自動車部品産業について調べるには(統計・名鑑・インターネット情報源等)
ここでは、日本標準産業分類の細分類3113「自動車部分品・附属品製造業」を中心に、タイヤやカーナビゲーションなども含め、自動車関係の部品・用品関連の産業について幅広く取り上げます。
自動車部品産業について調べるための資料には、以下のようなものがあります。
【 】内は当館請求記号です。請求記号が記載されていないものは、版によって請求記号が異なります。国立国会図書館オンラインでタイトルを入力して検索してください。
目次
1. 統計資料、名鑑類、調査・レポート等
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『タイヤ年鑑』
(RK通信社 年刊 【Z43-482】)
日本のタイヤ産業を総括する資料です。自動車タイヤの生産・販売状況やタイヤメーカーの動向、統計、名簿が掲載されています。(目次)
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『自動車年鑑』
(日刊自動車新聞社 年刊 【Z43-112】)
自動車部品産業を含む自動車産業の動向、統計が掲載されています。(目次)
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『自動車部品・用品流通』(自動車新聞社 隔年刊)
自動車メーカー系の部品販売会社の概要が掲載されています。自動車部品産業の動向や統計も掲載されています。(目次例: 2015年-2016年版)
- 『自動車リサイクル部品名鑑』(日刊自動車新聞社 隔年刊)
以下に紹介するタイトルは、自動車部品産業に関する代表的な調査・レポートです。ここで紹介する資料の出版者名を手がかりにして、このほかの調査・レポートを探すことができます。国立国会図書館オンラインのキーワード欄に、調べたいキーワードに加えて出版者名を入力し、資料種別を「図書」と「雑誌」に絞り込んで検索してください。
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『ワールドワイド自動車部品マーケティング便覧』(富士キメラ総研 隔年刊)
エンジン関係部品や電装部品などの自動車部品市場を調査しています。個別の部品について、市場概況や市場規模の推移などを図表を交えながら解説しています。(目次例: 2021)
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『自動車部品のロードマップ』(総合技研 1-2年に1回刊)
自動車部品技術の変遷を分析し、約15年後までの技術を予測した資料です。パワーユニット、トランスミッション、ブレーキシステム、ステアリングなどの部位ごとにまとめられています。(目次例: 2021年版)
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『主要自動車部品255品目の国内における納入マトリックスの現状分析』(総合技研 年刊)
自動車部品について業界動向、物流系統図、自動車メーカー別調達状況、部品メーカー別納入状況などが掲載されています。(目次例:2021年版)
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『自動車部品の納入マップの変化と現状分析』(総合技研 年刊)
自動車部品の国内メーカーへの納入状況を調査し、その変化の要因を分析しています。エンジン部品、電気・電装部品、駆動・伝動部品、懸架・制動部品、車体部品が取り上げられています。(目次例: 2017年版)
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『自動車部品・用品マーケット要覧』(自動車新聞社 年刊)
自動車産業のアフターマーケット部品・用品について、主要品目の市場規模、販売チャネルごとの動向、商品別販売動向などが掲載されています。(目次例: 2022年版)
このほか、自動車部品産業について調べるための資料には、以下のようなものがあります。
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『新カーエレクトロニクスの現状と将来分析』
(総合技研カーエレ研究グループ 年刊 【Z43-1661】)(目次)
なお、2020年版以前のタイトルは『自動車エレクトロニクスの現状と将来分析』です。(目次)
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『自動車における次世代テクノロジーの現状と将来性』(総合技研自動車技術研究グループ 不定期刊)
なお、2021年度以前は「自動車における新技術の現状と将来性」です。(目次例: 2021)
- 『自動車先進安全システムの現状と将来性』(総合技研自動車技術研究グループ 年刊)(目次例: 2021年版)
- 『車載電装デバイス&コンポーネンツ総調査』(富士キメラ総研 年刊)(目次例: 2020上巻(システム/デバイス編)、2020下巻(ECU関連デバイス編))
- 『次世代自動車における技術革新と部品の変化』(総合技研自動車業界研究グループ 年刊)(目次例: 2020)
- 『自動車用センサの現状と将来性』(総合技研自動車エレクトロニクス研究グループ 年刊)(目次例: 2021年版)
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『日本のタイヤ産業』
(日本自動車タイヤ協会 年刊 【Z3-3069】)(目次)
- 『車載デバイス』(産業タイムズ社 年刊)(目次例: 2021)
- 『エネルギー・大型二次電池・材料の将来展望』(富士経済 年刊)(目次例: 2020 ESS・定置用蓄電池分野編、2020 電動自動車・車載電池分野編)
- 『自動車用ケミカル&マテリアル市場調査総覧』(富士キメラ総研 不定期刊)(目次例: 2020)
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『自動車内装部品・内装材と快適性向上技術の将来展望 2022年』
(富士経済 2021 【NC23-M789】)
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『全固体電池/市場成長性展望 2020』
(ハイエッジ 2020 【YU7-M1244】)
2. 専門雑誌・新聞
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『自動車優良部品』
(せいび広報社 月刊 【Z16-1047】)
日本自動車部品協会の機関誌です。業界ニュースや新製品紹介が掲載されています。巻末に、「日本自動車部品協会会員名簿」と統計資料が付されています。
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『Auto parts market = オートパーツマーケット』
(自動車新聞社 隔月刊 【Z16-780】)
自動車部品を中心とした自動車産業に関する専門誌です。業界動向やマーケット情報が掲載されています。
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『Automotiveアフターマーケット』
(全国自動車部品販売店連合会監修 自動車新聞社 月刊 【Z16-1085】)
自動車整備業の専門誌です。シリーズ『月刊アフターマーケット(別冊)』として、「自動車部品・用品マーケット要覧」などが刊行されています。
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『Aftermarket news = アフターマーケットニュース』
(プロトリオス 季刊 【Z87-406】)
自動車関係のアフターマーケットに関するニュースや業界動向が掲載されています。新製品や講演会などについての情報も紹介されています。
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『週刊タイヤ新報』
(RK通信社 週刊 【Z87-272】)
自動車タイヤ業界の動向を紹介しています。
3. 国立国会図書館オンラインで検索するには
ここに紹介する以外の資料は、国立国会図書館オンラインで検索することができます。タイトルや編者・出版者名に含まれるキーワードから探してください。「市場」や「調査」、「報告」、「名簿」、「統計」、「輸入」のように形式を示すキーワードから絞り込むこともできます。
ここでは、国立国会図書館分類表(NDLC)による分類や国立国会図書館件名標目表(NDLSH)
による件名から検索する代表的な方法を紹介します。
分類
これらの分類記号に、必要に応じて「部品」、「パーツ」、「整備」などのキーワードを追加して検索します。
図書
- 自動車製造業 DL438 自動車産業全体を示す分類記号です。自動車部品も含みます。
雑誌
- 自動車 ZN22
- 製造業(統計)(日本) ZD65
件名
「自動車部品」、「自動車用品」、「自動車整備」、「自動車産業」、「自動車整備業」などが代表的な普通件名として挙げられます。
また、Web NDL Authorities(国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)の分類記号検索において「NDLC」を選択し、図書の分類記号として紹介している「DL438」で検索をすると、自動車部品産業に関するそのほかの普通件名を探すことができます。
4. インターネット情報源
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日本自動車部品工業会(JAPIA)
「統計」のページに、自動車部品出荷動向調査結果、海外事業概況調査、経営動向調査などが掲載されています。
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日本自動車機械器具工業会(JAMTA)
「工業会のご案内」のページに、生産実績、輸出実績に関する統計資料や業界の現況に関する情報が掲載されています。
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日本自動車タイヤ協会(JATMA)
「統計」のページに、「新車用タイヤ販売実績」、「市販用タイヤ販売実績」、「生産・出荷・在庫実績」などの統計が掲載されています。
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日本自動車部品協会(JAPA)
「統計資料」のページに、メーカー別販売台数、自動車検査業務量月報などが掲載されています。
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電子情報技術産業協会(JEITA)
「統計資料」のページ内「民生用電子機器国内出荷統計」に、カーナビゲーションシステムやカーCDプレーヤ、ETC車載ユニットなどの自動車用品の出荷台数が掲載されています。
このほか、自動車部品産業について調べるためのインターネット情報源には、以下のようなものがあります。