2.25. 정책금융연구회(政策金融研究会)[編]『정책금융의 현황과 발전과제(政策金融の現状と発展課題)』ソウル : 한국산업은행, 2018, vii, 265p.【DF295-K1】
【キーワード】
政策金融、金融政策
【著者情報】
政策金融研究会は、장범식(チャン・ボムシク)崇実大学校経営大学教授、윤만호(ユン・マンホ)グローバル金融学会副会長など、金融を専門とする研究者で組織された研究会である。また、出版社の한국산업은행(韓国産業銀行) [1]は韓国の代表的な政策金融機関の一つで、産業の開発・育成等のための資金供給を行っている。
【出版の背景・目的】
本書は、2008年の国際金融危機などを通して政策金融の重要性が浮き彫りになっているにもかかわらず、韓国ではその定義からして統一した見解がないという点を問題視し、これを定義[2]した上で政策金融全般について整理し、政策金融研究を本格的に始めるという意図をもって出版された。
【本書のポイント】
韓国の政策金融の性格や機能、規模等について現状と課題を整理し、日本を含む主要国の政策金融制度と比較・考察しながら、将来の展望及び向かうべき方向性を提示した研究書である。韓国及び主要国の政策金融に対する専門家の分析を知ることができる。また、本文に統計等のデータが多く引用され、図表等も多く用いて視覚的にわかりやすく説明されていることも本書の特徴である。
【目次】
第1部 政策金融の主要課題第1部要約
第1章 政策金融の意義
第2章 政策金融の範囲及び規模
第3章 政策金融をめぐる主要課題
第2部 政策金融の類型及び進化
第2部要約
第4章 金融システムと政策金融の類型
第5章 主要国の政策金融の進化
第6章 整理及び示唆点
第3部 未来の政策金融の設計
第3部要約
第7章 未来の政策金融設計の背景
第8章 我が国の未来の政策金融設計
第9章 政策金融先進化のための未来の課題
参考文献
(アジア情報課 廣田 美和)
注
[2] 本書では、政策金融を「政府の出資又は出えんなどで設立された機関が、国民経済及び公共の利益を中心とした政策目的を達成するために、資金の仲介、リスクの選別などの金融機能を通して資金及び金融サービスを供給するもの」と定義している。