放送脚本(日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム寄贈)

このページでは、音楽・映像資料室所蔵の放送脚本・関連資料についてご案内します。
図書や雑誌として刊行された脚本集は、国立国会図書館サーチで検索し、通常の図書・雑誌と同様に資料請求してください。詳しい調べ方は脚本・シナリオを探すをご参照ください。

1.放送脚本とは?

放送脚本とは、主にテレビやラジオで番組を制作する際に使用される脚本です。これらの脚本は、非刊行物であり、これまで体系的に保存されていませんでした。特に1980年以前の放送脚本は、番組の映像・音声自体もほとんど残っていない年代のものであるため、番組の内容や制作過程、当時の文化をうかがい知ることのできる貴重な資料です。
当館では、一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム*から寄贈された、1980年以前の放送脚本及び関連資料 約5万9千冊を所蔵しています。
脚本の写真

*脚本アーカイブ活動の歩み

2003年衆議院総務委員会で、当時日本放送作家協会理事長だった脚本家の故・市川森一氏が、国家規模での脚本収集・保存の必要性を提言
2005年日本放送作家協会内で「日本脚本アーカイブズ特別委員会」が発足
「日本脚本アーカイブズ準備室」設立、脚本の収集開始
2011年文化庁と国立国会図書館との間で「我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承に関する協定」が締結され、放送脚本の収集・保存等について連携・協力することを発表
2012年「一般社団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム」設立
2013年収集した脚本 約5万冊を、国立国会図書館、川崎市市民ミュージアム等の機関に分散して寄贈(一部は寄託)
2023年国立国会図書館に約3万2千冊を追加寄贈

2.放送脚本・関連資料を利用するには

放送脚本・関連資料原本の利用は許可制です。資料保存のため、調査・研究を目的とする場合に限り、音楽・映像資料室内で閲覧することができます(調査・研究目的ではない場合、閲覧をお断りすることがあります)。

2-1.検索方法・資料一覧

放送脚本・関連資料原本は、当館の蔵書検索システム 国立国会図書館サーチでは検索できません。下記の資料一覧から探せます。
<資料一覧>
PDF(タイトル順) CSV(管理番号順)

*注意事項*
資料一覧の内容は、放送実績とは異なる場合があります。
複写不可である旨が一覧に記載されていないものについても、資料の状態によっては、複写方法を指定することや複写をお断りすることがあります。

一部の脚本はデジタル化されており、国立国会図書館サーチ国立国会図書館デジタルコレクションで検索・利用できます。資料の保存のため、デジタル化された資料の原本は利用できません。デジタル画像をご利用ください。

2-2.閲覧申込方法

資料を特定し、資料一覧の記載にしたがい、資料請求票に箱番号(箱番号が記載されている脚本のみ)、管理番号、タイトルを記入してください。なお、許可制の資料のため、調査研究を目的とする場合に限り利用できます。閲覧許可申請書に調査・研究テーマ等を記入し、資料請求票とあわせてカウンターにご提出ください。
1回に請求できる脚本は3点です。

2-3.複写について

著作権法等の認める範囲内で、複写を申し込むことができます。ただし、一部の資料は劣化等の理由で複写できない場合もあります。

  • 来館して申し込む
    音楽・映像資料室で資料を閲覧の上、複写箇所を特定して申込みをしてください。即日複写、後日郵送複写が可能です。
  • 遠隔複写サービス:郵送で申し込む
    来館が困難な場合は、お近くの公共図書館や大学図書館を経由した当館へのレファレンスサービスにより複写箇所を特定した上で、当館の遠隔複写サービスをご利用ください。当資料の遠隔複写は、郵送用資料複写申込書を用いて、郵送にて申し込んでください。(デジタル化された脚本の場合は、申込書に永続的識別子(※)を記載してください。また、当館からのレファンレンス回答で明示するレファレンス受理番号を記載してください。)
    ※永続的識別子
    国立国会図書館デジタルコレクションの書誌情報エリアで確認できます。国立国会図書館デジタルコレクション上で資料を特定するために使用する英数字です。
  • 遠隔複写サービス:国立国会図書館サーチから申し込む
    デジタル化されている脚本は一部を除き、インターネットで国立国会図書館サーチからの遠隔複写申込が可能です。国立国会図書館サーチから遠隔複写申込ができない脚本は、郵送にてお申し込みください(当館ホームページの「郵送で当館に直接申し込む」をご覧ください)。

3.類縁機関のウェブサイト

  1. 黒澤明デジタルアーカイブ外部サイト
    黒澤明監督に関連する資料(映画台本、写真、創作ノート、直筆メモ)を掲載しているウェブサイトです。
  2. <日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアム>
  3. <日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムが収集した脚本類の主要寄贈先>

この記事で紹介したインターネット情報の最終アクセス日は2023年11月21日です。

関連情報