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水野年方の美人画

明治時代に活躍した絵師、水野年方の描いた美人画です。人物を小さく描いて余白を大きくとる構成や筆の強弱が感じられる線、淡い色のぼかしの多用等、江戸浮世絵とは一線を画した表現が見られます。

明治24~26(1891~93)年にかけて作られた代表作『三十六佳撰』は様々な時代の女性の風俗に題をとった揃物です。同様のテーマの揃物には年方の師匠である浮世絵師、月岡芳年の『風俗三十二相』があります。芳年が寛政年間(1789~1801)から明治にかけての女性を描いたのに対し、年方のそれは最も古い時代で奈良時代、他にも鎌倉時代や室町時代の風俗も描くなど、年代の幅広さに特徴があります。

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