予算関係案件国会提案段取り

昭和23年5月24日 閣議了解

収載資料:昭和財政史 終戦から講和まで 第17巻 大蔵省財政史室編 東洋経済新報社 1981 pp.1056-1057 当館請求記号:DG15-19

一、司令部の承認あり次第計数整理の上「二十三年度予算大綱」として国会に提出する。
二、予算大綱の審議は予算の細目に亘ることを避け主として左の如き基本事項の範囲に止める。
1、価格体系
2、給与水準
3、鉄道運賃、通信料金の改訂
4、税制改革
5、専売品の価格改訂等
6、其の他財政経済の重要政策に関する事項
三、左の法案は司令部の承認を得次第予算案の提出に先立ち一刻も速く国会へ提案する。
1、鉄道運賃改訂に関する法案( 月 日頃)
2、通信料金改訂に関する法案( 月 日頃)
3、専売品の価格改訂に関する法案( 月 日頃)
4、税制改革に関する法案( 月 日頃)
5、軍事公債利払の特例法案( 月 日頃)
右の諸法案は六月十五日実施することを期し、政府は直に之が実施準備に着手する。
四、予算案は懸案事項の処理、司令部との打合せ、計数整理を了し成るべく速に( 月 日を目途とする)国会に提出する。
予算提出期限促進の為、懸案未決事項は水曜日(二十六日)迄に決定することとし、右期限迄に決定に至らない事項はこの際予算案には計上しないこととする。
備考
右の内必要なる事項に付ては国会側と予め打合せを行う。