童話

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1.おほかみ


※左から表紙、逃げる子どもたちの挿絵

明治時代になると、西洋文明とともに西洋の童話も日本に入ってくるようになりました。今でも世界中で多くの人に親しまれているグリム童話もそのひとつです。

本書は、国語学者上田万年がグリム童話「おおかみと七匹のこやぎ」を翻訳したもので、子ヤギたちが留守番をしているところにお母さんのふりをしたオオカミがやってきて子ヤギたちを食べてしまい、帰ってきたお母さんがオオカミの腹を開いて子どもたちを助ける、という今と変わらないストーリーになっています。

本書の特徴としては、着物を着ていたり家が日本家屋になっていたりと、日本人に馴染みやすいよう工夫がされている点が挙げられます。また、この作品ではヤギではなくヒツジで描かれています。

本書と同年に発行された雑誌『少年園』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(少年園 半月刊 【Z32-B233】)3巻25号の巻末には『おほかみ』の広告が載っており、「画は永濯師の筆なり」とあることから、挿絵を描いたのは江戸~明治期に活躍した狩野派の浮世絵師・日本画家、小林永濯と思われます。

2.八ツ山羊


※左から表紙、オオカミの腹を開く母ヤギの仕掛け

『おほかみ』に2年先立ち、呉文聡も「おおかみと七匹のこやぎ」の翻訳を発表しています。こちらは日本で初めての「おおかみと七匹のこやぎ」と言われており、日本的な『おほかみ』とは対照的に、服装や風景が西洋的に描かれ、紙をめくることができる仕掛け絵本になっている等の特徴があります。

なお、呉はのちに第1回国勢調査にも携わり「国勢調査の生みの親」と言われた統計学者です。子ども向けに手掛けた本はこの作品のみとなっています。

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