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第7回CO-EXIST-SEA(東南アジア科学技術情報の経験・専門知識交換協力プログラム)ワークショップ参加報告 : アジア情報室通報第4巻第1号

アジア情報室通報 第4巻第1号(2006年3月)
小笠原 綾 (国立国会図書館アジア情報課)

CO-EXIST-SEA(Cooperative Program for the Exchange of Experience, Expertise, Information in S&T in South East Asian Countries)は、科学技術振興機構(JST)が主催する、地域内協力体制の樹立を目的としたプログラムである。1999年に発足し、以後毎年、ワークショップと研修を1回ずつ実施している。東南アジアの参加国は、ASEAN10加盟国のうち科学技術に一定以上の実績のある5カ国で、各国の科学技術担当省傘下の情報センターから、センター長や実務者が集まり、情報流通の状況や、オンラインデータベースの開発について、情報交換を行っている。参加機関は以下のとおりである。

 < 東南アジア > 

・インドネシア科学院 科学文献情報センター(PDII)

・マレーシア科学技術環境省

科学技術情報センター(MASTIC)

・フィリピン科学技術省 科学技術情報研究所(STII)

・タイ国立研究評議会 研究情報センター(NRCT)

・ベトナム科学技術環境省

国立科学技術情報文献センター(NACESTID)

 < 日本 > 

・科学技術振興機構(JST)

・国立情報学研究所(NII)

第7回目となる今回のワークショップは、2005年11月29日-30日の2日間、タイの国立研究情報センター(NRCT)が共催し、バンコクで行われた。

第1日目は、ユネスコバンコク事務所のITスペシャリストでCO-EXIST-SEA立ち上げ時からの協力者、Clive Wing氏による基調講演から始まった。無料で一次情報にアクセスできる、オンラインジャーナルやデータベースについて、欧米のプロジェクトを紹介しつつ、その重要性を説く内容であった。

その後、各国から、科学技術系インターネットコンテンツの開発状況や問題点を報告した。さらに、報告者はこのワークショップに先立って自国のサイトを網羅的に調査してきており、その結果をリストにして紹介した。当館からは、アジア情報室ホームページのコンテンツ「AsiaLinks-アジア関係リンク集-」(報告時の名称は「インターネット情報資源」)について報告した。各国からの報告により、合計で200件以上のサイト情報が共有されることになった。

第2日目にはまとめの意見交換を行い、今後は、集まった膨大なコンテンツを各国で有効活用するため、サイトを大まかな分野に分類し、メタデータを付与して整理していく方針となった。

科学技術関係の情報については、欧米言語の文献はフルテキストの入手が可能になってきているが、東南アジア言語の文献は、まだ情報を得にくいのが現状である。東南アジアには、研究発表をほとんど母国語で行う国もあり、地域内での情報共有には言語の問題が大きく立ちはだかる。しかし、このワークショップを第一歩として、東南アジアの統合的なデータベース、あるいはポータルサイトが実現すれば、各国の科学技術の発展に大きく資するものとなるであろう。

第7回CO-EXIST-SEA

 < 参考 > 

JSTマレーシア事務局ホームページ (http://www.jst.org.my/外部サイトへのリンク

今井敬子「科学技術振興事業団(JST)における東南アジアとの国際協力―アジア太平洋時代を中心に―」(『日本情報の国際共有に関する研究』 文部省科学研究費補助金基盤研究A2(課題番号10044018)研究成果報告書 内藤衛亮;井上如;国立情報学研究所;学術情報センター 1998-2000 平成12年度報告 pp.116-128)

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