イメージにまつわるコラムの一覧です。
初夏の到来を告げる花である花菖蒲には江戸・肥後・伊勢種の3つの系統がありますが、ここでは江戸種の代表的な名所である堀切の花菖蒲についてご紹介...
天下祭といわれた神田祭は、江戸三大祭の一つで2年に一度行われます。神田祭は神田明神の祭礼で、神田明神は神田・日本橋・秋葉原・大手町・丸の内等...
端午の節句に飾られる五月人形は、雛人形ほどの長い伝統はなく、中世までの端午では馬を用いた競技と菖蒲や薬玉の飾りが中心でした。武家社会が始まる...
今も昔も、美しく上等な着物は絹製品が主流です。糸を蚕から採り、絹織物に仕立てるのは労力のいる大変な作業でした。この蚕を育てて絹糸を作る作業は...
4月末から5月にかけて、茶葉は新芽の生長が進んで、茶摘みの季節になります。茶の新芽は桜が開花する時期に芽吹き始め、八十八夜(立春から数えて8...
牡丹は中国原産の花です。『全唐詩』巻26で「あまねく花を看るも、此の花に勝るものなし」と絶賛しているように、隋から唐時代にかけて牡丹を愛玩す...
春の大潮は一年の中で潮の干満が特に大きくなるため、潮干狩りに最適です。江戸の人々は春の大潮の頃に、芝浦・高輪・品川沖、深川州崎等に潮干狩りに...
桜前線が日本列島を北上中です。各地で桜が開花してお花見の季節到来ですが、ここでは錦絵に描かれた京都の桜をご紹介しましょう。描かれた場所は、現...
今年も花見の季節がやってきました。「花より団子」と言いますが、花見の時期は今も昔も「花より宴会」、そんな人々がたくさんいました。『東都歳事記...
桜が咲き始める時期にピンク色の甘い食べ物が私たちの胃袋を誘惑します。雛祭りや春の時期に食べる代表的な和菓子の桜餅です。桜餅は、関東と関西では...
春が近づいてくると同時に、花粉症の季節もやってきます。花粉症の原因の一つとなっている杉は、日本人と長い付き合いをしてきました。杉の名前は直木...
3月3日は、五節句の1つであった上巳(じょうし)の節句です。この時期には桃の花が咲くので、「桃の節句」とも呼ばれています。発祥の中国では、こ...
古今東西、雛人形は色々な型が作られてきました。ここで紹介する雛人形は、『雛百種』に収録されたもので、日本画家の西澤笛畝(てきほ)が古今の雛人...
初午(はつうま) 2月最初の午の日には、初午祭が行われます。江戸には商売繁盛を願う稲荷が多く祀られていました。神社では「正一位稲荷大明神」と...
季節の分かれ目という意味を持つ「節分」。大寒の最終日にあたりますが、暦の上では冬から春へと季節が変わる節目の日です。季節の変わり目は、春夏秋...
暖房器具が発達した現在でも、帰宅後にリラックスする場所は炬燵という人も多いのではないでしょうか。 江戸時代、炬燵は火鉢と並んで主な暖房であり...
新しい年を迎えるための縁起物の準備には色々なものがあります。ここでは大正時代頃まで商店で配布されていた引札の中から、特に正月用の引札をご紹介...
正月の行事 正月の行事として、武家では登城して新年の挨拶が行われました。新年行事として、初詣や愛宕山での強飯式、鏡開きなどが錦絵に描かれてい...
事始め 師走に入ると1年間の汚れを落として家を清め、新年を迎える仕度を始めます。事始めと呼ばれ、武家・町家を問わず煤払いを行い、一家総出で行...
11月になると大きな熊手を持って歩く人や、神社の境内等に酉の市と書かれた看板を見かけることがあります。酉の市の名前は知っていても、酉の市が何...
芝居正月 11月1日は芝居正月ともいわれ、顔見世の開始を告げる芝居町の一番太鼓の響きで初日の幕が上がります。顔見世は、江戸三座が新たに編成し...
恵比寿講 恵比寿講は神無月に出雲に出払った八百万の神の留守を守る恵比寿を慰めるために始まったとされています。恵比寿は町人には商売の神様、農村...
重陽の節句 9月9日は中国で縁起が良いとされる陽数(奇数)の重なる重陽の節句です。中国ではこの日に菊を飾り、香りをうつした菊酒を飲み交わして...
十五夜 旧暦8月15日は、満月が1年でもっとも美しく明るいといわれています。月を楽しむ風習は中国から伝わり、奈良・平安時代では貴族の催しでし...
洋服や和服に描かれた模様の中には意味を持っているものもあります。ここでは、図案化された文様の中から、その意味をされるものをご紹介したいと思い...
夏本番となったこの時期、毎日うだるような暑さが続きます。昼も夜も暑くてだるい日々ですが、江戸時代の人々は半袖も袖なしもない時代をどのように過...
暑い夏の夜に集まって行われる百物語は、日本古来の怪談会です。百本の蝋燭を立て、百の怖い話をして雰囲気を楽しみます。その起源は不明ですが、鎌倉...
『画図百鬼夜行』シリーズは江戸中期の浮世絵師、鳥山石燕とりやませきえんの制作した妖怪図鑑です。 『画図百鬼夜行』(安永5(1776)年刊)を...
七夕 7月は7日に五節供(節句)の一つである七夕があります。七夕は中国の牽牛・織女の星伝説と日本在来の棚機女(たなばたつめ)の信仰が習合して...
「祇園さん」の名前で親しまれている京都・八坂神社の祭礼が祇園祭です。日本三大祭でもあるこの祭は、旧暦の6月(現在の7月)から約1か月にわたっ...
朝顔は薬草として奈良時代に唐や百済から伝来し、「牽牛子(けにごし)」、薬名としては「黒丑(こくちゅう)」と呼ばれ、主に薬草園で栽培されていま...
山開き 水無月の行事は1日の富士山山開きから始まります。江戸時代、山開きに富士山に登ってご来光を仰ぐことが盛んとなりました。富士山は信仰の対...
端午の節句 端午は月の初めの「午(うま)」の日を指していましたが、のちに5月初めの「午」の日のみに用いられるようになりました。端午の節句(節...
灌仏会(かんぶつえ) 初夏を迎える4月は、空木(うつぎ)が白い「卯の花」をつけたので、卯月と呼ばれました。卯月の行事といえば、8日の釈迦の誕...
浮世絵師、日本画家の水野年方。現代では知る人ぞ知る絵師ですが、明治期の浮世絵の大家である月岡芳年の"後継者"として、明治後期に活躍しました。...
今となってはその芸術性を高く評価される江戸時代の浮世絵ですが、明治期以降、石版画や写真の広まりとともに伝統的な版画は下火となりました。しかし...
人々が行き来する橋は、古くから交通の要衝に架けられ、多くの文物の交流を通してそこに街が発展していきました。なかでも歴史のある橋や変わった橋は...
「いますがた」【寄別1-8-1-10】は、山本昇雲が明治39(1906)年から42年までの4回にわたって刊行した美人風俗画です。山本は報道画...
井上安治の「東京名所」が明治14(1881)年から出版されました。安治は少年期から小林清親に師事して、習得した洋風版画の技法で東京名所の風景...
憂いを帯びた表情、うりざね顔に細長くしなやかな肢体、大きな眼、竹久夢二の描く女性です。「夢二式美人」と呼ばれたこの女性像は、明治末から大正に...
今も昔も今後の運勢を占いたい人、来年の運勢を知りたいと思う人はたくさんいます。江戸から明治にかけて、人々は自分の運勢のよい時期を陰陽道で知り...
上巳の節句 3月最初の巳の日は上巳(じょうし)と呼び、上巳の節句(節供)は江戸時代五節句の一つでした。上巳の節句は、桃の節句、雛祭りとも呼ば...