文展・帝展・日展の図版を探す

日展(日本美術展覧会)は、第1回文展(文部省美術展覧会)以来、帝展、新文展など数回にわたり名称変更や改組を重ねて現在に至ります。
ここでは、第1回文展から現在の日展(改組新日展)までのおもな図録、作家名から図版を探すツールを紹介します。

日本の美術作品の図版を全般的に探したい場合は、リサーチ・ナビ「「美術作品(日本)の図版を探す」」をご参照ください。

書誌事項末尾の【 】内は当館請求記号です。

1. 展覧会名称と開催年

展覧会名称と開催年は、以下で確認できます。

2. 出展作品の図録

1970年~1978年

  • 『日展史』全42冊(日展 1980-2002 【K16-180】)
    1907年度(第1回文展)から1978年度(改組第10回日展)までの作品図版をおおむね収録しています。図版は小さく、一部を除きモノクロです。作品評を収録している場合があります。
    「文展編」(1~5巻)、「帝展編」(6~11巻)、「改組編」(12巻)、「新文展編」(第13~15巻)、「日展編」(16巻~20巻)、「新日展編」(21巻~31巻)、「改組日展編」(32~41巻)で構成されています。
    索引については「4.作家名索引」をご確認ください。

1961年~2013年

  • 『日展図録』(日展ほか [1961]-2013)
    以下のとおり、各回5分冊で刊行しています。
     第1分冊:日本画
     第2分冊:洋画
     第3分冊:彫刻
     第4分冊:工芸美術
     第5分冊:書
    図版は小さく、モノクロです。1987年から日本画と洋画、1988年から彫刻と工芸美術がカラー図版です。当館では1961年度から2013年度(一部所蔵のない巻あり)までの図録を所蔵しています。
    当館所蔵の1961年度から1984年度までの図録の一覧はこちらです。当館所蔵の1985年度から2013年度までの図録の一覧はこちらです。

2014年~

3. 受賞作などの図録

戦前期

1958年~1974年

  • 『日展美術』(美工出版 季刊 【Z11-202】)
    「日展特集号」(通号2、7、12号、第4巻以降は毎巻第1号)に収録しています。
    解説を収録している場合があります。

1975年~

ウェブサイト

  • 近代日本美術展絵葉書データベース外部サイト(国際日本文化研究センター)
    文展、帝展、新文展、また在野の美術団体の二科会を中心に国際日本文化研究センターが蒐集した各美術展開催時に発行された出品作品の絵葉書データベースです。
    各展覧会の背景や開催状況等を示すために、参考用としてそれぞれの図録も一部掲載しています。
    現在は文展第1回~第12回、帝展第1回~第5回までの絵葉書を掲載しており、順次追加予定です。

4. 作家名索引

文展・帝展・日展に出品していた作家の名前から、作品や出品年を探すことのできる資料を紹介します。

1907年~1957年

  • 『日展史資料』(日展 1990 【K3-E62】)
    『日展史』【K16-180】の第1巻~第20巻に収録されている作家を調べることができます。期間としては第1回文展(1907)~第13回日展(1957)に該当します。第1巻に全出品目録、第2巻に作家名から引ける出品歴索引を収録しています。

1958年~1968年

  • 『日展史 31』(日展 1997 【K16-180】)
    巻末に人名索引を収録しており、『日展史』【K16-180】の第21巻~第31巻に収録されている作家を調べることができます。期間としては社団法人日展によって行われた第1回日展(1958)から第11回日展(1968)に該当します。

1969年~1978年

  • 『日展史 41』(日展 1997 【K16-180】)
    巻末に人名索引を収録しており、『日展史』【K16-180】の第32巻~第41巻に収録されている作家を調べることができます。期間としては役員改選が行われた改組第1回日展(1969)から第10回日展(1978)に該当します。

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