である。

【出版の背景・目的】

韓国では、2017年に65歳以上人口が14%を超え、高齢社会に突入した。これは、同年の日本[1]と比べれば低い数字であるが、高齢化の速度は日本より早く、米国国勢調査局の報告書[2]によると、2050年には日本に次ぐ世界第2位の高齢化率を記録すると予測されている。これに対し、韓国政府は2005年に「低出産・高齢社会基本法」を制定し、同法に基づき2006年から5年ごとに「低出産・高齢社会基本計画」[3]を策定して対策を進めているが、出生率は低いままで、急速な高齢化が続いている。

本書は、2016年末から同院で進行中の「人口構造の高齢化の影響と政策課題」を主題とする研究の成果物を一つにまとめた資料で、本編と要約の2冊からなる。

なお、本書は韓国銀行ホームページにてPDF形式で閲覧可能である[4]

【本書のポイント】

本書は、韓国の高齢化の実態と人口対策の現況を整理し、高齢化が韓国経済に与える影響を分析して政策課題を提示した研究書である。第4章では、南北統一後の人口構造の変化を予測しているほか、第Ⅳ部では、家計資産、金融市場等の個別の経済分野に特化した影響の分析が行われている。韓国社会の高齢化が韓国経済に与える影響について、多様な視点から中長期的に展望できる資料である。

【目次】

第I部 序論:本稿の構成と概要
第Ⅱ部 人口構造の高齢化の展開過程
 第1章 高齢化の原因と特徴
 第2章 高齢化に対応した人口対策:OECD事例を中心に
 第3章 高齢化政策のガバナンス評価
 第4章 統一と高齢化
第Ⅲ部 高齢化とマクロ経済
 第5章 高齢化と経済成長
 第6章 高齢化と消費
 第7章 高齢化と経常収支
 第8章 高齢化と財政
 第9章 高齢化とインフレーション
第Ⅳ部 高齢化と部門別政策課題
 第10章 高齢化と家計資産・負債
 第11章 高齢化と金融産業
 第12章 高齢化と対外投資
 第13章 高齢化と住宅市場
 第14章 高齢化と労働市場
 第15章 高齢化と産業構造
第Ⅴ部 おわりに:私たちの経済の未来像と政策課題

(アジア情報課 廣田 美和)



[1] 高齢化率(総人口に対する65 歳以上人口比率)27.7%(平成29年10月1日現在)

[2] Wan He, Daniel Goodkind, Paul Kowal『An Aging World: 2015』U.S. Census Bureau, 2016, p.10
https://www.census.gov/content/dam/Census/library/publications/2016/demo/p95-16-1.pdf

[3] 대한민국정부 [편]『제3차 저출산·고령사회 기본계획 = Plan for ageing society and population : 2016-2020』대한민국정부, [2015]
http://movie.educare.or.kr/data/2016/3cha_2016_2020.pdf

[4] 韓国銀行ウェブサイト, 2017.09.28
https://www.bok.or.kr/portal/bbs/P0002125/view.do?nttId=231874&menuNo=200774

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