<朝鮮語>『統計でみる社会保障 2020』:アジア情報室の社会科学分野の新着資料紹介(2022年6月公開)

更新
アジア情報室 作成

보건복지부 사회보장위원회 사무국, 한국보건사회연구원(保健福祉部社会保障委員会事務局 : 韓国保健社会研究院)『통계로 보는 사회보장 2020 = Social security factbook(統計でみる社会保障 2020)』世宗 : 보건복지부 사회보장위원회 사무국, 한국보건사회연구원, 2020【EG15-K35

キーワード

韓国、社会保障、統計

著者情報

社会保障委員会は国務総理(日本の総理大臣に相当)所属の組織[1]であり、国務総理が委員長を、保健福祉部(部は日本の省に相当)長官等閣僚3名が副委員長を務める。同委員会は、社会保障に関する計画の審議、社会保障政策の評価・改善に関する審議・調整などの役割を担っている。

出版の背景・目的

本書は、中央行政機関等で作成されている各種社会保障統計を統合し、韓国の社会保障の水準と時代的変化を一目でわかるよう整理した統計年報であり、2013年から毎年刊行されている。

保健福祉部長官は、社会保障基本法の規定のもと、国と地方自治体が作成した社会保障統計を取りまとめ、社会保障委員会に提出することとされており、本書はその一環で刊行されたものである。

なお、本書は社会保障委員会ウェブサイト[2]にて全文が公開されているほか、統計データは同委員会が運営する社会保障統計ポータルサイト[3]にてダウンロードできる。

本書のポイント

本書は社会生活に関する統計を、家族、児童、青年等の14分野に分類し、各分野に関する主要な統計情報179項目をまとめたものである。

各分野の冒頭に設けられたHighlightコーナーでは、その分野の一年間の動向が短くまとめられている。また、各項目には、指標の定義、計算式のほか、使用した統計の作成機関、統計名、作成機関などが示されている。

本書には、保健福祉部、統計庁、韓国保健社会研究院など、様々な機関の統計データが整理・収録されており、各分野の基礎的な情報を調査するうえで有用である。

目次(一部)

インフォグラフィック

社会背景
01) 人口成長率/02) 総人口/03) 人口ピラミッド/04) 従属人口指数/05) 合計特殊出生率/06) 国内総生産/07) 一人当たり国民総所得/08) 経済成長率/09) 消費者物価指数/10) 国民負担率及び租税負担率

1. 家族
01) 一人世帯/02) 高齢者世帯/03) ひとり親世帯/04) 国内外養子児童数/05) 多文化世帯/(ほか10項目)

2. 児童
01) 児童睡眠時間/02) 児童インターネット(スマートフォン)過依存危険群比率/03) 児童自殺率/04) 安全管理不足による児童事故死亡者数/05) 虐待被害児童発見率/(ほか5項目)

3. 青年
01) 青年雇用率/02) 青年非正規職比率/03) 青年雇用保険加入率/04) 青年ニート(NEET)比率/05) 青年の相対的貧困率/(ほか5項目)

4. 高齢者
01) 65歳期待余命/02) 高齢者のADL制限率/03) 高齢者の運動実践率/04) 高齢者の虐待経験率/05) 高齢者の診療費/(ほか3項目)

5. 障害者
01) 登録障害者数/02) 障害者のADL(IADL)制限率/03) 障害者福祉施設数/04) 障害者利便施設設置率/05) 発達リハビリテーションサービス利用者数及び利用額/(ほか11項目)

6. 勤労
01) 経済活動参加率/02) 雇用率/03) 失業率/04) 失業給付受給者数/05) 政府財政支援雇用対策支援規模/(ほか12項目)

7. 所得保障と貧困
01) 国民基礎生活保障受給者数及び受給率/02) 次上位[4]確認書発給(旧優先ケア次上位)受給者数/03) 相対的貧困率/04) 高齢者の相対的貧困率/05) 所得5分位倍率/(ほか5項目)

8. 健康
01) 期待寿命/02) 粗死亡率/03) 低体重児発生率/04) 自殺率/05) 10大多頻度傷病/(ほか12項目)

9. 保育及び教育
01) 保育園及び幼稚園数/02) 保育園及び幼稚園利用率/03) 家庭養育手当て受給者数/04) 小学生の放課後学童保育教室への参加児童数/05) 学校段階別就学率/(ほか9項目)

10. 文化
01) 年間文化芸術行事観覧率/02) 年間読書量/03) 人口100万人当たり文化施設数/04) 人口100万人当たり公共体育施設数/05) 年間芸術スペース利用率/(ほか10項目)

11. 住居
01) 最低住居基準未達世帯比率/02) 低所得層の住宅改補修支援世帯数/03) 住宅以外の居所世帯比率/04) 人口千人当たり住宅数/05) 長期公共賃貸住宅における居住世帯比率/(ほか7項目)

12. エネルギー
01) 家電機器普及率/02) 暖房方式別世帯分布/03) 都市ガス普及率/04) 所得分位別燃料費支出/05) 所得(消費支出)対比燃料費比率/(ほか4項目)

13. 環境
01) 主要都市における微小粒子状物質(PM2.5)汚染度/02) 主要都市騒音度/03) 1人当たり都市公園造成面積/04) GDP対比環境保護支出率/05) 上水道普及率/(ほか3項目)

14. 社会財政
01) 国の社会福祉・保険分野への支出比重/02) 地方自治体の社会福祉・保険分野への支出比重/03) 地方自治体の社会福祉・保険分野への補助事業比重/04) 主要社会福祉予算事業規模/05) 公的年金収支/(ほか3項目)

(アジア情報課 河村真澄)


[1] 事務局は保健福祉部に置かれている。

[2] 「통계로 보는 사회보장 2020」(社会保障委員会ウェブサイト)
https://www.ssc.go.kr/menu/info/info030901_view.do?menuFile=info030901&hidPageNum=1&hidBid=125&hidCid=37255&hidDeleteyn2=N外部サイト

[3] 「사회보장통계 Social Security Statistics」(社会保障統計ポータルサイト)
https://www.ssc.go.kr/sscstat/main.html外部サイト

[4] 基礎生活保障受給者の次の低所得階層を指す。