端午の節句

端午は月の初めの「うま」の日を指していましたが、のちに5月初めの「午」の日のみに用いられるようになりました。端午の節句(節供)は、槍、五月人形を飾って男児の成長を祝いました。五月人形は鎧や兜をつけた武者姿の人形ですが、金太郎や鍾馗しょうきなどを人形化したものも作られるようになりました。また江戸時代中期以降には、鯉のぼりが空を泳ぐようになります。

菖蒲しょうぶ

この時期は高温多湿で病が流行しやすかったので、解毒作用のある菖蒲を薬草として摘んだり、吊るしたりしました。また葉を束ねて入れた菖蒲湯は、香よく打ち身や腰痛、肩こりに効くとされました。端午の節供とも関わりの深い菖蒲は、葉を刻んで菖蒲酒として服用したり、菖蒲湯を立て邪気を祓う習俗が定着しました。

川開き

夏の到来を告げるのが、5月28日の両国の川開きです。川開きに揚がる花火を目当てに、数日前から船宿の船は予約済みとなり、当日は大小の船が川面を満たしました。また両国橋附近には出店が立ち並び、茶屋では提燈や燈籠が吊るされて大賑わいをみせました。8月28日の川じまいまで両国の賑わいは続きます。

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