2.23. 행정안전부(行政安全部) [編]『전자정부 50년 : 1967-2017 : 대한민국 역사상 가장 위대한 도약(電子政府50年 : 1967-2017 : 大韓民国の歴史上最も偉大な跳躍)』ソウル : 행정안전부(行政安全部), 2017.9, 293p.【AK4-311-K280】
【キーワード】
電子政府、電子行政
【著者情報】
行政安全部は、電子政府の運営のほか、法令及び条約の公布、政府組織と定員、地方自治制度などに関する事務を所管する、韓国の行政機関である。
【出版の背景・目的】
韓国は、国連の電子政府ランキングで2010年から2014年まで3回連続1位を獲得し、2018年は3位に入るなど、世界の中でも行政の電子化が進んだ国の一つである[1]。本書は、韓国の行政機関に最初にコンピュータが導入された1967年から、2017年までの50年の成果を共有することを目的として出版された。
なお、当該資料は、通史とテーマ史の2冊で構成されているが、当館の所蔵は通史のみである。行政安全部ウェブサイトにて、通史とテーマ史のほか、写真集も公開されている[2]。
【本書のポイント】
韓国政府の業務電子化の黎明期から、国家基幹電算網の構築(第1章第4節)、電子政府法の制定(第2章第1節2)、インターネット民願[3]サービスの提供(第2章第4節)など、現代の電子政府に至るまでの過程が詳細に紹介されている。第3章第2節では、ビッグデータ基盤の構築やモバイル電子政府サービスなど、新しい技術を活用したサービスを紹介するほか、2016年から2020年までの5か年計画である「電子政府2020基本計画」を解説する。韓国の電子政府の構築過程と現在、今後の計画を通覧できる資料である。
【目次】
第1章 電子政府の地盤を固める第1節 行政電子化の種をまく
第2節 基礎行政業務の電子化を実行する
第3節 行政の電子化領域を拡大する
第4節 全国をつなぐ基幹電算網が構築される
第5節 情報化のための連結が始まる
第6節 多様なG2G[4]サービスを実施する
第7節 インターネット時代に備える
第2章 先進的な電子政府を実現する
第1節 電子政府時代を開く
第2節 電子政府の基本インフラを構築する
第3節 住民向けサービスの基盤を固める
第4節 サービスの革新を図る
第5節 電子政府サービスを拡大する
第6節 時間と空間の限界を越える
第7節 電子政府のパラダイムが変化する
第3章 世界一流の知能型政府を志向する
第1節 グローバル行政韓流を先導する
第2節 次世代技術を電子政府に組み込む
付録
年表
(アジア情報課 廣田 美和)
注
[1] "United Nations E-Government Survey 2018" UN iLibrary website
https://www.un-ilibrary.org/democracy-and-governance/united-nations-e-government-survey-2018_d54b9179-en
国連のランキングは2年に1度更新される。日本は2014年の6位が最高で、2018年は10位であった。
[2] 「대한민국 전자정부 50년사(2017년)」行政安全部ウェブサイト
https://www.mois.go.kr/frt/bbs/type001/commonSelectBoardArticle.do;jsessionid=am+gT1hx2js3A57ODhON4NYF.node40?bbsId=BBSMSTR_000000000012&nttId=73253
[3] 住民が行政機関に対して、各種の手続きや申請、証明書の発行などの行政行為を求めること。
[4] Government to Governmentの略で政府機関間の協力・連携のこと。本節では、住民登録業務や旅券発行業務など、12種類の業務の電子化及び機関間の情報連携の過程が紹介されている。