遺跡を調べる

ここでは、文化財保護法に基づく埋蔵文化財(土地に埋蔵されている遺物)を埋蔵している土地、いわゆる「埋蔵文化財包蔵地」を遺跡として扱います(参考:文化庁ホームページ「埋蔵文化財」外部サイトへのリンク)。
すでに文化財として指定・登録を受けた史跡などについては、調べ方案内「文化財を調べる」「地方指定文化財を調べる」を参照してください。

書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。

1. 事典・ウェブサイトなど

以下は、遺跡の名称・所在地などの基礎情報を調べられる事典やウェブサイトです。

  • 遺跡データベース外部サイトへのリンク(奈良文化財研究所)
    (https://www.i-repository.net/il/meta_pub/G0000556remains)
    遺跡の名称・所在地・時代・概要を掲載しています。キーワード検索のほか、全件表示が可能です。
  • 日本列島の旧石器時代遺跡外部サイトへのリンク(日本旧石器学会)
    (http://palaeolithic.jp/data/index.htm)
    旧石器時代の遺跡について、地域ごとの概説、遺跡ごとの基礎情報を掲載しています。『日本列島の旧石器時代遺跡 : 日本旧石器(先土器・岩宿)時代遺跡のデータベース』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク【YU7-J2102】のウェブ版です。
  • 『史跡・遺跡レファレンス事典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(日外アソシエーツ 2013 【GB11-L2】)
    16,864件の史跡・遺跡を都道府県順に採録し、どの事典に収録されているか、図版が掲載されているかなどを調べることができます。巻末に、別称からも検索できる「史跡・遺跡名索引」(五十音順)があります。
  • 大塚初重 [ほか]編『日本古代遺跡事典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(吉川弘文館 1995 【GB8-E92】)
    代表的な古代遺跡3,000件を収録しています。
  • 大塚初重 [ほか]編『日本古墳大辞典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(2版 東京堂出版 1990 【GB8-E45】)
    大塚初重, 小林三郎 編『日本古墳大辞典 続』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(東京堂出版 2002 【GB8-H12】)
    正編は古墳4,000基について2,800項目、続編は正編以降の研究の進展を反映し1,800項目を収録しています。
  • 『発掘された日本列島』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク
    文化庁等が平成7年度以降毎年開催している同名展覧会の図録です。新しい発掘調査の成果などが掲載されています。

歴史事典・地名事典

代表的な遺跡は、歴史事典・地名事典でも解説しています。

2. 発掘調査報告書を探す

個々の遺跡の発掘調査結果は発掘調査報告書として記録・刊行されます。

  • 国立国会図書館オンライン国立国会図書館の所蔵情報へのリンク
    「詳細検索」画面で、キーワード欄に遺跡名、分類欄にNDLCの「GB121」、件名欄に「遺跡・遺物」を入力して検索します。
  • 全国遺跡報告総覧外部サイトへのリンク(奈良文化財研究所)
    (https://sitereports.nabunken.go.jp/ja)
    発掘調査報告書を検索できます。キーワード検索、発行機関、報告書種別(「報告書・概報・要覧(発掘調査・遺跡整備・保存管理計画)」)を選択して絞り込み検索ができます。一部の資料は、PDFで全文を検索・閲覧できます。

3. 遺跡地図を探す

遺跡等の所在・分布を把握するため、国や地方自治体は遺跡地図(埋蔵文化財地図・埋蔵文化財包蔵地地図)を作成しています。

3-1. 全般

  • 文化財総覧WebGIS外部サイトへのリンク(奈良文化財研究所)
    (https://heritagemap.nabunken.go.jp/)
    全国の遺跡の情報を地域・時代やキーワードから検索し、地図上に図示することができます。また、貝塚・古墳・寺社など遺跡の詳細な種類を指定することも可能です。全国遺跡報告総覧に報告書が登録されている場合はリンクも掲載されています。
  • 全国遺跡報告総覧外部サイトへのリンク(奈良文化財研究所)
    (https://sitereports.nabunken.go.jp/ja)
    遺跡地図を検索できます。キーワード検索、発行機関、報告書種別(「遺跡地図・分布地図」)を選択して絞り込み検索ができます。一部の資料は、PDFで全文を検索・閲覧できます。
  • 高田祐一 編集『全国遺跡地図総目録』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(奈良文化財研究所 2021 【GB1-M23】)
    刊行された遺跡地図・埋蔵文化財地図等の目録です。奈良文化財研究所学術情報リポジトリでPDF版外部サイトへのリンクを公開しています。
  • 『全国遺跡地図 : 史跡・名称・天然記念物および埋蔵文化財包蔵地地図』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(文化庁文化財保護部 1974-1990)
    埋蔵文化財包蔵地、史跡名称・天然記念物の場所を記した都道府県別の地図です。1965年~1968年刊『全国遺跡地図』国立国会図書館の所蔵情報へのリンクの改訂版です。

3-2. 地域別

自治体によっては、それぞれの遺跡地図をウェブサイトで公開していることもあります。
以下は、各都道府県によるウェブサイトです。利用上の注意等も確認してください。
市町村の遺跡地図については、各市町村のウェブサイトも確認してください。

※ウェブサイトの最終アクセス日:2021年7月30日

北海道・東北

都道府県 ウェブサイト名・URL
青森
  • 青森県遺跡地図外部サイトへのリンク(青森県庁)
    (https://www.pref.aomori.lg.jp/bunka/education/isekitizu.html)
岩手
宮城
秋田
山形

関東

都道府県 ウェブサイト名・URL
茨城
群馬
  • マッピングぐんま外部サイトへのリンク>観光・文化・文化財情報>遺跡(群馬県)
    (https://www2.wagmap.jp/pref-gunma/Portal)
埼玉
千葉
  • ちば情報マップ外部サイトへのリンク>ふさの国文化財ナビゲーション>埋蔵文化財包蔵地(千葉県)
    (https://map.pref.chiba.lg.jp/pref-chiba/Portal)
東京

中部

都道府県 ウェブサイト名・URL
富山
  • 富山県GISサイト外部サイトへのリンク>埋蔵文化財を探す(富山県)
    (https://wwwgis.pref.toyama.jp/toyama/Default.aspx)
石川
福井
岐阜
  • 岐阜県 県域統合型GISぎふ外部サイトへのリンク>子育て・教育・学習>岐阜県発掘調査遺跡マップ(岐阜県建設研究センター)
    (https://gis-gifu.jp/gifu/Portal)
静岡
愛知
  • マップあいち外部サイトへのリンク>愛知県文化財マップ(愛知県)
    (https://maps.pref.aichi.jp/)

近畿

都道府県 ウェブサイト名・URL
京都
大阪
兵庫
奈良
和歌山

中国

都道府県 ウェブサイト名・URL
鳥取
  • とっとりWebマップ外部サイトへのリンク>文化財情報(鳥取県教育委員会)
    (http://www2.wagmap.jp/pref-tottori/top/index.asp)
島根
岡山
広島
  • 広島県遺跡地図外部サイトへのリンク(広島県教育委員会)
    (https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/bunkazai/bunkazai-map-map.html)
山口

四国

都道府県 ウェブサイト名・URL
徳島
  • とくしま遺跡ナビ外部サイトへのリンク(とくしま歴史文化総合学習館)
    (https://www.pref.tokushima.lg.jp/rekishiru/remains/)
高知

九州・沖縄

都道府県 ウェブサイト名・URL
佐賀
長崎
鹿児島
沖縄

4. 概要・制度

文化財保護制度全般については、調べ方案内「文化財を調べる」3.制度・研究も参照してください。

  • 埋蔵文化財外部サイトへのリンク(文化庁)
    (https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/maizo.html)
    概要と関連情報を掲載しています。
  • 田中琢, 佐原真 [ほか]編『日本考古学事典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(三省堂 2002 【GB8-G62】)
    考古学全般を扱っている事典です。
  • 江坂輝彌, 芹沢長介, 坂詰秀一 編『新日本考古学辞典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(ニューサイエンス社 2020 【GB8-M20】)
    考古学全般を扱っている事典です。
  • 水ノ江和同 著『入門埋蔵文化財と考古学』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(同成社 2020 【K275-M139】)
    埋蔵文化財保護の法律・制度について解説しています。
  • 和田勝彦 著『遺跡保護の制度と行政』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(同成社 2015 【AZ-612-L32】)
    埋蔵文化財行政の沿革・仕組みの解説、統計、法令を収録しています。
  • 文化財保存全国協議会 編『遺跡保存の事典』国立国会図書館の所蔵情報へのリンク(新版 平凡社 2006 【GB111-H147】)
    遺跡保存の観点から、制度・調査・問題・関係人物を取り上げています。第2部では代表的遺跡70件の解説を収録しています。