<朝鮮語>『日常が法inコロナ時代』:アジア情報室の社会科学分野の新着資料紹介(2021年11月公開)

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アジア情報室 作成

이희관, 이수연, 정태원, 정선희, 소제인, 한승훈, 서유리, 박은지 공저(李喜官、李守娫、鄭太源、鄭善喜、蘇媞イン、韓承勳、徐侑里、朴恩智 共著)『일상이 법 in 코로나 시대(日常が法inコロナ時代)』ソウル : 행인출판사(ヘンイン出版社), 2020.7, 242 p【AK4-121-K45

キーワード

韓国、新型コロナウイルス感染症、法制

著者情報

李喜官は、本書の企画・執筆を担当し、法務法人チャウ所属の弁護士である。他の著者について、鄭太源が龍仁登記所長である以外は、全て弁護士である。また、全員が司法試験第51期生である。

出版の背景・目的

2020年の前半は、世界中が新型コロナウイルス感染症への対応に追われたが、韓国もその例外ではなかった。

本書は、新型コロナウイルス感染症による暮らしの変化と、感染拡大に伴う法規範、法政策、法制度に関する状況と、ポストコロナ時代に備える法の役割について扱った論文集である。

本書のポイント

本書は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を経験し、今後ポストコロナ時代を迎えるにあたり、既存の法制度の現状と課題を扱ったものである。選挙制度、在宅勤務と労働法制、コロナ禍におけるいじめや児童虐待の実態とその対応策のほか、リモート裁判の導入例などの司法の情報化に関する論文も収録されている。新型コロナウイルス感染症対策を講じながら社会生活を営むにあたり、法的な面での検討に参考となる資料である。

目次

第1編 選挙、在宅勤務、そして商店の賃貸借
01. ポストコロナ時代の選挙制度(副題:公職選挙において電子投票は導入できるか)(蘇媞イン)
02. 新型コロナウイルス感染症以後のニューノーマル在宅勤務(朴恩智)
03. ポストコロナ時代の商店の賃貸借関係(鄭善喜)
第2編 社会保障、学校暴力、そして児童虐待
04. コロナ時代と社会保障(李守娫)
05. オンライン時代の学校暴力(副題:登校授業時代の学校暴力予防制度は今も有効か?)(李喜官)
06. コロナ時代と児童虐待(李守娫)
第3編 不可抗力、訴訟、司法情報化、そして立法
07. 新型コロナウイルス感染症と不可抗力(履行遅延と免責可否)(徐侑里)
08. ポストコロナ時代の訴訟制度(副題:リモート裁判はわれわれにとってどのような便利さをもたらすか)(蘇媞イン)
09. ポストコロナ時代 - 行政訴訟における遠隔リモート裁判の導入に関して(韓承勳)
10. ポストコロナ時代と司法情報化事業(鄭太源)
11. 新型コロナウイルス感染症対応のための国内の立法動向(徐侑里)

関連する国立国会図書館刊行物収載の文献

中村穂佳「【韓国】コロナ禍における学校での諸対応に関する法改正」『外国の立法』月刊版 No.286-1(2021.1)
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11613483_po_02860104.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
三輪和宏「【フランス】新型コロナウイルス感染症の流行に対処する緊急法の制定」『外国の立法』月刊版 No.284-1(2020.7)
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11512839_po_02840103.pdf?contentNo=1
泉眞樹子「【ドイツ】新型コロナウイルス感染症対策関連法(その2)」『外国の立法』月刊版 No.284-1(2020.7)
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11512840_po_02840104.pdf?contentNo=1
日野智豪「【シンガポール】新型コロナウイルス感染症(暫定措置)法」『外国の立法』月刊版 No.284-1(2020.7)
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11512844_po_02840108.pdf?contentNo=1
藤原夏人「【韓国】新型コロナウイルス感染症対策強化のための法改正」『外国の立法』No.283-2(2020.5)
https://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_11488106_po_02830204.pdf?contentNo=1

(アジア情報課 田中 福太郎)