手稿譜及びその関連資料

このページでは、東京本館音楽・映像資料室で所蔵している手稿譜及びその関連資料をご案内します。

1. 手稿譜とは?

手稿譜とは、作曲家本人による自筆譜等の手書きの楽譜のことです。作曲家の創作意図や楽曲の創作過程をうかがい知ることができる貴重な資料です。
現在、当館では「林光コレクション」として作曲家・林光(はやし・ひかる 1931-2012)氏旧蔵資料の一部(手稿譜のほか、台本等の関連資料)を所蔵しています。

2. 利用方法

2-1. 検索方法・資料一覧

国立国会図書館サーチではすべてを検索することができないため、下記資料リストをご利用ください。
国立国会図書館デジタルコレクションに収録されている手稿譜については、国立国会図書館サーチで検索可能です。

各資料リストの使い方は、手稿譜及びその関連資料リストの見方について[PDF file: 263KB]をご覧ください。

2-2. 予約・閲覧

(1)手稿譜

すべて、デジタル画像を閲覧 していただきます。

A. 国立国会図書館デジタルコレクションにすでに収録されている手稿譜は、国立国会図書館の館内の端末からデジタル画像を閲覧してください。

B. それ以外の手稿譜の閲覧は、利用者登録の上、事前予約 が必要です。閲覧までの流れは、次の通りとなります。

  1. 予約申込み
    • 音楽・映像資料室備付けまたは手稿譜の予約ページ掲載の「資料予約票」に、必要事項を記入し、カウンターに提出していただくか、FAXまたは郵送でお申し込みください。1回に申込みができるのは3点までです。予約した資料の閲覧日まで、次の申込みはできません。
    • 申込みを受理してから翌開館日までを目安に担当からメール等でご連絡し、閲覧日の日程を調整させていただきます。閲覧日の目安は、申込受理後5開館日以降となります。
  2. 閲覧
    • 閲覧当日は、音楽・映像資料室のカウンターにお越しください。
    • 申し込まれた手稿譜は、指定された閲覧席でデジタル化資料を閲覧していただきます。デジタル化資料からの複写については、「2-3. 複写」をご覧ください。

(2)関連資料(台本、印刷譜、パンフレット、チラシ等)

  • 利用者登録の上、「閲覧許可申請書」の提出が必要です(事前予約は不要です)。一度に利用申込みができるのは3点までです。
  • 音楽・映像資料室にある「資料請求票」「閲覧許可申請書」に必要事項を記入し、音楽・映像資料室カウンターに提出してください。

2-3. 複写

著作権法等の認める範囲内(一般的に著作物の半分以下と解釈)で、複写を申し込むことができます。楽譜の場合は1曲の半分以下までの申込みが可能です。
※1曲が1ページに収まる楽譜や、全ページの複写など、著作権法で認める範囲を超える場合、ご自身で著作権者から許諾を得ていただく必要があります。

ただし、一部の資料は劣化等の理由で複写できない場合もあります。

(1)手稿譜

郵送申込みによる遠隔複写サービス でのご提供となります。(当館内での原資料の複写及びデジタル化資料のプリントアウトはできません。)

A. 国立国会図書館デジタルコレクションに収録されている手稿譜

  • 当館でデジタル化資料を閲覧の上、複写箇所を特定して、「郵送用資料複写申込書」を用いた遠隔複写サービスをお申し込みください。(当館内でのデジタル化資料のプリントアウトはできません。)
  • 来館が困難な場合は、お近くの公共図書館や大学図書館を経由した当館へのレファレンスサービスにより複写箇所を特定した上で、郵送による遠隔複写申込みを行ってください。
    (「郵送用資料複写申込書」に、永続的識別子(※)を記載してください。また、当館からのレファレンス回答で明示するレファレンス申込IDを記載してください。)
    ※永続的識別子
    国立国会図書館デジタルコレクションの書誌情報エリアで確認できます。国立国会図書館デジタルコレクション上で資料を特定するために使用する英数字です。

B. 国立国会図書館デジタルコレクションに収録されていない手稿譜

  • 予約申込み(2-2. 予約・閲覧を参照してください)を行ってください。
  • 当館による資料のデジタル化、国立国会図書館デジタルコレクションに登録の後、閲覧が可能になりますので、A.と同様に遠隔複写サービスをお申し込みください。
    ※当館ホームページの「郵送で当館に直接申し込む」も併せてご覧ください。

(2)関連資料

音楽・映像資料室で資料を閲覧の上、複写箇所を特定して申込みを行ってください。即日複写、後日郵送複写が可能です。遠隔複写サービスは利用できません。
※当館ホームページの「来館複写サービス(東京本館)」も併せてご覧ください。

2-4. 利用方法についてのチャート図

手稿譜の申込から閲覧までの手順を場合分けした図

3. 林光コレクションについて

オーケストラ、器楽曲、ピアノ曲、合唱曲、オペラ、映画音楽、音楽評論など多岐にわたる音楽活動で知られた林光氏(はやし・ひかる 1931-2012)の手稿譜及び作曲活動に関連する資料のコレクションです。
令和5年1月現在、オペラ、合唱劇、管弦楽曲、重唱・合唱曲、吹奏楽曲、独奏曲、室内楽曲、映画音楽等のジャンルの手稿譜2,983点、関連資料3,021点を所蔵しています。