外国の姓名を調べる

外国の姓名のカナ表記や原綴(アルファベット表記)、姓名の構成や由来などが調べられるツールを紹介します。
アジア諸国の姓名については、リサーチ・ナビ「アジア諸国の姓名」「中国・コリアの人名のローマ字表記について」を参照してください。

書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。

1. カナ表記、原綴を調べる

下記で紹介する資料において、姓名の原綴がキリル文字やアラビア文字など非ラテン文字の場合、ほとんどがアルファベット表記に翻字されています。

1-1.全般

1-2. 特定の人物

典拠データ

図書館資料の書誌情報である「著者名」や「件名」に、複数の表記方法や別名などがある場合、それら名称の使われ方を整理したものを、典拠データ(典拠ファイル、典拠録)と呼びます。本を出した人物、本のテーマとなる人物であれば、姓名表記を確認するツールとして、典拠データを活用できます。蔵書数の多い図書館の典拠データがとくに有用です。

その他

  • 『外国人物レファレンス事典』(日外アソシエーツ 1999-)
    人物事典、百科事典、歴史事典などから抽出した人物を収録しています。
    採録対象の事典の出版年によって「古代~19世紀」(~1998年刊行分、第2期:1999年~2009年刊行分、第3期:2010年~2018年刊行分)、「20世紀」(~2001年刊行分、第2期:2002年~2010年刊行分、第3期:2011年~2019年刊行分)などに分かれています。
    排列はアルファベット順(漢字を除く)、カナ表記の索引巻があります。
  • 『現代外国人名録』(日外アソシエーツ 1992-)※2002年版はCD-ROM
    1992年以降、4年ごとに刊行されています。刊行時点で活躍中の人物を収録しています。
    排列は五十音順です。
  • 『西洋人著者名レファレンス事典』 (新訂増補 日外アソシエーツ 2009)
    1868年~2007年に国内刊行された翻訳図書の原著者・編者・脚本家・画家・写真家約13万5千人を収録しています。
    排列はアルファベット順、第3巻はカナ表記の索引巻です。
  • 『西洋人名・著者名典拠録』(新訂増補 日外アソシエーツ 2004)
    歴史上の人物、現代の人物、1945年~2003年に国内刊行された翻訳図書の原著者約17万5千人を収録しています。
    排列はアルファベット順、第3巻はカナ表記の索引巻です。
  • 『西洋人名よみかた辞典』(増補改訂 日外アソシエーツ 1992 【GK2-E8】)
    人物事典、百科事典、歴史事典などから抽出した人物約7万人を収録しています。アフリカ、中近東、インド、モンゴルの人物も対象です。
    排列はアルファベット順、巻末に「カタカナ表記索引」があります。

2. 構成、由来を調べる

以下のツールのほか、各国要覧や各国史事典の項目に「姓名」や「名前」が含まれる場合があります。

2-1. 全般

  • 島村修治 著『世界の姓名』(講談社 1977 【G27-4】)
    イスラム教、キリスト教など宗教を中心とした文化圏に大別し、30か国以上の国・地域別に、姓名の構成や命名方式などの解説があります。
  • 島村修治 著『外国人の姓名』(帝国地方行政学会 1971 【G27-1】)
    約30か国について、創姓の由来や姓名の実例の解説、「英米人名短縮形一覧表」、「外国人の姓名構成表」などを収録しています。
  • E.C.スミス [ほか]共編『西欧人名知識事典』(荒竹出版 1984 【G27-11】)
    「西欧人名の知識」「事典-アメリカ人の姓の起源」の2部構成です。
  • 21世紀研究会 編『人名の世界地図 カラー新版』(文藝春秋 2021 【G27-M5】)
    民族、宗教など人名の由来について、地図を添えて解説しています。
    巻末に、男女別の「おもな英米人の名前」「ロシア人の名前」「インド人の名前」「アラブ人の名前」を収録しています。
  • 森岡浩 著『ルーツがわかる名字の事典』(大月書店 2012 【GB43-J326】)
    第4章に各国の名字の特徴、ランキングなどの簡単な解説があります。
  • L.A.ダンクリング 著『ギネスの名前百科』(研究社出版 1984 【G27-10】)
    「姓の歴史」「名前の流行」「英米のファーストネームトップ50」(1700年~1981年)などを収録しています。索引があります。
    "The Guiness book of names"【KE88-B7】の編訳です。

2-2. 英米

2-3. ヨーロッパ

関連情報