日本初の○○新聞
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1.横濱毎日新聞
- 『横濱毎日新聞』
明治3年12月8日(横浜活版社 日刊 【WB43-78】)(掲載画像のみ)
※左から創刊号の表面、裏面
※以上2点の高画質の画像データ:『横濱毎日新聞』[ZIP:26.9MB]
『横浜毎日新聞』は、日本初の「日刊邦字新聞」と言われている新聞です。この新聞は、それまでの新聞が和紙数葉に木版で印刷して冊子体に綴じたものであることに対して、洋紙一枚の両面に活版で印刷された点でも目新しいものでした。紙面は、今の目で見ると違和感があるかもしれませんが、当時の欧字新聞の編集にならったものとされています。なお、発行日の「明治3年12月8日」は旧暦で、現在の暦では「1871年1月28日」に当たります。
2.バタヒヤ新聞
- 『バタヒヤ新聞』
(老皀館 文久2(1862)年 【WB43-82】)(国立国会図書館デジタルコレクション)
『バタヒヤ新聞』は、日本初の「日本語新聞」と言われている新聞です。ただ、「新聞」といっても、冊子(書籍)の形態にまとめられています。江戸幕府は、オランダ商館長から海外情報などの報告書の提供を受けていました(オランダ風説書)。ところが、幕末にこれに代えてジャカルタのオランダ総督府の機関紙の提供を受けることになり、これらを幕府の洋学研究教育機関である蕃書調所に翻訳させたものを江戸幕府が御用書籍商の老皀館に文久2(1862)年に出版させました。その後、『海外新聞』と名称を変更して発行されましたが、結局、同年限りで発行は取り止められています。なお、「バタヒヤ」とは、インドネシアのジャカルタのオランダ領時代の名称「バタビア」に由来します。
オランダ風説書の例としては以下のような資料があります。
- 『和蘭人風説書』
(弘化4(1847)年~嘉永4(1851)年 【勝海舟関係文書50】)(国立国会図書館デジタルコレクション)