食品工学について調べる

ここでは、食品の製造・加工・流通や、機能性食品・サプリメントなど、食品工学について体系立てて掲載している事典類などの資料やその探し方を紹介します。
『資料名』(書誌情報)*は目次・索引が画面下方にある資料です。スクロールしてご覧ください。

【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていない資料は、版、巻によって請求記号が異なります。国立国会図書館サーチでタイトルによる検索を行ってください。

1. 参考図書・データ集

  • 『食品技術総合事典』(朝倉書店 2008.6 【PC2-J4】)*
    食品工学について、健康の維持・増進のための技術、安全な食品を確保するための技術、食品加工技術(先端加工技術/流通技術/分析・評価技術)などについて解説した事典です。
  • 『醸造の事典』(朝倉書店 2021.6 【PA2-M19】)
    醸造について、基礎、科学、関与する微生物、健康機能性、文化と社会の6章に分けて約200項目について簡便に記載しています。巻末に付録(酒類・醸造食品の消費動向)、索引、資料編(掲載企業一覧)があります。
  • 『食品用酵素データ集 = Data Book of Food Enzymes : 取り扱い手法と実践』(シーエムシー出版 2013.7 【PC21-L15】)*
    食品加工・製造に使用される食品用酵素のデータブックです。約70種類の酵素の起源・特性、化学的性質、活性測定、食品加工への応用について記載しています。データの大部分は実際の開発・製造・販売に携わっているメーカーの社員が執筆しています。
  • 『機能性食品の作用と安全性百科』(丸善出版 2012.7 【PC21-L1】)*
    機能性食品の作用機構(どのように作用するか)や安全性について記載しています。健康表示制度の国際比較、作用する器官系ごとの作用機構・有効性・参考文献、各成分の安全性についてまとめています。
  • 『健康食品・サプリ〈成分〉のすべて : ナチュラルメディシン・データベース日本対応版』(第7版 同文書院 2022.5 【PC2-M6】)*
    "Natural Medicines Comprehensive Database(NMCD)"の普及版(Consumer Version)を邦訳し、日本独自の情報を加えた資料です。約1,200種の健康食品・サプリメントについて、原材料(素材)や成分の有効性および安全性、医薬品との相互作用などを解説しています。
  • "Food chemicals codex"(Twelfth edition The United States Pharmacopeial Convention [2020] 【PC2-D1】)
    1,200種以上の食品用化学物質に関する規格基準書で、物質名から規格などを検索できます。各項目には、構造式、特徴、溶解性、効果、同定・分析法(IRスペクトルなど)、その他の適用基準(含有量の上限など)を記載しています。なお、紙媒体の刊行は第12版で終了し、第13版以降はオンライン版のみの提供となります。

2. 国立国会図書館サーチで検索するには

ここに紹介する以外の資料は国立国会図書館サーチで検索できます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。
科学技術振興機構が提供するJ-GLOBAL外部サイトにて別名や同義語を調べ、キーワードを広げることも有用です。

国立国会図書館サーチの検索結果を所蔵場所「科学技術・経済情報室」で絞り込むと、科学技術・経済情報室で開架している参考図書類を検索できます。

ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)による件名から検索する代表的な方法を紹介します。

分類

以下のような分類記号に、キーワードとして「食品技術」、「食品製造」、「食品加工」、「食品流通」などを掛け合わせて検索します。

  • 食品工学(辞典・便覧類) PC2
  • 食品工学 PC21
  • 食品化学 PC25
  • 醸造・酵母・発酵工業 PA411

件名

「食品」、「食品工学」、「食品製造」などが普通件名として挙げられます。

また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、「PC21」などで検索すると、食品に関連するほかの普通件名を探すことができます。

3. インターネット情報源

関連情報