<朝鮮語>『金正恩政権の核外交と対外政策の変化 : 金正恩政権10年の評価』:アジア情報室の社会科学分野の新着資料紹介(2023年1月公開)
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アジア情報室 作成
김진하[ほか] 저(キム・ジンハ [ほか] 著)『김정은 정권의 핵 외교와 대외 정책 변화 : 김정은 집권 10년 평가 (KINU 연구총서 ; 21-12)(金正恩政権の核外交と対外政策の変化 : 金正恩政権10年の評価 (KINU 研究叢書 ; 21-12))』ソウル : 통일연구원(統一研究院), 2021.12, 421 p【A99-K3-K35】
キーワード
北朝鮮、金正恩、核外交
著者情報
著者であり、本研究の研究責任者を務めるキム・ジンハは、韓国統一研究院の上級研究委員である。韓国統一研究院は、韓国国務総理傘下の経済・人文社会研究会が所管する研究機関で、朝鮮半島の平和と統一に関する事項を体系的に研究・分析し、南北朝鮮の統一及び対北朝鮮政策の樹立に寄与することを目的として1991年に設立された。
出版の背景・目的
北朝鮮による核実験及び弾道ミサイル等の発射事案は、金正恩体制下で増加しており[1]、同国の核開発は韓国、日本及び周辺地域にとって大きな脅威となっている。本書は、金正恩政権における北朝鮮の対外政策目標と政策パターンの変化等について、核外交に焦点を当てて検討・評価することを目的として出版された。
なお、本書は韓国統一研究院ウェブサイトにて全文が公開されている[2]。
本書のポイント
2011年末に発足した金正恩政権の核及びミサイル開発の現況と、同政権の核外交における主要人物及び対外政策の変化を分析し、韓国の取るべき対応策を提言しており、日本の対北朝鮮政策を考察するうえでも参考になる。
目次
要約
I. はじめに
1. 研究の目標と構成
2. 主な内容
II. 金正恩政権における北朝鮮核外交の基礎
1. 金正恩政権の核兵器開発の現況と戦略的意味
2. 金正恩の核談論
3. 北朝鮮の核外交主要人物
III. 金正恩政権の対外政策
1. 金正恩政権における北朝鮮の核外交及び対韓・対外政策の展開過程
2. 金正恩政権の対中外交
3. 金正恩政権の対米外交
4. 金正恩政権の対韓政策
IV. 結論及び政策的示唆点
参考文献
関連する国立国会図書館刊行物収載の文献
久古聡美「ミサイル防衛の現状と論点」『調査と情報 = Issue brief』 No.1148(2021.5)
https://dl.ndl.go.jp/pid/11669907
久古聡美, 内海和美「北朝鮮の核問題をめぐる経緯―第 1 次核危機から⽶朝⾸脳会談まで―」『調査と情報 = Issue brief』 No.1009(2018.7)
https://dl.ndl.go.jp/pid/11117326
(アジア情報課 廣田美和)
注
[1] 防衛省「北朝鮮による核・弾道ミサイル開発について」2022.7, p.2
https://www.mod.go.jp/j/approach/surround/pdf/dprk_bm.pdf
[2]
https://repo.kinu.or.kr/handle/2015.oak/12941