アジア情報室所蔵資料の概要: 東南アジア関係資料: 図書
現地語図書
東南アジア言語の図書は、主に国際交換、寄贈、ウォントリストによる購入によって収集してきました。1998年からは米国議会図書館(LC)の東南アジア共同収集プログラム(CAP-SEA)に参加し、現地出版物の効率的な収集を図っています。
当館で所蔵する現地語図書は、歴史・文学などの人文分野の占める割合が大きく、例えばタイ語資料では、タイ近代史学を拓いたダムロン親王の著作のほか、『三国志演義』の訳本で散文小説の先駆けとなった"สามก๊ก"(『三国』)、詩人スントーンプーの作品や、タイで最初の著作権売買作品として知られるモーム・ラーチョータイの"นิราศลอนดอน"(『ロンドン紀行詩』)など著名な古典文献を所蔵しています。このほか、自然科学分野では、東南アジア固有の植物、魚類、昆虫の図鑑を所蔵しています。
事典類としては、"สารานุกรมไทย ฉบับราชบัณฑิตยสถาน"(『タイ学士院版百科事典』)のように権威がある総合百科事典から、文化、芸術、宗教など各主題別の事典まで幅広く所蔵しています。
日本語図書・欧米言語図書
現地語資料に加えて、東南アジアに関する日本語、欧米言語資料も収集しています。
検索方法
アジア情報室関連ページ
- 「アジア資料―諸地域資料―(関西館の資料紹介 12 )
」『国立国会図書館月報』 2006年12月号(no.549)
- 「アジア情報室の資料収集―入手方法と資料概要」(『アジア情報室通報』第1巻第2号 2003年6月)
- 矢野正隆「ベトナムの逐次刊行物:アジア情報室のコレクションより」(『アジア情報室通報』第3巻第4号 2005年12月)
- 前田直俊「ベトナムの出版事情および統計にみる国外の著作動向」(『アジア情報室通報』第2巻第2号 2004年6月)